腰痛の3割に含まれる危険度、分かりやすくご紹介。
2013年4月13日8:13 AM カテゴリー:
腰痛
痛みの訴えの中で、一番多いのが腰痛です。今回からこの腰痛についてお話していきます。
まずは、急な腰痛についてです。代表的なものは、ギックリ腰です。痛みが強いので、心配されて来院される方も、多くあります。
ただ、そのほとんどは、痛みほど心配する必要はないものです。現在のところの研究で、急な腰痛の70%以上は、痛みは強くても、大きな病気ではないとされています。
それでも、30%は危険な腰痛です。そこで、危険度リストというものが作成されています。分かりやすいものですので、ご紹介します。
―急な腰痛の危険度リスト―
1.ガンや感染を疑う
・ガンになったことがある
・発熱、悪寒を伴う
・説明のつかない体重減少がある
・1か月以上治療を受けても症状が変わらない
・ベットや布団で安静にしていても痛みが変わらない
・1か月以上、同じような痛みが続いている
2.骨折を疑う
・70歳以上
・転倒したり、交通事故にあったりした
・年配の方では、軽いけがや荷物の持ち上げなど
3.脊椎の病気
・背骨を押さえると痛い
4.大切な神経の圧迫
・小便が出なくなる、あるいは漏らす
・大便を我慢できなくなり漏らす
危険な腰痛の代表的なものは、ガンなどの内臓から来ているものです。患者さんからも、数回の治療で痛みが消えない場合は、よく質問されます。
急な腰痛でなかなか痛みが消えない場合などは、早めに診療を行いましょう。