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ご主人が積極的でない時の不妊治療とは?

2017年9月26日4:11 PM カテゴリー:不妊症

不妊治療は、本来、ご夫婦で取り組むべき問題です。それはWHOが出している統計からも明らかです。

WHOの統計では、男性側に問題がある不妊が24%、女性に原因がある不妊が41%、男女ともに原因がある不妊が24%、残りの11%が原因不明とあります。

これを見る限りでは、男性が関係する不妊は、約48%となります。

男性に原因がある場合もこのように多くある中で、女性ばかりが主体ではあまり不妊治療の意味がないように思えます。

しかしながら現実としては、男性が積極的にかかわることは少なく、女性であるあなただけが苦労していることが多くあります。

 

あなたの努力だけでどこまで?

 

ご主人を不妊治療に参加させようとするときに、よく用いられるのが上に示しましたWHOの統計になります。

「男性が原因の場合が50%弱あるのに、検査の段階から参加しないのはおかしい。」というのがその主張です。

あなたからすれば、また、不妊鍼灸をする私たちからしても、当然なことです。

ただ、現実的なお話として、治療の場に出てこないご主人を相手にしても話は進みませんので、あなたの努力だけで解決できる不妊症とはどのようなものかを、ご一緒に検討していきたいと思います。

あなたの努力により解決ができるのは、主に女性側に問題がある不妊症といえますので、その原因と対策をご紹介していきます。

 

女性側の不妊の原因

 

1.排卵因子(排卵障害)
2.卵管因子(閉塞、狭窄、癒着)
3.子宮因子(子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、先天奇形)
4.頸管因子(子宮頸管炎、子宮頸管からの粘液分泌異常など)
5.免疫因子(抗精子抗体など)

 

これらの不妊因子をどれだけ改善できるのでしょうか?また、鍼灸治療でどの程度対応できるのかをご紹介します。

更には、男性側に主な問題がある不妊であった場合、女性側の条件を少しでも良くすることで、どこまで妊娠に近づけることができるのかを考えていきます。

 

1.排卵因子

 

排卵因子には、PCOS(多嚢胞性卵胞症候群)や高プロラクチン血症などが含まれます。

PCOSは、普通、お薬にて治療を行っていきます。

身体の状態により、クロミフェンなどの排卵誘発剤を使用する場合と、メトフォルミンという糖尿病の薬を使って治療する場合があります。

多嚢胞性卵胞症候群は、高血糖によりひきおこされることがあり、その際には、インスリン抵抗性を改善することができるメトフォルミンをふくようすることになります、また、このクロミフェンが無効の場合に高い効果を発揮することがあります。

これらのお薬で効果が見られない場合には、腹腔鏡下で卵巣に穴をあける手術をします。

この腹腔鏡下卵巣多孔術(LOD)と呼ばれる手術には、卵巣の感受性が高まり妊娠しやすくなるなどの効果がありますが、手術ですので、手術痕が残る問題、感染症などの一般的な手術のリスクを伴います。

 

では、PCOSに対する鍼灸治療の効果はどのようなものなのでしょうか?

多嚢胞性卵胞症候群に対する鍼灸の効果はかなり高く、特にクロミフェンとの併用では、高い効果を発揮すると評価されています。

[多嚢胞性卵巣症候群における鍼治療とクロミフェンの不妊症:無作為化比較試験]

 

また、高プロラクチン血症も投薬治療が主役です。

高プロラクチン血症の治療薬として有名なカバサールは、パーキンソン病の薬として開発されました。

カバサールには、ドーパミンに作用します。

ドーパミンには、プロラクチンを下げる働きがあることが分かり高プロラクチン血症の治療薬としても使用されるようになりました。

高プロラクチン血症にも、鍼灸治療は高い臨床効果を発揮しています。

 

[体外受精 – 胚移植治療を受けている女性における卵巣過剰刺激時の麻酔に伴う血清コルチゾールおよびプロラクチンの変化。]

 

[胚移植不全ラットにおけるプロゲステロンおよびプロラクチンに対する鍼治療の影響。]

 

最近の研究で、急激な皮下脂肪の増減も、排卵異常の原因になることが分かってきています。。つまり、急に太り過ぎても痩せすぎても、排卵異常の原因になるということです。

急激な体重の増減には、脳の満腹中枢が上手く働いていないことが原因の一つだと言われています。

満腹中枢は、さまざまな条件で働きますが、特に関係の深い物質に、皮下脂肪から分泌されるレプチンというホルモンがあります。

このレプチンは、食欲と代謝の調整のために、大まかな体脂肪の量を脳へ伝えます。信号を受け取った脳は、食欲をコントロールします。

通常は、皮下脂肪が増えてくると分泌されるレプチンの作用で、食欲が急激に抑制されます。更にレプチンは全身に働きかけて、代謝を上げて皮下脂肪を燃やすように働きかけます。

面白いことにこのレプチンは、排卵を促すホルモンと深く関わっていることが、最近の研究で分かってきました。

あなたの脳内にある視床下部という場所にキスペプチンニューロンと呼ばれる神経があり、この神経がレプチンの分泌量をモニタリングしています。

適正にレプチンが分泌されていると判断したキスペプチンニューロンは、キスペプチンと呼ばれるホルモンを放出します。

このキスペプチンが、あなたの生理周期をコントロールしている視床下部にあるコントロールタワーに働きかけ、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)を分泌させます。

次に、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が性腺刺激ホルモンを分泌させ、女性ホルモンである卵胞刺激ホルモンや黄体刺激ホルモンが分泌され、排卵や子宮内膜の肥厚などが起こります。

以前は、女性ホルモンなど分泌を支配しているのは、GnRHとされていましたが、近年の研究で更に上位であるキスペプチンニューロンが発見されました。

 

模式図にすると次のようになります。

視床下部のキスペプチンニューロンがレプチン量をモニタリング


皮下脂肪の適正なレプチン量→キスペプチンニューロンからキスペプチンを分泌→GnRHを分泌→女性ホルモン分泌→排卵

 

レプチンの分泌は、皮下脂肪が急激に増減すると分泌され難くなることが分かっています。

このように排卵障害の理由の一つに、不適正なレプチン量があることがはっきりとしました。

そのため妊活中は急な体重増加や過激なダイエットは控えるひつようがあります。

体重管理は、あなただけですることができますので、是非、頑張ってみて下さい。

これらの排卵因子による不妊症は、女性側の問題としてかなり大きいものです。

排卵に関しましては、ご主人の関与が全くないので、あなたに頑張って頂きたいところになります。

この排卵因子による不妊症は鍼灸の効果があると、いろいろな研究から示されていますので、あなたに鍼灸治療を受けて頂ければ、十分にお手伝いできます。

 

卵管因子

 

自然な妊娠では、排卵された卵子が卵管に取り込まれ、子宮から入ってきた精子と卵管の中(卵管膨大部)で受精します。

その後、受精卵となった胚は、分割を繰り返しながら1週間弱で子宮内膜に取り込まれ妊娠に至ります。


(トートラ解剖学P.861より引用)

卵管が詰まっていますと、正常な受精ができません。

卵管が閉塞する原因には、以下のようなものがあります。

・クラミジア感染症などの性感染症での癒着

・虫垂炎などから起こる腹膜炎などの影響

・子宮内膜症での炎症による癒着など

 

完全に閉塞している場合には、体外受精や顕微授精が適応になります。

癒着が軽度の場合や、癒着しているようだがハッキリ分からない場合には、鍼灸による改善の可能性がないこともありませんが、難しいとされています。

癒着が軽いものであれば、卵管通水や造影で通ることもありますが、癒着は元に戻りやすいため、継続しての効果は難しいかもしいとされています。

そのため専門病院なら、体外受精以上の高度医療を勧めらることになります。

ある意味、「あなたが特に、頑張らなくてはいけない治療」ということになります。

 

子宮因子

 

子宮因子は先天的、あるいは、後天的な要因による子宮の変形や、奇形などを指します。

先天的な子宮奇形は、軽度のものから高度なものまで、幅があり一概には言えませんが、妊娠しにくいというよりも、流産しやすい傾向にあります。

私の場合には、双角子宮の患者さんを2度ほど鍼灸治療をした経験があります。

両方のケースとも、奇形が軽度だったのか相性が良かったのか、全く問題なく妊娠、出産されました。

産後も体力回復のために来院されていましたが、産後の回復も良く、お子さんも元気に成長されていました。

 

後天的な子宮因子の代表的なものに、子宮筋腫があります。

子宮筋腫も、その場所や大きさによっては不妊の原因にもなりますし、妊娠中も苦痛を伴う場合もあります。

妊娠中はエストロゲンの作用で急に大きくなることがあり、大きさや場所によっては流産の危険性もあるようです。

以前に、急に大きくなった子宮筋腫にのせいで、「お腹が圧迫されて苦しい。」ということで来院された女性がいました。

鍼灸治療により柔軟性が増したのか、お腹の張りも無くなり、普通にご出産されました。

海外の論文では、鍼灸治療が子宮の血流や活動性を高めるとありますので、同じ場所、大きさの子宮筋腫でも、条件さえ良ければ問題無くなるのかもしれません。

 

[Successful acupuncture treatment of uterine myoma.]
(子宮筋腫に対する鍼灸治療の成功例)

 

 

頸管因子

 

頸管因子には、以下のようなものがあります。

・クラミジアなどの感染症による炎症や

・外科手術などにより子宮頸管自体が狭窄や閉塞している

・頸管粘液が十分に出ない

このような場合には、精子が子宮内に入っていけないため不妊となります。

その場合、頸管粘液不全だけなら人工授精で妊娠が可能です。

頸管粘液不全には、鍼灸治療とクロミフェンの併用することにより改善され、妊娠率が上がったという臨床報告があります。

 

[Infertility in polycystic ovary syndrome treated with acupuncture and clomiphene: a randomized controlled trial]
(多嚢胞性卵胞症候群に対する鍼灸で内膜の肥厚、頸管粘液の増加と共に妊娠率上昇を認めた)

「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の患者をA群:クロミフェン B群:鍼灸+漢方薬 C群:クロミフェン+漢方薬+鍼灸の3群に分けて治療効果を比べたところ、C群では子宮内膜の肥厚、子宮頚管粘液の増加、妊娠率の増加、流産率の低下を認めた。西洋医学と東洋医学を併用した群が最も効果が高かった。」

 

頸管粘液の状態が悪いと、精子の生存率や卵管への到達率が大きく低下します。

不妊治療により頸管粘液の状態を改善し、精子の受け入れやすい状態を作ることがポイントになります。

鍼灸治療により、頸管粘液の増加を期待できますので、不妊鍼灸も選択肢の一つといえます。

この頸管粘液の状態が悪い不妊症の場合は、精子の状態も関与してきます。精子の質が高いほど妊娠率を上げることができます。

本来であれば男性にも鍼灸を受けて頂き、精子の状態を良くすることにより、妊娠しやすくなります。

ご主人の協力が無い場合には、あなたの頸管粘液の状態をよくすることは、妊娠率を高める決め手になります。

 

免疫因子

免疫因子による不妊症とは、抗精子抗体(精子を障害する抗体)が作られ、精子を攻撃してしまうことです。

子宮頸管で起こる場合もありますし、卵管内でも起こることもあるようです。

そのため人工授精で子宮頸管を潜り抜けても、卵管内で抗精子抗体に攻撃されれば受精することができません。

一般的な抗精子抗体の不妊治療には、一定期間の禁欲により精子に対する免疫反応を抑える方法か、体外受精以上の高度医療が選択されます。

新しい方法として、抗精子抗体陽性の方に対して、リンパ球のバランスを取ることにより免疫寛容に近い状態を作り、抗体価を下げることに成功している病院があります。

その病院では、リンパ球の一種であるTh1とTh2のバランスを取ることで、精子に対する免疫反応を制御できるとしています。

Th1とTh2は、アレルギーでも深くかかわるリンパ球で、血液検査でそのバランスを見ることができます。

通常はTh1が多く、Th2が少なく、その比は、Th1:Th2=8~12:1になっています。

Th2が増えるとアレルギー症状になりやすいと言われています。逆に、Th1が増えると抗精子抗体が陽性になるということです。

このTh1とTh2の値を適正化することが、抗精子抗体を陰性にするためには重要ということになります。

抗精子抗体陽性による不妊症に対する鍼灸治療に対するエビデンスは見当たりませんでしたが、基礎実験ですがTh1とTh2のバランスを取ることで、胚盤胞移植に成功したという論文があります。

私の経験でも、強陽性ではありませんが、抗精子抗体陽性の不妊女性に、鍼灸治療を行い妊娠に至った例があります。

移植失敗のラットにおけるTh1、Th2サイトカインに対する鍼治療の影響。

 

その当時は、この事実は知らず、「免疫を適正化すれば妊娠するだろう」という程度でしたが、やはりこうした理論があったのだと、改めて認識させられました。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

「女性にしかできない不妊治療とは?」として書いてきましたが、女性だけでもこれだけのことができます。

ということは、ご主人と一緒ならもっと多くの可能性が開けます。

また、鍼灸治療の不妊症への効果は、あなたの想像以上にかなり広範囲に渡ります。

日本でも少数ですが不妊症のエビデンスが出ていますが、海外ではもっと多く発表されています。

日本でも、多くのエビデンスが出てきたり、医師と検証ができれば良いのですが、まだまだ不妊鍼灸の検証は、高度医療には及びません。

ただ臨床上で効果を認めらるという報告は増えてきています。是非、鍼灸治療をあなたの妊活に活かして下さい。

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