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夫婦で乗り切る不妊

2017年9月7日10:31 AM カテゴリー:不妊症

女性だけが頑張っても無理なことも

 

WHO(世界保健機関)の統計では、女性側に原因がある不妊が約40%、男性に原因がある不妊が約25%、
そして男女ともにある場合が約25%、原因不明が約10%とあります。

理解して頂きたい大切なことは、何らかの形で男性に原因がある不妊は、約半分を占めているということになります。

男性側にも問題があるにも関わらず、女性のみが頑張って不妊治療を受けても、妊娠が出来るはずがありません。

不妊治療は、ご夫婦で乗り切るものです。

私の経験から対照的な事例を2つ紹介します。

1.3年の努力が…。

1例目は、最終的に治療を中止するに至った例です。

その女性は、初めての来院時に30代後半で、心情的には「もう待ったなし!」という状態でした。
ご主人は、奥さんよりも少し若く、あまり不妊治療に、協力的ではありませんでした。

最初の頃から、「君が納得いくまでやればいい。」、「君が欲しいんだから~…。」と、よく言っていたそうです。

鍼灸治療を開始し3年ほど経ち、彼女自身の体調不良などはほとんど感じないにも関わらず、全く妊娠する気配がありません。

そこで、奥さんと私と一緒になって頼み込み、ご主人にも検査を受けて頂きました。
その結果は、「無精子症」とのことでした。

協力的なご主人なら、ここから更に詳しい検査を受け、その検査結果より、さまざまな選択肢が残る場合もあります。

この方のご主人には、そういった気が全くなく、他の選択肢を考えることができなく、奥さんの治療も中止することになりました。

2.ご主人の協力が実り・・・

2例目は、ご夫婦はともに40代で、既に複数回の体外受精、顕微授精をされていたご夫婦でした。

胚盤胞も複数凍結できるほどでしたので、年齢を考えればかなり良好な条件ですが、過去に妊娠したことはありませんでした。

新しい方法にチャレンジしようと鍼灸治療を選択され、来院されました。最初は奥さまだけが来院され、鍼灸治療を進めていきました。

採卵前に、念のためということで、ご主人にも来院して頂き鍼灸治療を受けて頂きました。

初回カウンセリング時に、東洋医学的にみますと、生殖能力に少し問題がありそうな徴候が見受けられました。

精子は約80日で作られています。

ご主人の精子の質を上げることを目的に、顕微受精をする2~3ヶ月前から、週1回の鍼灸治療をしました。

その後の卵胞採取で複数個の胚盤胞が採れ、凍結保存した上で移植することになりました。

移植までの1か月は奥さまの治療だけに切り替えて、週2回の施術を受けて頂きました。

ご主人への鍼灸治療を加えた後の1回目の胚盤胞移植で無事妊娠し、出産に至りました。

残っていた凍結胚で妊娠、出産に成功し、お二人のお子さんのお母さんになりました。

この例のご主人は、西洋医学的に異常はなく、精子の数・量・質ともに標準以上でしたが、顕微受精をしても上手くいきませんでした。

今回、ご主人に治療を受けて頂いた後、妊娠という結果が出たことを考えますと、検査では異常が出ない体質的な問題があったのではないかと思います。

 

ご夫婦で受けて頂く治療とは

<男性の治療>                <女性の治療>

・精子の質を改善               ・卵子の質を改善
・EDの治療                  ・ホルモンバランスの改善
・体調改善                  ・体調改善
・ストレス緩和                ・ストレス緩和
・腰痛や肩こり、頭痛などの緩和        ・肩こり、腰痛、生理痛、頭痛などの緩和

 

鍼灸で行う不妊治療は、単に生殖能力を上げるということだけでなく、体調全般を改善することを目的にしています。

そのため腰痛や肩こりなど、一見、関係なさそうな症状も改善します。
また、ストレスを感じがちな不妊治療を乗り切れるよう、ストレス管理まで鍼灸で行います。

鍼灸の刺激は、知覚神経を通って脳の視床に伝えられます。そこから色々な部位に影響を与え、情動やストレスと関係の深い偏桃体や海馬にも到達します。

偏桃体や海馬の機能が改善され、負の情動やストレスに対して、それを打ち消すようなホルモンや神経伝達物質が分泌され、ストレス緩和に繋がり、気持ちも明るくなります。

こうしたストレスに対する鍼灸治療は、単に不妊治療におけるストレスを緩和するだけでなく、不妊に対する鍼灸治療の効果にも反映されます。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21611904
(不妊治療のための鍼治療)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20621276
(IVF患者の知覚されるストレス、鍼灸、妊娠率との関係:パイロット研究)

また、精神的ストレスは、不妊に悩むことだけで生じるのではなく、仕事やプライベートによっても起きます。

そのためご夫婦ともに受けて頂くことで、よりストレスを解消する効果が発揮され、不妊治療の成績にも良い影響を与えます。

まずはご夫婦で来院して下さい。

 

男性にとって妊娠や出産は、どうしても他人ごとに感じます。そこできっかけは何でも結構です。

腰痛、肩こり、神経痛、眼精疲労、ストレス、不眠、食欲不振などの症状があるようでしたら、その治療として鍼灸院へご来院下さい。

もちろん、最初から二人で、不妊鍼灸を受けたいと言って頂いても結構ですし、精子の状態を改善したいと言って頂いても結構です。

きっかけは何でも結構です。ベッドにさえ寝て頂ければ、後は、鍼灸師にお任せ状態でいいのです。

そのままで、しかるべき施術をさせて頂き、あなたやあなたのパートナーに必要な情報をお伝えします。

そして、少しでも早く、妊娠や出産に近付けるようにお手伝いします。一人で頑張っていても上手くいかない場合には、是非、お二人で来院されることをお勧め致します。

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