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知ってるようで知らない女性ホルモンの話

2018年7月31日10:25 AM カテゴリー:不妊症

不妊治療を始めると、病院での血液検査が待っています。血液検査の紙を見ると、聞いたことがあるような無いような単語が書いています。

何度か検査をする内に、聞いたことがある単語は増えますが、イマイチ何を表すのかが分かりません。ネットで検索すようとすると、似たような言葉や意味は出てきますが、微妙に違うようで更に困惑することもあります。

そこで、今回はホルモンに関して、別称も含めて書き出してみました。是非、ご自分の検査表を見ながら確かめてみて下さい。

 

【GnRHとは】

 

検査表では目にしませんが、ネットなどでホルモンを調べていると出てくるのが、このGnRHです。GnRHとは、生理周期の一番初めに出てくるホルモンで、脳の視床下部から分泌されています。


Gnとは、ゴナドトロピンというホルモンを表します。Rは放出を表しますので、日本語で言うと、ゴナドトロピン放出ホルモンとなります。

またゴナドトロピンは、性腺刺激ホルモンを表しますので、全てを日本語に翻訳すると、性腺刺激ホルモン放出ホルモンとなります。

つまり、性腺刺激ホルモンを、出すためのホルモンということです。

 

<まとめ>

・GnRHは性腺刺激ホルモンを分泌させるホルモン。

 

【性腺刺激ホルモンとは】

 

性腺刺激ホルモンは、その名の通り、性腺(生殖腺)を刺激するホルモンです。つまり、生殖腺である卵巣を刺激するホルモンということです。

卵巣を刺激するホルモンは、脳の下垂体から分泌されます。


脳下垂体から分泌されるのは、上にある2種類のホルモンです。FSHは、卵胞刺激ホルモンと言います。また、LHは、黄体刺激ホルモンと言いますが、黄体は排卵後の卵胞から作られますので、実際には、両方とも卵胞を刺激するホルモンです。

この2種類のホルモンがバランスよく働くと、卵胞からは、エストロゲンという女性ホルモンが作られます。

エストロゲンの分泌量は、視床下部でモニタリングされており、一定濃度以上濃度のエストロゲンが作られると、再び視床下部からGnRHが分泌されます。

この時エストロゲンは、卵胞の細胞に働きかけ、インヒビンと言うホルモンも分泌しています。このインヒビンは、FSHの分泌を制限し、FSHの感受性を高めるという働きがあります。


この一見相反する働きは、FSHの分泌を減らすことで、沢山育っていた卵胞の数を制限して、一つだけの卵胞しか育たないようにしながらも、感受性を増すことで、一つの卵胞だけは大きく育つという働きをしています。

卵胞が一つだけ大きく育つようになり、エストロゲンの分泌量が増えると、GnRHの働きで再びゴナドトロピンが分泌されますが、インヒビンの影響でLHのみが大量に分泌されます。

LHの大量に分泌されると、卵胞が変化し排卵が起こります。排卵後の卵胞は、黄体と言う組織に変化します。

※FSHとLHのバランスが崩れ、LHだけが高い数値になると、エストロゲンが上手く作ることができません。するとインヒビンが働かないため、成長する卵胞が一つにならず、中途半端な大きさの卵胞が複数成長するようになります。こうした状態を、PCOM(多嚢胞性卵巣形態)と言います。そのまま排卵されず、生理不順などを来すと、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)という排卵生涯になります。

 

<まとめ>

・性腺刺激ホルモンはゴナドトロピンと呼ばれる。
・性腺刺激ホルモンは2種類あり、LHとFSHと呼ばれる。
・性腺刺激ホルモンは卵巣に働いて、エストロゲンを分泌する。
・インヒビンの働きにより、一つの卵胞だけが成長します。
・排卵後の卵胞は黄体に変化します。

【女性ホルモンとは】

 

女性ホルモンとは、卵胞から分泌されるエストロゲンと、排卵後の黄体から分泌されるプロゲステロンを言います。

血液検査では、エストロゲンはE2と表示され、プロゲステロンはP4と表示されることが多くなります。


上でご紹介した通り、排卵前の卵胞からは、しきりにエストロゲンが分泌されており、排卵後の卵胞である黄体からは、プロゲステロンが分泌されています。

ただエストロゲンは、排卵後の卵胞である黄体からも分泌されています。そのため、排卵後も血液検査ではエストロゲンが検出されます。

プロゲステロンは、高温期を作るホルモンで、着床に必要な子宮内膜の変化も、このプロゲステロンの働きで起こります。

妊娠成立には、非常に重要なホルモンとなります。このプロゲステロンは、元々卵胞細胞が変化したものですから、卵胞が十分に成長することが、プロゲステロン分泌の秘訣だと言えます。

 

<まとめ>

・性腺刺激ホルモンがバランスよく分泌されると、卵胞でエストロゲンが生成される。
・排卵後の卵胞は、黄体に変化して、黄体ホルモンを分泌する。
・黄体ホルモンは、子宮内膜を変化させ、着床しやすい子宮内膜を作る。
・プロゲステロン分泌には、質の良い卵胞細胞が必要。
・生理周期は、全てのホルモンが連動して働いている。

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