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多嚢胞性卵巣症候群は体質プラスαを改善すべき

2018年8月6日1:46 PM カテゴリー:不妊症

【多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と不妊】

 

今回は、当院の不妊原因の中でも特に多い、PCOSについて書いていきたいと思います。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、体質や人種の差が大きく関係する、排卵障害の一種です。海外でも、PCOSのせいで妊娠できない人は非常に多く、投薬や手術療法、体外受精など、多くの不妊治療が試されています。

体質さや人種差が大きいため、全ての海外での事例を当てはめることができないため、日本国内でも、施設によりPCOSに対する治療は差があります。

投薬一つにとってもその差は大きいですし、何よりも取り組みの差が非常に大きいと感じます。病院によっては、誰に対してでも同じ方法で排卵誘発剤を処方し、それでも駄目なら体外受精へとステップアップが行われます。

排卵しないのだから、採卵すれば良いと考えるのかもしれませんが、PCOSは採卵の際にも卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の可能性が高く、それ以外の不妊要因も持つため、体外受精をすれば妊娠するというものではありません。


 

【PCOSの原因は耐糖能異常?】

 

PCOSの直接的な原因は、LH(黄体刺激ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)のバランスが乱れたことです。


LHがFSHの数値を超えるほど高くなると、エストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンを作ることができず、その結果、卵胞の成長や排卵ができなくなってしまいます。

LHが上がる原因としては、日本人に多いのは耐糖能異常と呼ばれるものです。耐糖能異常は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが、上手く分泌されない場合や、インスリンを受取る受容器が、上手く働かない場合があります。

日本人には、このインスリンを上手く受け取ることができない、遺伝的な耐糖能異常を持つ方が多いようです。

自分の近親者(特に父親)に、耐糖能異常を持つ方がいる場合は、PCOSになりやすいため、注意が必要です。

耐糖能異常は、病院での検査で直ぐに分かるため、排卵異常があってPCOSと言われたことがある方で、家族に糖尿病の方がいるようであれば、検査を受けた方が良いでしょう。

 

【ストレスでPCOS?】

 

ストレスも、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)になる原因の一つです。


画像にある右側は、ストレスを感じた時に、視床下部から出される命令について書かれています。ストレスを感じると、脳の奥にある視床下部という部位からは、副腎に向けての命令が出されます。

副腎はその命令を受けて、コルチゾールというホルモンを分泌します。コルチゾールは、一般的に言う、副腎皮質ステロイドホルモンのことです。

副腎からコルチゾールが分泌されると、それがきかっけになって、同じ副腎からアンドロゲンと言う男性ホルモンが分泌されます。

アンドロゲンは男性ホルモンですので、余りにも多くのアンドロゲンが分泌されると、卵巣機能を低下させることがあります。

また、画像左側にあるように、コルチゾールの分泌は、視床下部から分泌されている、GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)の分泌を抑制する働きがあります。

GnRHは、生理周期を作り、卵胞の発育を促すホルモンである、FSHやLHを分泌するためのホルモンです。

コルチゾールの分泌により、アンドロゲンが増え、FSHやLHが減ると、卵胞の成長が制限されるため、PCOSになる恐れがあります。

またPCOSの女性は、臨床的に抑うつ傾向が強いと言われています。そのため、よりストレスを溜めやすく、ストレスの影響を受けやすい傾向があると考えられます。

つまりストレスを感じやすく、影響を受けやすいこと自体、体質的なものであるということです。

 

【体質に影響を与える要素と改善法】

 

こうしたPCOSになりやすい方の体質に加えて、様々な要素が加わると、PCOSになると考えられます。

その要素を挙げて、さらに改善法をご紹介します。

 

1.生活習慣

 

規則正しい生活をしないと、視床下部の働きは乱れやすくなります。ホルモン分泌も同様に、視床下部の乱れの影響を受けますので、できるだけ規則正しい生活を送りましょう。

 

2.運動習慣

 

PCOSの方は、耐糖能異常を起こしている場合が多いのですが、定期的な運動習慣は、耐糖能異常を正常化する働きがあります。

肥満傾向のある方や、ストレスが過剰な人では、特にこうした運動習慣を持つと、PCOSが改善される傾向があります。

逆に極端に運動習慣が少ない場合には、PCOSになりやすい傾向があります。

 

3.食事

 

脂肪分の高い食事や、糖質の摂取量が多い人は、PCOSになりやすい傾向があります。特に耐糖能異常を持つ方は、あまり太らないため警戒心がありません。

耐糖能異常を持つ方は、インスリンの働きが弱いため、脂肪細胞への脂肪の取り込みが起こり難いため、痩せ型になります。

日本人は特にこうした傾向が強く、欧米型の肥満傾向や東南アジア型の中心性肥満とは違い、姿形には現れないため、注意が必要です。

排卵異常と家族歴が該当すれば、甘いものは控えた方が良いでしょう。糖質の吸収を抑える、雑穀米などを利用するのも有効な場合があります。

 

4.その他の疾患

 

その他として、PCOS以外の疾患を持っている場合には、それが引き金や増強因子となって、複雑な排卵障害になることがあります。

高プロラクチン血症や、それに付随する甲状腺機能低下症なども、排卵障害を起こすのですが、こうした排卵障害も視床下部との関連が深いものです。

こうしたPCOS以外の病気や症状の改善が、結果的にPCOSを改善することに繋がることも多いものです。

こうした体調を多面的に診てもらうことが、あなたのPCOSを改善する秘策になると思います。

 

【鍼灸治療】

 

鍼灸治療は、PCOSの原因であるLHとFSHのバランスを整える働きがあります。また、耐糖能異常にも、一定の働きがあります。

鍼灸治療は、視床下部にあるインスリンの受容器に働き、インスリンの感受性が上がることで、結果的にインスリンの分泌量が減ります。

インスリンは、LHの過剰分泌を招く為、インスリンの分泌が抑えられれば、FSHとのバランスも回復します。

また海外での臨床実験では、GnRHの分泌を増やす効果も見られているため、生理周期を整えて、妊娠しやすいからだ作りに役立ちます。


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