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シンプルに妊娠する3つの条件ーPART1質の良い卵を排卵する-

2017年10月19日10:32 PM カテゴリー:お勉強,不妊鍼灸

シンプルに考えれば、妊娠をするには、3つのことができれば良いのです。

1.毎月、質の良い卵を排卵する
2.質の良い精子を作り射精する
3.着床しやすい内膜を作る


このシンプルな3つのことができないから、あなたは妊活に苦労しているに違いありません。そこで、この3つの妊娠するポイントを、PART1、PART2、PART3の、3本の記事でご紹介します。

自分に関係のあると思われる記事をご覧ください。



今回は「PART1.毎月、質の良い卵を排卵する。です。

 

質の良い卵が育つには、次の3つが重要です。

1.栄養がしっかり摂れていること
2.女性ホルモンの分泌が正常なこと
3.卵巣への血液循環がスムーズであること

この3つがしっかり行えれば、質の良い卵が毎月排卵されるようになります。それでは順番にご説明していきます。

1.栄養をしっかり摂る

 

栄養をしっかり摂るには、何をどのくらい食べるかということと、消化吸収をする力が重要です。

栄養を摂るということは、5大栄養素を十分な量含んだ食事を食べるということです。

<5大栄養素>

 

炭水化物

分解すると糖になり、主にエネルギーになります。特に脳はブドウ糖のみをエネルギーにするため、十分なブドウ糖は欠かせません。

炭水化物の量が多すぎたり、一時的に大量に摂ると、血糖値が上がったり、皮下脂肪が増えすぎたりします。多すぎても、少なすぎてもいけないため、量の調節が難しい栄養素です。

主に白米で食べるようにお勧めしています。雑穀米や玄米の場合、消化吸収が遅すぎて、胃腸の負担になることがあります。

甘い飲み物や果汁などは、吸収が早い上に脂肪に変わりやすいため、あまりお勧めはしていません。

たんぱく質

たんぱく質は、筋肉を作るのに必要なものとして有名です。スポーツ選手が飲むプロテインなども、たんぱく質が主な材料です。

たんぱく質は、筋肉の材料だけでなく、皮膚や粘膜、酵素、赤血球、骨、軟骨、ホルモンなどの材料になります。

そのため妊娠には欠かせない栄養素です。新しい命を誕生させるための材料になり、卵の質や内膜の厚さ、ホルモンの分泌など多くのものに必要な栄養素です。

植物性と動物性がありますが、私は質や量を考えて動物性をお勧めしています。肉が苦手な方は、魚や鳥、鶏卵などでも大丈夫です。

妊活中の方なら、1日当たり60~70g程度は食べて下さい。これは赤味のもも肉で300~350g程度になります。1食あたりで言うと、約100~120gです。

脂質

脂質はエネルギーや皮膚や細胞膜、ホルモンなどの材料になります。女性ホルモンも、材料は脂肪から作られています。

女性ホルモンの材料であるコレステロールは、動物性脂肪を材料に作られていますが、殆どは肝臓で再合成されているため、食事としてはあまり摂取する必要はありません。

動物性たんぱくを食べると、自然に動物性脂肪も吸収されるため、意識して取る必要はありません。

からだで欠乏しやすい脂肪は、青魚を食べることで補うことができます。魚も積極的に食べるようにして下さい。

ビタミン

ビタミンは、A、B、C、D、Eなど多くの種類があります。緑黄色野菜を多く食べる方は、あまり気にすることはありませんが、どうしても気になる方は、サプリメントで補う方法もあります。

サプリメントで補う場合には、総合ビタミンという形で摂取する方法が良いと思います。

単一のビタミンだけを大量に補うことは、からだにとって負担になることがありますので、ご注意ください。

サプリメントは、あくまでも栄養の補助だということを理解して、しっかりと食事で栄養を摂るようにして下さい。

最近の研究では、女性の不妊とビタミンDの関係が多く報告されています。ビタミンDは食品でも摂取できますが、日光に当たると皮膚で活性ビタミンDが作られます。

もし、日焼けを気にして完璧なUV対策をしているという方であれば、サプリメントで足してあげるか、手のひらや顔だけでも短時間紫外線を浴びる必要があります。

ビタミンDは骨の形成にも必要ですので、余りにも体内にビタミンDが少ないと、無事妊娠しても、赤ちゃんの骨が上手く成長しない恐れがあります。

美肌は大事ですが、妊活中はできるだけ日の光を浴びる努力をして下さい。

葉酸も、妊娠期とは密接なビタミンですが、野菜をしっかり食べている人ではあまり気にすることはありません。

ミネラル

ミネラルはCaやK、Mg、Feなどの鉱物を指します。体内で起こる色々な化学反応に使われたり、他の栄養素と結合して様々な働きをします。

骨を形作るカルシウムやマグネシウム、赤血球に含まれる鉄など、身近なものも多く含まれています。

ミネラルは、野菜や果物、海藻類、貝類など多くの食品から、摂取しています。必要なものが足りているかどうかは、分かりづらいですが、食事内容に偏りがなければ大丈夫です。

血液検査で貧血などを指摘されれば、必要なものを後で補えばいいと思います。ミネラルは摂り過ぎて害になることもありますので、サプリメントなどで大量に補う必要はありません。

<栄養を吸収する>

 

せっかく食事内容を改善しても、消化吸収が上手くいかなければ、血液の中に十分な栄養を取り込むことはできません。

そのため、あなたの消化吸収能力を上げることは、栄養の摂取と同じくらい重要です。

消化吸収と栄養素の取り込みをしっかり行うには、胃腸の消化吸収機能と肝臓の働きが重要です。

内臓器は自律神経の命令で働きますので、自律神経の働きが正常なら、上手く消化吸収機能が働きます。

肝臓も自律神経と密接な関係がありますので、自律神経を整えることは、肝臓の働きを整えることにもなります。

自律神経を整える

自律神経は、からだの生命活動を自動的に調節してくれる神経です。交感神経と副交感神経という、二つの神経からできています。

交感神経は、活動時に働き、からだを動かしやすいように調整しています。副交感神経は、休息時に働き、内臓機能を高めて消化吸収を進めたり、からだの回復機能を高めたりします。

この二つの神経が、バランスよく働くことで、活動と休息のバランスを取っているのです。

二つの自律神経がバランスよく働くには、メリハリのある生活習慣が重要です。つまり、働く時間と休息の時間が、はっきりしているということです。

朝はしっかり起きて、昼間は活動し、夜間はしっかり休む生活が、自律神経を整えてくれます。

 

自律神経が整えば、消化吸収機能も高まり、栄養素をしっかりと血液中に送り込むことができます。

2.女性ホルモンの分泌を正常にする

 

女性ホルモンは、脳からの命令で分泌されます。そのため脳からの指令がうまく出ないと、女性ホルモンの分泌が止まってしまいます。

脳からの指令がうまくいかない原因には幾つかあります。

1.肥満

肥満の女性は血糖値のコントロールが上手くいかず、インスリンが過剰に分泌されます。インスリンの過剰分泌は、男性ホルモンの分泌も促します。

男性ホルモンの過剰分泌は、多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)の原因になります。PCOSは未破裂の卵胞をたくさん作るため、より排卵しにくくなります。

2.ストレス

ストレスは、記憶に関係する海馬や、情動に関係する偏桃体に影響を与えます。海馬や偏桃体は、生理周期を司る視床下部にも影響を与え、生理周期を狂わせます。

3.急激な体重の減少

皮下脂肪が急に減ると、脂肪から分泌されるレプチンというホルモンが減少します。生理周期を司る視床下部には、レプチンを監視している部分があり、レプチンが減少すると、視床下部の命令で、最終的に女性ホルモンは分泌されなくなり閉経状態となります。

3.卵巣への血液循環をスムーズにする

 

卵巣に新鮮な血液が巡っているかどうかは、下腹部やお尻の肌を見ることで大体わかります。

下腹部が固く冷たい人や、ぺっこり凹んでいる人は血流が良くありません。また腰からお尻にかけての肌が荒れていたり、細かい黒い毛が生えている方もあまり良くありません。

こうした症状がある方は、血液循環を改善する必要があります。

血液循環を決める条件は次の3つです。

・血液を送り出す圧力

・血管の状態

・血液の性状

この3つの条件は、全て自律神経が支配しているため、自律神経のバランスを取ることで改善されます。

左右の卵巣では、微妙に血流が違うのですが、あまり気にすることはないと思います。

一部の鍼灸師は、卵巣静脈の走行が左側だけ迂回しているため、左の卵巣は機能が低下しやすいと言います。

ところが右側も、左にはない肝臓があるため、血管系は少し窮屈な走行になります。

あまり細かいことは気にせず、全体として血液循環が滞らないように、自律神経を整える規則正しい生活や、軽い運動などを行うと良いと思います。

【まとめ】

 

PART1は分かりやすかったでしょうか?かなり簡単に書いていますが、誰にでも実践しやすいようにと、まとめてあります。

「質の良い卵を毎月排卵する」には、あと一つ大事なことがあります。

あと一つの大事なこととは、この3つを、最低3カ月は続けることです。卵は、実際に排卵されるまで、約3か月間かけて、血液(卵胞液)から栄養やホルモンなどを受けとって育ちます。

あなたが今月排卵する卵は、3か月前に育ち始めた卵です。もし、今日からこの3つの条件を満たした生活をしても、実際に良い卵ができるまでには、最低でも3か月はかかるのです。

年齢は関係なく、今から3か月後、あなたの卵の質は必ず良くなります。そして更に1か月後、卵の質はさらに良くなるに違いありません。

【追加】卵の質を上げるための鍼灸治療

 

卵の質を上げるための3つの条件は、食事以外、全て鍼灸治療で改善が可能です。

消化吸収や肝機能を上げるための治療は、古くから鍼灸治療で行われている治療の一部です。

女性ホルモンの分泌に関しても、鍼灸治療で改善が認められています。

女性ホルモンの分泌を阻害する、脳ストレスに対する鍼灸治療では、偏桃体や海馬への血流が増加し、傷付いた脳細胞が修復することが分かりました。

さらに、脳の中でストレス記憶が何度も繰り返し思い出される、トラウマの治療に有効なことも分かってきました。

決して楽しくない不妊治療への思いが、頭の中でループしないように、鍼灸治療でできるということです。

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