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妊娠に冷えは大敵!自分でできるお灸でおススメのツボ2つ

2017年11月4日9:36 AM カテゴリー:不妊鍼灸

日本では、昔から、お灸が民間療法として使われてきました。一般的には鍼灸(しんきゅう)と言いますが、昔から一般的に行われてきたのはお灸の方です。

妊活中のあなたに、自分でできる東洋医学は何かと言われたら、恐らく私なら「お灸」をお勧めすると思います。自分で行う東洋医学的治療としては、お灸は最も効果が高い治療法だからです。

そこで、自分でできるお灸についてご紹介します。


お灸の効果

お灸の効果は、ツボと言う反応点を刺激することで得られる効果と、特にツボにこだわらず、皮膚面を温めることで血流を良くすることを目的としたものに分かれます。

ツボを使用する場合は、ツボと言う反応点が、脳の働きを活性化することで起こる反応を利用します。こうした反応は、自律神経を調節したり、ホルモン系を調節することで、身体全体を変える働きがあります。

ただツボの選択や、灸の数、刺激量の調節が難しいため、プロの指導の下行うのが良いと思います。

皮膚を広く温める場合には、その皮膚の下にある臓器に働きかけます。そのため、妊活で目的とする、子宮や卵巣の上を温めることになります。

子宮や卵巣の近くを温めることで、子宮や卵巣に行く血管や神経を刺激して、血流を増加させます。

血液が沢山流れ込めば、子宮は運動性が増し、精子や卵を運ぶ手助けをしてくれますし、卵巣は質の良い卵を育てるために、新鮮な酸素や栄養を利用できるようになります。

【ツボを利用する場合】

ツボを利用する場合には、薬局で売っている温灸を使用して下さい。シールで貼るタイプや、水でのりを溶かして張り付けるタイプがあります。

どちらでも構いませんが、台座があるタイプなら熱ければ台座を持って剥がすことができます。

皮膚が弱い人では火傷をすることがありますので、ご注意ください。薬局では色々なタイプが販売されていますが、冷えの強くない人ではマイルドなどの熱量が弱いタイプでは全く感じません。

レギュラー以上のスタンダードなタイプが良いと思います。逆に皮膚が弱い人は、マイルド以下の熱量が少ないタイプを選んでください。

お灸をした後が、少し赤くなる程度が適量です。感じなかったり、赤味が出なければ、同じ場所に複数してください。


三陰交:内くるぶしから指4横指の骨際で凹んだところ。


太谿:内くるぶしとアキレス腱の間の凹んだところ。

【広く温める場合】

広く温める場合は、薄く切った生姜の上にもぐさ(艾)を置いて温める、隔物灸がと言う方法がお勧めです。

艾は、薬局などでもネットでも購入が可能です。100g程度でも十分なはずです。

隔物灸であれば、熱ければ生姜ごと手で取って捨てることができます。一度火をつけたお灸を手で持つのは、隔物灸以外では危険です。そういう意味では、隔物灸が最も安全だと言えるかもしれません。

適度なお灸は、1回お灸をした後が、ほんのり赤くなる程度が良いと思います。隔物灸をするのは、下腹部や骨盤の中央がお勧めです。


<生姜の代わりに濡らした綿花を使用>

どちらも子宮や卵巣を温める働きがあります。

【ご注意】

・ツボを利用したお灸をする場合には、月に1回程度鍼灸師の指導の下行った方が効果的に妊活が進みます。

・お灸は火を使いますので、火傷や周囲のものを燃やさないようにご注意ください。

・隔物灸は大量の艾を使用するため、煙が沢山出てしまいます。火災報知器にご注意ください。もし火災報知器がある場合には、予め火災報知器の電源を切った状態で行って下さい。

・火災報知器の電源や有無が分からない場合には、煙が出ないタイプをご使用ください。

・この記事を元にしたセルフお灸で負った火傷などには、当院では責任を持ちかねます。もし心配な場合には、鍼灸院等で施術を受けて下さい。

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