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血液凝固への鍼灸とは【不育症に対する鍼灸】

2017年12月9日8:08 AM カテゴリー:お勉強,不育症

今回は血液凝固のお話です。妊娠中は血液凝固が起こりやすく、血栓症などになる恐れがあります。

こうした血栓症が臍帯(へその緒)や胎盤でできれば、赤ちゃんは無事に育ちません。

習慣性流産とも密接な血栓と、鍼灸についてのお話を書いていきます。


【血液凝固と不育症】

不育症の検査には様々なものがありますが、その中でもプロテインSやプロテインCと呼ばれるタンパク質の検査は、非常に重要です。

プロテインSやプロテインCは、血液を固めようとする因子を働きにくくする作用があります。つまり血液が固まるのを防いでいるということです。

そのためプロテインSやプロテインCが減少すると血液凝固が起こりやすくなり、血栓ができやすくなります。


妊娠中は、分娩時の出血を素早く止めるために、こうしたたんぱく質が減るため、血栓が作られやすくなっています。

特にプロテインS の欠乏症は白人では少ないのですが、日本人ではこのプロテインS欠乏症が比較的高率で存在します。

妊娠中に、このプロテインSが欠乏すると、胎盤や臍帯で血栓が詰まり、流産の原因になります。

【血液凝固と瘀血】

昔から東洋医学では、瘀血(おけつ)という考え方があります。瘀血のことを悪血と思っている方もいますが、悪い血のことではありません。

瘀血とは、気血の巡りが悪くなった結果、ドロドロになって固まった血だったり、打撲や内臓の病気などで出血が固まったものを表します。

また瘀血を作る原因に、ストレスによる瘀血があります。確かにストレス刺激を受けると、交感神経の働きで血液凝固が起こりやすくなりますし、血管も収縮するため詰まりやすくなります。

東洋医学では、こうしたからだの中から起こった瘀血に対して、鍼灸治療で血液循環を良くして、瘀血を無くすようにと教えています。

また生理の時に、経血にレバー状の塊が混じる女性に対しても、鍼灸治療で改善できることは、昔から知られていました。

東洋医学では、経験として、この生理的な血液凝固に対しても、鍼灸治療を施していたのです。

【鍼灸で血液凝固を防ぐ】

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22309904

一つ目の論文は、鍼灸治療で血小板の凝集を防ぐというものです。足三里に鍼灸刺激を加えたラットでは、血液凝固が起こりにくく、血流が増したとあります。

足三里は、胃腸の働きを良くするツボとして有名です。また健脚のツボとしても有名で、奥の細道で有名な松尾芭蕉も、足三里に灸を据えながら旅を続けたと言います。

この足三里に鍼をするだけで、血液凝固がしにくくなったということです。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22154367

もう一つの研究では、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の女性に対して鍼灸を行い、血液凝固やその他の変化について調べたようです。

この研究では、運動と鍼灸の効果を比較しています。PCOSの患者さんは、耐糖能異常を抱えている人が多く、それ以外にも血液凝固異常を抱えていることが多いようです。

この実験ではPCOSの女性84人を二つに分けて、1つのグループでは鍼灸治療を施し、もう一つのグループでは耐糖能異常を改善するための運動療法を加えました。

この二つのグループを比較すると、鍼灸治療のグループでは、血液凝固因子が減少し、血圧も下がったのに対し、運動のグループでは脂肪の減少により血圧低下は見られたが、その他の数値には変化がなかったそうです。

つまり、鍼灸治療の血圧低下は、血液が固まりにくくサラサラになったことによるもので、運動の効果は痩せたことによるものだということです。

最初にご説明した、プロテインSやプロテインCが減少した患者では、血液凝固を防いで流産予防をするために、バファリンやアスピリンの服薬と、ヘパリンカルシウムの注射が行われます。

バファリンやアスピリンは飲む薬なのでまだ良いのですが、分娩まで続けるヘパリンカルシウムは注射のみとなっていますので、患者側の負担も大きいものになります。

鍼灸治療でこれが改善できるのなら、患者さんにとっての負担も少なくて済むように思います。

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