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ホルモンバランスという言葉の意味を考えました。【E2とP4】

2017年12月11日8:05 PM カテゴリー:お話

妊活を始めようとネットで検索していると、ホルモンバランスという言葉がよく出てきます。

妊活に影響を与えるホルモンバランスとはどういったものでしょうか。



【エストロゲンとプロゲステロン】

エストロゲンは、日本語で卵胞ホルモンと言います。卵胞から分泌されるホルモンであり、女性を女性らしくするホルモンです。

卵胞を成熟させたり、子宮内膜を肥厚させたりと、妊活には欠かせないホルモンです。

プロゲステロンは、日本語で黄体ホルモンと言います。排卵後の卵胞から作られる、黄体から分泌されます。

卵胞で分泌される2つのホルモンは、共に卵巣から分泌されます。

エストロゲンが卵胞から分泌されるためには、卵胞の成長に必要な、脳からのホルモン分泌が必要です。

卵胞の成長に必要なホルモンは、FSHとLHといいます。FSHは卵胞刺激ホルモンとも言われ、その名の通り卵胞を刺激しています。

またLHは黄体化ホルモンとも言われ、排卵を起こし卵胞を黄体化させる働きがあります。

卵胞内には、卵の外側を囲むように2種類の細胞があります。卵のすぐ外側にある細胞は、顆粒膜細胞といいます。その外側にあって、卵胞膜の内側にある細胞を、莢膜細胞といいます。


               <分かりづらい手書きで申し訳ありません> 

莢膜細胞にはLHの受容体があり、LHが脳下垂体から分泌されると、LHを受けて男性ホルモンであるアンドロゲンを分泌します。

一方、卵胞内のもう一つの細胞である顆粒膜細胞は、FSHの受容体があり、脳下垂体からのFSHを受けて、アロマターゼを活性化して、アンドロジェンをエストロゲンに変化させます。

卵胞内の顆粒膜細胞と莢膜細胞が、FSHとLHを受け取り、エストロゲンができるのは、このような仕組みからなのです。

こうしてできたエストロゲンが、血液中に一定量分泌されると、それを感じ取ってLHサージというLHの急激な上昇が起こります。

LHサージが起こると卵胞が破裂し、中の卵が腹腔内に飛び出し排卵が起こります。排卵した後、卵胞の残りが黄体となり、黄体ホルモンを分泌します。また、黄体からは、エストロゲンも分泌されます。

こうした流れを理解すると、エストロゲンとプロゲステロンの関係は、単にバランスというよりも、連動して働くシステムということが分かります。

女性ホルモンの分泌は、精密に計算されたシステムとして働いているのです。

【LHの過剰分泌】

FSHとLHがバランスよく分泌される分泌されることで、エストロゲンとプロゲステロンが、バランスよく分泌されることは、先ほど解説しました。

ところがLHだけが過剰に分泌されることがあります。それは、インスリンが過剰に分泌されているときです。

インスリンは、血糖値を下げるために分泌されるホルモンです。このインスリンが、何らかの原因で働きが悪くなると、血糖値が下がらない為、更に大量のインスリンが分泌されてしまいます。

過剰なインスリンが血液中にあると、脳下垂体からLHが過剰分泌されます。LHは卵巣の莢膜細胞に働きかけ、莢膜細胞でアンドロジェンが分泌されます。

本来なら、莢膜細胞で作られたアンドロジェンは、顆粒膜細胞でエストロゲンに変えられますが、過剰に分泌されたアンドロジェンを変換することができません。

アンドロジェンは男性ホルモンですから、過剰に分泌されると男性化が起こります。

・声変わりのような低音性化
・毛深くなる
・ひげが生える
・排卵がなくなる
・生理が無くなる
・ニキビや吹き出物が増える

LHだけが増えて、FSHとのバランスが悪くなると、妊活にとっては非常に悪い状態が起こります。

【インスリンの過剰分泌を止めるには】

このLHの過剰分泌を無くすためには、インスリンの過剰分泌を無くすしかありません。

インスリンが過剰に分泌されるのは、インスリンの受容体の働きが鈍くなっているからです。

さらにインスリンの受容体の働きが鈍るのは、脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンが原因だとされています。

レプチンは、脂肪細胞から分泌されていますので、単純に体脂肪を減らすだけでも、レプチンの量は少なくなります。

そこで適切な減量ができれば、過剰なレプチンが減り、インスリン受容体の感受性も働きを取り戻します。

すると過剰なインスリンの分泌もなくなり、LHの過剰分泌による不妊傾向が改善されます。

妊活におけるホルモンバランスとは、結局ホルモン分泌の連鎖の乱れが原因であり、外からホルモン剤を足すことで解決できるものは、案外少ないということです。

妊活を成功させるには、根本的な身体づくりをするべきだということだと思います。

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