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イノシトールは多嚢胞性卵巣症候群を改善することができるのか【サプリメント】

2018年1月9日8:19 AM カテゴリー:PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)

海外では排卵障害の一種であるPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に対して、イノシトールというサプリメントを使って改善が見られることがあります。

イノシトールとは(国立健康・栄養研究所)

イノシトールは元々体内に存在するもので、ブドウ糖から合成されています。糖尿病の方では、イノシトールが減少することで、様々な合併症が起こることが知られています。

PCOSを持つ方の場合にも、耐糖能異常との関連が見られるため、耐糖能異常の改善をすることで、PCOS症状を改善することが期待されています。


【PCOSと耐糖能異常】

PCOSの方は、耐糖能異常(血糖値の調節障害)を持つ方が多いため、耐糖能異常を改善することで、PCOS症状を改善することが期待されています。

耐糖能異常を持つ方は、血糖値が下がりにくいため、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが過剰に分泌されます。

インスリンが血中に増えて高インスリン血症になると、視床下部で高インスリン血症を感知して、LH(黄体化ホルモン)を分泌するとされています。

LHは卵胞に働きかけ、血中のコレステロールからアンドロゲンを生成する働きがあります。

通常は、LHの働きで作られたアンドロゲンから、卵胞でエストロゲンに作り替えられます。

アンドロゲンから作られるエストロゲンの量が増えると、視床下部がLHサージを起こすことで、排卵が起こります。

ところがLHが増えすぎると、アンドロゲンをエストロゲンに変えることができず、高アンドロゲン血症になります。

アンドロゲンは男性ホルモンですから、アンドロゲンが増えすぎると男性化が起こり、排卵障害が起こります。


 

【イノシトールとは】

イノシトールは、体内にも普通に存在する物質です。ブドウ糖から生成されるため、原材料は色々な食品に含まれています。

体内のイノシトールが減ると、糖尿病患者の合併症が酷くなることが知られています。

最近ではうつ病との関連なども研究が進んでおり、イノシトールをサプリメントで補うことで、うつ病の治療に利用する試みも行われています。

イノシトールには、インスリンの感受性を回復する作用があるようで、耐糖能異常を改善する効果が認められています。

そのため耐糖能異常で起こるPCOSの場合、イノシトールで排卵異常が改善される場合があるようです。

海外では、PCOSに対しての実験で効果が出ているようで、論文も多数報告されています。

そのため日本でも、不妊治療のオプションとして利用されることが増えてきました。

副作用としては、めまいや吐き気、頭痛などが報告されていますが、自然な状態でも体内には存在するため、余程の大量摂取の場合のみかもしれません。

【イノシトールはPCOSに効果を出すのか】

PCOS大国であるアメリカでは、比較的効果が高いサプリメントとして利用されているようです。

イノシトールは、インスリン感受性を上げることで高LHを改善し、高アンドロゲン血症を改善することで排卵障害を改善するものです。

日本人の場合には、高LHは見られても、高アンドロゲン血症による男性化などは起きにくいとされています。

つまり重症のPCOS患者は、もともと少ないということです。これは人種による違いと、高度の肥満患者自体が少ないことが原因であると思われます。

またPCOSでも耐糖能異常を示していない方や、明らかなPCOSではないPCOM(多嚢胞性卵巣形態)と呼ばれる方では、イノシトールの効果は未知数です。

あくまでも副作用が出ない範囲で、費用的に見あうなら試すというスタンスで使用するなら良いと思います。

サプリメントは、あくまでも栄養補助である、という基本姿勢は変えるべきではありません。

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