3カ月の鍼灸治療で卵胞の発育が良くなり卵の質も改善されます
2018年6月18日1:03 PM カテゴリー:
不妊鍼灸
不妊治療を長期間続けていると、徐々に採卵ができなくなる方がいます。
あなたの採卵ができないのは、薬が効かないせいでしょうか?薬を変えると、あなたの採卵は進むのでしょうか?
実際には、薬を買えただけでは解決できない原因があるのです。あなたの卵が育たない本当の原因とは何でしょうか?
【卵胞を育てるのは栄養とホルモン】
卵胞は、原子卵胞と言う状態で、卵巣の中で長期間待機しています。
毎月数十個の卵が成長を始めますが、その中で半年以上掛けて卵胞は成長を続け、最後の2週間で急激に大きくなり成熟していきます。
殆どの方は、排卵前2週間だけの卵胞を意識しています。この時期の卵胞は、1日に約2mmずつ急激に大きくなるため、この時期だけ卵胞は成長をしていると勘違いしているからです。
ところが実際には、
排卵の3ヵ月前から栄養やホルモンを受取りながら成長しており、この時期の栄養状態やからだの状態は、卵胞の成長や卵の質に大きな影響を与えています。
卵の質が悪い人や卵胞の成長が悪い人は、排卵前3カ月の卵胞を意識して育てるだけで、卵の質や卵胞の成長が変化するとも言えます。
【栄養とホルモンは血液の循環で卵胞に届きます】
栄養やホルモンは、血液の中に存在して、血管内を移動して目的の場所に送られます。そのため、血液循環は、卵胞の成長や卵の質に、大きな影響を与えます。
海外の臨床研究でも、卵胞周囲の毛細血管の血流量が多いほど、卵胞の成長や卵の質が高いということが分かっています。
卵胞周囲の血流は、自律神経の副交感神経が優位であると弛緩し、血液を豊富に送ることができます。副交感神経は、リラックスした時に働く神経です。
皆様は、お仕事が終わり、自宅に帰ってから十分にリラックスできていますか?自宅に帰ってからも、不妊の記事ばかりせっせと検索していては、あまりリラックスしている状態とは言えません。
こうした検索は、できるだけ時間を決めて行い、自宅ではリラックスした状態を持てるようにしましょう。
一日数時間、あなたがリラックスするだけでも、妊娠する力は高まると思います。
【鍼灸治療は栄養の吸収と卵胞の成長を助けます】
鍼灸治療は、内臓器の働きや血流をコントロールする、自律神経の働きを正常化することができます。
鍼灸刺激は、末梢の神経から脊髄、脳の視床を通じて、脳内の様々なところに影響を与えます。
その中に、自律神経の中枢である視床下部があります。視床下部は、自律神経を始めとして、生命活動全ての中枢でもあります。
また視床下部は、ホルモン分泌の中枢でもあり、生理周期も視床下部がスタート地点となっています。
鍼灸治療は、
視床下部の働きを正常化して、卵巣の血流を増やし、ホルモン分泌もバランスよく増やします。
また鍼灸治療では、局所的に卵巣や子宮に繋がる血管を弛緩させ、血液を増量することもできます。
こうして遠隔と局所の両面からアプローチすることで、
卵胞の発育、質の良い卵の成長が見られるようになります。
鍼灸治療では、自然に血流が良くなるため、少し時間は掛かりますが、
約3カ月で根本的な卵の質を改善を行うことができます。
卵胞の成長もスムーズになるため、
卵胞で作られるAMHの値も改善することが分かっています。