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妊活と食事の関係

【妊活と食事】

妊活を始める時に、食事の内容などに非常に気を配る方がいます。こうした食事に気を配るという行為に関しては、私は概ね賛成ですが、あまりにも極端になるといけません。

栄養は、良い卵や子宮内膜を作るためにも、妊娠を継続するためのからだを作るためにも欠かせません。

そこで妊娠しやすいからだ作りと、赤ちゃんのためになる母体作りの食事について書いていきます。


【甘いものはダメでしょうか?】

甘いものの過食は、妊娠する力を大いに損ないます。その中でも、最も大きな働きは、排卵障害を起こす可能性が高くなることです。

甘いものを食べると、血糖値が上がるため、インシュリンと言うホルモンが膵臓から分泌されます。

インシュリンは、血糖値を下げるために肝臓でのグリコーゲン合成を促進します。それでも足りない場合には、血糖であるブドウ糖を中性脂肪に変えて皮下脂肪に向けて送り出します。

脂肪細胞は、送られてきた脂肪を細胞内に蓄えて、皮下脂肪にします。つまり、太るわけです。

インシュリンは、視床下部にある受容体に働くことで、血糖値を下げる一連の働きを起こします。

視床下部には、それ以外にも様々なホルモンの受容体があるのですが、その一部にインシュリンが働きかけて、結果的にLH(黄体刺激ホルモン)というホルモンが異常に増えることが分かっています。

黄体刺激ホルモンには、卵胞でアンドロゲンというホルモンを増やす働きがあるため、LHが過剰に分泌されることで、高アンドロゲン血症の状態が作られます。

アンドロゲンは、男性ホルモンの一種ですから、アンドロゲンが多く分泌されることで卵胞が成長せず、排卵障害が起こることになります。

また甘いものを食べたことで起こった皮下脂肪の増加は、脂肪細胞から分泌されるホルモンである、レプチンを多く分泌させます。

このレプチンの分泌量は、増え過ぎても減り過ぎても、生理周期は乱れます。レプチンの増加は、適量であれば生理周期を整えますが、過剰や過少になると、生理周期の乱れを起こすことが分かっています。

そのため急な体重増加や減少が、生理不順の元になるのです。甘いものは、程々にする必要があるということです。


【ベジタリアンは不妊傾向が強い】

妊活と言えば、日本食や野菜食だと思う方が多いようで、当院にご来院頂く方でも、熱心な方ほど「野菜を食べていますよ。」と仰る方が多い様に思います。

野菜を摂る方の多くは、ビタミンやミネラルの摂取と、食物繊維の摂取を気にされているようです。

野菜を多く摂る方の特長は、相対的に肉類などの動物性たんぱく質が少ないことです。

女性が一度に食べることができる量には限りがありますので、どうしても野菜が増えれば、肉類は少なくなります。

ビタミンやミネラルのことを思えば、確かに野菜を多く摂ることは重要です。ところが、そうしたビタミン事情は、今と昔でかなり違います。

現代の野菜に含まれるビタミンやミネラルの量は、決して多いものではありません。

最近の野菜が、味や見た目を重視するせいで、昔の野菜と違うことに気付いている方は少なくないはずです。

特にミネラル分は、味としてはエグ味になるため、あまり歓迎されません。ホウレン草などは、鉄分をかなり減らして食べやすくしてあります。

こうした野菜をたくさん食べたとしても、あまり健康的とは言えません。

更にベジタリアン傾向になって困ることは、動物性タンパク質と動物性脂肪が足りなくなることです。

動物性タンパク質は、生物のからだを作るためには欠かせません。また動物性タンパク質を摂ることで、同時に動物性脂肪も摂取できるのです。

妊活をする際に、動物性脂肪を摂ることが必要な理由は、コレステロールが動物性脂肪で作られているからです。

コレステロールは、体内の約8割程度を再合成することで作っていますが、残りは食品から摂取する必要があります。

コレステロールは悪者にされがちですが、妊活においてコレステロールは強い味方になります。

男女ともに、性ホルモンはコレステロールから作られています。エストロゲンやプロゲステロン、アンドロゲンもコレステロールが変化したものです。

動物性脂肪が足りなければ、この性ホルモンがスムーズに作られないため、卵胞の成長も精子の形成も、上手く作ることができません。

動物性食品は、食べやすいもので結構です。必要な動物性タンパク質を得るためには、大体1日当たりステーキ200g程度は必要ですので、肉魚卵などを満遍なく食べるのが現実的でしょうか?


大豆類も摂って頂いて結構ですが、比較的量が摂りづらいため工夫が必要になります。

【動物性食品で便秘になったらオリゴ糖も試してみる】

動物性食品を増やすことで、最も影響を受けやすいのは、便秘がちになることです。

動物性タンパク質や脂肪が増えると、大腸内でこうしたものをエサにする細菌が増えてきます。

こうした細菌は悪玉菌が多く、悪玉菌が増えることで、元々住んでいる善玉菌である乳酸菌が減ってしまいます。


乳酸菌は、腸の蠕動運動のエネルギーである乳酸を出しているため、乳酸菌が減ると腸の活動が低下してしまいます。

そこで乳酸菌を増やすために摂取するのが、オリゴ糖です。オリゴ糖は、短い食物繊維を表します。

その中でも、フラクトオリゴ糖は、乳酸菌が最も好むエサの一つです。オリゴ糖の中には、他の雑菌も増やすものがあるのですが、フラクトオリゴ糖は乳酸菌のみが増えることが分かっています。

人工甘味料として開発されたオリゴ糖ですが、人工甘味料としてはあまり普及せず、現在は健康食品として活躍しています。

オリゴ糖の整腸作用は高く、ペットフードや赤ちゃん向けの人工ミルクなどにも含まれています。

腸内環境を整えることで、免疫バランスを整えることもできる、と言われています。

単に便秘解消だけではなく、腸内環境を整えることで、妊娠や出産にも良い影響が出ることもあります。

特に乳酸菌は、腸内から膣内の乳酸菌にも影響が及ぶ可能性があり、慢性子宮内膜炎の予防などにも応用できるものです。


また子宮や膣内の乳酸菌は、赤ちゃんが産まれてくるときに、産道で受け取る細菌の元になります。

羊水に使っている赤ちゃんの腸内は無菌状態ですが、産まれてくるときに、お母さんの産道で細菌感染をすると言われています。

この細菌が、新生児の腸内で繁殖を始め、数十時間で腸内細菌叢を完成させます。つまりお母さんの子宮や膣が悪玉菌で一杯なら、赤ちゃんはそれを貰うことになるということです。

そういう意味でも、オリゴ糖の摂取は自分のためだけではなく、赤ちゃんのためにも有効ということが言えます。

【足りないビタミンやミネラルはサプリメントも有効】

先ほどの野菜のところで書いたように、現代の野菜は味を重視するあまり、以前のような栄養価ではないものがあります。

また野菜食を多くすると、必要なタンパク質が量的に摂取することが難しいため、ビタミンやミネラルに関しては、サプリメントの使用もお勧めする場合があります。

但し、当院では、こうした製品を今のところ扱っていないため、どこかの製品をお勧めすることはありません。

できるだけ安全性が高く、安価なものが良いと思いますので、製薬会社が作っているもので、必要量が足りていれば大丈夫だと思います。

ただ慢性的な炎症性疾患を持っている方や、血液検査でビタミンD不足を指摘された方は、市販のものでは少し量的に足りない恐れがあります。

できれば専門家に相談して、適切な量を教えてもらう方が良いと思います。

一般的に知られている葉酸などは、サプリメントで補うと安心ですが、特殊なサプリメントは専門家に聞いてから飲む方が良いと思います。

必要のないサプリメントを飲むと、より不妊傾向が出ることもありますので、注意が必要です。

サプリメントは、あくまでも栄養の補助だということは、しっかりと認識しておくべきだと思います。

 

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