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不妊治療はその国の事情により変化する

2018年7月26日8:16 AM カテゴリー:お勉強,お話

海外の不妊や生殖関連の論文を見ていると、ある特定の国が多くの論文を発表している傾向があるように思います。

私は海外の記事を読むときに、キーワードで検索してから題名一覧の中から選ぶのですが、興味を引くものは同じ国のものが多い様に感じます。

その国は、中国、イスラエル、トルコの3か国に多い様に感じます。それに次いで多いのは、北欧の国です。(スウェーデンかな?)

こうした生殖医療に力を入れている国には、それぞれの国事情があるようです。


【生殖医療は国の政策で決まる】

先ほど挙げた3か国で言うと、中国は1人っ子政策のせいで、若年者の割合が少なくなり、ほどなく高齢化社会に突入するでしょう。

そのため、国を挙げて生殖医療に力を注いでいるようです。また医療レベルの向上を、国策として取り組んでいる様子も見て取れます。

また70年代以降は、東洋医学を西洋医学と組み合わせることで、中国独特の医学として発展させようという施策も継続中のようです。

そのため西洋医学の投薬と、漢方薬や鍼灸を組み合わせて論文が多く見られます。

イスラエルは、国の成り立ちが複雑です。元々パレスチナという国だったところを、第二次大戦の報酬として、ユダヤ系白人の入植地にしたため、元々住んでいた人たちと内戦状態が続いています。(ほぼ制圧されていますが)

国内外にイスラエルを認めさせ、国民力を高めるため、少しでも早くイスラエル人民を増やすために、生殖医療には特に力を入れています。

また、イスラエル人を増やして、多民族の血を薄くするためという、日本の生殖医療とは全く違う目的での発展を見せています。

ただ国策として取り組んでいるため、今後生殖医療の中心的な役割を担うのかもしれません。

さらにトルコでは全く違う国策で、生殖医療は発展しています。トルコでは、現在、医療観光に力を入れています。

現在、日本でも進んできている、医療目的の観光というものです。現段階では、循環器疾患や整形外科疾患が多いですが、生殖医療もその内目玉になるかもしれません。

その他トルコでは、結婚をして、自分の子を持って一人前と言う考えが浸透していて、あまり養子縁組が受け入れられないようです。

2005年からは、生殖補助医療が保険適応になり、需要拡大と施設の増加が続いているそうです。

【日本の生殖医療】

生殖医療の技術に関しては、世界的にも遅れてはいないのですが、日本では国策とまではいきません。

また倫理観と言う高いハードルがあるため、海外のように着床前診断などの受精卵に対する評価が一般化しません。

その結果が、海外よりも低い妊娠率になっていることは否めません。

さらに日本の生殖医療は、病院間での技術や知識に差があり、当院がある大阪市内でも、その差は確かに存在します。

日本の場合には、医師のモラルや商売熱心さの差が、病院間での実力や施設の差になっているようです。

メニュー上は同じ治療をしても、簡単な医療なら数倍の差(数百円~数千円)が存在し、高度医療においても1回当たり数十万円の差(50~100万円超)が存在します。

この辺りも医師の良心に委ねられているため、一定のガイドラインがあっても良いのではないかと思います。

こうして見ても、日本は少子高齢化だと言いながらも、あまり本気になって少子化対策をしているとは言えないようです。

商売として成り立つ生殖医療があり、それを言い値で利用できる人が一定数いると判断しているから、このままで様子を見るつもりなのでしょう。

【日本の不妊治療はこれからどうなるのか】

ただ国策として不妊治療をやり出すと、効率や確率論だけで治療をするようになる可能性が高いと思います。

海外では、卵管造影には保険が適応にならず、体外受精には保険が適応になる国があります。

すると、卵管造影はせずに、体外受精をするようになるそうです。本来なら少しでも自然に近い方を選びそうですが、一気に体外受精までステップアップをするようになります。

これがもし日本なら、卵管造影で検査に問題があれば、体外受精へのステップアップか、FT(卵管鏡下卵管形成術)をして自然妊娠や人工授精を選びます。

こうして、お国の事情が、不妊治療に大きな影響を与えるようになるのです。

お金は掛かっても、日本で現在のレベルで不妊治療が受けることができるのは、ある程度自由競争になっているからです。

またアメリカなどと比べると、決して高いわけでは無いため、わざわざ帰国して日本で不妊治療を受ける人も多くいらっしゃいます。

私自身も、世界各国から帰国して、日本で不妊治療を受ける人の不妊鍼灸を数多く経験しました。

様々な問題はありますが、自分が勉強して受けることができれば、日本の不妊治療は恵まれているのかもしれません。

恐らく今後は、海外からの観光医療目的での訪日も増えるのではないでしょうか。

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