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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は甘い物の食べ過ぎでなるのでしょうか?

2018年7月31日3:44 PM カテゴリー:PCOS(多嚢胞性卵巣症候群),不妊鍼灸

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、耐糖能異常が原因の一つとして挙げられます。耐糖能異常とは、余ったブドウ糖を処理するために働く、インシュリンというホルモンが上手く働かないことです。

耐糖能異常を示す疾患として有名な糖尿病は、甘い物を食べる人がなるイメージがあるのではないでしょうか?

では多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方は、甘い物を食べ過ぎてなったのでしょうか?また糖尿病の女性は、PCOSになりやすいのでしょうか?

これは人種差もありますが、日本人においては、甘い物の食べ過ぎでなるわけではありません。ただ糖尿病を持つ女性では、PCOSになりやすい傾向があります。

その理由とは何でしょうか?

【耐糖能異常とPCOSを理解する】

 

耐糖能異常は、血糖値を下げる働きがあるインスリンが働きにくい人のことです。

耐糖能異常は、遺伝的な要素が強く、家族歴なども関係します。つまり、身近な親族(親兄弟)で、糖尿病などを持っている人は、耐糖能異常を持っている可能性があります。

耐糖能異常は、視床下部にあるインスリン受容器が上手く働かないため、血糖値の上昇によりインスリンが大量に分泌されても、血糖値が下がりません。

血糖値が下がらない為、更にインスリンが分泌されることになり、血中のインスリン濃度が高まります。

インスリンが働きにくいために、糖代謝や脂肪代謝が上手く働かない方は、一般的に糖尿病と言われます。

また血中のインスリン濃度が高いと、下垂体から分泌されるLHというホルモン濃度が高まりやすいため、卵胞の成長障害が起こります。

こうした状態を、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と言います。耐糖能異常は、糖尿病とPCOSの両方を起こしやすい状態だと言えます。

【PCOS予防には肥満の解消も挙げられます】

 

PCOSの予防には、まず第一に肥満の解消が挙げられます。つまり、食事制限や運動習慣を付けることが、PCOS予防あるいはPCOS解消には効果的なのです。

では、運動不足や食べ過ぎが、PCOSの原因なのでしょうか?結果から言うなら、これは違うと言われています。

海外の研究では、PCOS患者とPCOSを持たない女性では、食事内容に違いが無かったとしています。

では、なぜ食事制限や運動習慣がPCOSの予防になるのでしょうか?これは、先程ご説明した耐糖能異常が、遺伝的な要因が強いことと関係します。

つまり同じ条件の食事をしても、耐糖能異常を持つ方は、高血糖や高インスリン血症になりやすいため、普通の方以上に気を配る必要があるということなのです。運動習慣も同様です。

近親者で重症の糖尿病を発症している方がいる場合には、自分も遺伝的な要因を持っている可能性があると考え、気を付けた方が良いかもしれません。

また耐糖能異常は、血液絵検査でも調べることができます。もし排卵障害や生理不順、PCOSをお持ちの方で、耐糖能異常の検査をしたことがなければ、早めに検査をしてみて下さい。

 

【HOMA-R検査】

 

耐糖能異常は、このHOMA-Rという検査で知ることができます。この検査では、インスリン抵抗性が分かります。

この検査で異常が見られ、PCOSの所見があれば、メトホルミンという糖尿病治療薬と共に、排卵誘発剤が使用されることが多いようです。

メトホルミンは、肝臓での糖新生を防いで、インスリンの効きを良くしてくれる薬です。

これだけでは効果の無い方もいますが、鍼灸治療を併用して高い効果を発揮する人もいらっしゃいます。

 

【まとめ】

 

・PCOSには耐糖能異常と関連が深い。
・耐糖能異常は遺伝的な要因が強い。
・耐糖能異常の方は、血糖値が上がりやすく、PCOSになりやすい。
・耐糖能異常にはメトホルミンが効果を挙げることがある。
・運動や食事制限は耐糖能異常に有効。
・同じ食事や運動習慣でも、耐糖能異常の方はPCOSになりやすい。
・甘いものを食べると必ずPCOSになるわけでは無い。

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