PAGE TOP

機能性高プロラクチン血症の鍼灸治療

高プロラクチン血症は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と並んで多く診られる、排卵障害の原因です。

高プロラクチン血症には、機能性だけではなく、腫瘍性(器質性)や薬剤性のものもありますが、私たち鍼灸師が施術する対象になるのは、機能性高プロラクチン血症と呼ばれるものです。

機能性高プロラクチン血症は、投薬で治療されることが多いのですが、治療薬であるカバサール(ドーパミン作動薬)は吐き気などの副作用がよく見られます。

そのため、薬なしで治療できるのなら、是非試してみたいという方も、当院にはご来院されます。
そこで、機能性高プロラクチン血症の鍼灸v治療についてご紹介します。


【プロラクチンとは】

 

妊娠に関係のあるホルモンは数多くありますが、その中でもプロラクチンは少し特殊なホルモンです。

プロラクチンは、乳汁分泌に関係するため、乳汁ホルモンとして有名ですが、それ以外にも多くの役割を持っています。

<プロラクチンの役割>

1) 水分や電解質の調節
2) 成長や発生の制御
3) 内分泌や代謝の制御
4) 脳や行動の制御
5) 生殖の制御
6) 免疫反応や生体防御

数多くあるホルモンの中でも、これだけ様々な役割を持つホルモンは他にありません。

その中でも、5番目にある生殖の制御こそが、高プロラクチン血症で生理不順や無月経になる原因になるものです。

【機能性高プロラクチン血症の原因】

 

機能性高プロラクチン血症には、大きく分けて2種類あります。

1.抑制因子の減弱
2.促進因子の増加

この2つを鍼灸治療で制御することで、機能性高プロラクチン血症を、投薬なしで改善することができます。

 

1.抑制因子の減弱

 

プロラクチンは、脳下垂体の前葉から分泌されますが、プロラクチンは他の物質により制御を受けています。

プロラクチンを制御する因子を、PIFと呼びます。PIFとして最も有名なのは、ドーパミンです。

ドーパミンが分泌されると、プロラクチンは抑制され、ドーパミンの分泌量が低下すると、抑制因子が働かないことで高プロラクチン血症となります。


つまり、ドーパミンの分泌を増やせば、プロラクチンの分泌が抑制され、高プロラクチン血症は改善されます。

そのため、病院では、ドーパミン作動薬であるカバサールを処方します。ところがドーパミン作動薬には、激しい吐き気などの副作用があります。

2.促進因子の増加

 

甲状腺刺激ホルモン(TSH)や、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)は、プロラクチンの分泌を促進する働きがあります。

そのため、この2つのホルモンが分泌増加すると、プロラクチンの分泌は増加します。

TSHやTRHは、甲状腺ホルモンが低下すると、分泌を促すために分泌量が増えるため、甲状腺ホルモン低下が、高プロラクチン血症に繋がるとも言えます。


甲状腺ホルモン低下症は、それ自体が不妊や流産とも関連するため、からだ全体で見た健康と言うものが、妊活には非常に大事だということが分かります。

 

【機能性高プロラクチン血症の鍼灸治療】

 

上の1と2で挙げた、プロラクチンを抑制する因子の減弱と、促進する因子の増加は、共に鍼灸治療の適応になります。

ドーパミンは、ストレスを感じると脳から分泌され、やる気や前向き感を作り出すホルモンです。

ただ、あまりにも強いストレスや、継続したストレスを感じると、ドーパミンの分泌低下や、感受性低下を生じます。

すると、精神的には落ち込みやすく、くよくよして前向き感が無くなってしまい、生殖では高プロラクチン血症となり、排卵が起こらなくなってしまいます。

鍼灸治療は、脳でのドーパミン分泌やドーパミン受容体の感受性を高め、いわゆる抑うつ状態を改善する効果があります。

もう一つの原因である甲状腺ホルモンは、新陳代謝を主るホルモンです。そのため、甲状腺ホルモンが低下すると、新陳代謝が悪くなり、様々な症状が出ます。

<甲状腺ホルモン低下の症状>

・食欲低下なのに太る
・冷え症
・脱毛
・肥満
・むくみ
・やる気が出ない
・遅脈

甲状腺機能低下症は、あまり一般的ではないかもしれませんが、不妊治療をしていると案外多いことに気付きます。

甲状腺機能は、体調不良やストレスなどで狂いやすく、甲状腺機能低下症になったと思ったら、暫くしてから、甲状腺機能亢進症に突然変異することもあります。

そのため、軽い甲状腺機能低下症の間に治療をしておけば、甲状腺機能亢進症を防ぐことが、できるかもしれません。

妊娠希望で甲状腺機能低下症の方には、甲状腺ホルモンの投薬をすることが第一選択ですが、時間を掛けて妊活をする場合には、鍼灸治療のみでも改善は可能です。

特に甲状腺機能低下症から高プロラクチン血症になったり、多嚢胞性卵巣症候群を併発するような場合には、からだをしっかり整える方が、安産への近道かもしれません。

高プロラクチン血症の鍼灸治療は、東洋医学に基づいて行います。特に精神作用に関係する臓腑は、慎重に調整をします。

現在通院中の患者さまも、カバサールの激しい吐き気に悩まされていたため、投薬を止めて頂き、鍼灸治療のみで高プロラクチン血症を克服しました。

月経も順調で、現在は、ご夫婦で治療を受けて頂いています。

しっかりと原因を把握し、それに対する施術をしっかりイメージできれば、自ずと治療効果は挙がります。

誰に対してでも同じ施術や、しっかり原因把握ができない場合には、あまり治療効果は思わしくない傾向があります。

是非信頼のおける治療院で、施術を受けて下さい。

宜しければ記事のシェアをお願い致します。

診療時間のご案内 トップページへ戻る
2019/1/11
【不眠症】大阪市在住、30代男性、鍼灸治療のケース
2019/1/6
【片頭痛】兵庫県、30代、女性、鍼灸治療のケース
2018/12/24
【片頭痛】大阪府、10代、女性、鍼灸治療のケース
2018/12/10
【うつ病】大阪府、30代、男性、鍼灸治療のケース
2018/11/30
初めての顕微授精で妊娠することができた症例
2018/11/30
【逆流性食道炎】大阪府、20代 女性、鍼灸治療のケース
2018/11/27
今月3人目の妊娠報告を頂きました。
2018/11/20
妊活3年後、8回の鍼灸で妊娠 <兵庫県在住 30代女性>
2018/11/20
【緊張型頭痛】大阪府、20代 女性、鍼灸治療のケース
2018/11/5
【抑うつ症】大阪府在住、30代男性、鍼灸治療のケース
>>もっと記事を読む
診療時間のご案内 当院アクセスマップ
トップページへ戻る

カテゴリ別記事

過去の記事

※免責事項:掲載された事例や患者様の体験談は個人の感想や成果によるものなので、全ての人への効果を保証するものではないことと御理解ください。施術による効果には個人差があります。