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経皮毒が子宮に溜まる?

2018年8月4日9:59 AM カテゴリー:お勉強,お話,妊活全般,自然妊娠

今日の話題は、経皮毒についてです。経皮毒のお話は、最近あまり聞きませんが、ふと思い出したので、これから妊婦を目指すあなたの為に書いてみます。

経皮毒とは、皮膚から吸収されると言われる毒性のある化学物質のことです。マルチ商法の業者や、勉強不熱心な民間療法家が、熱心に経皮毒の害について語っています。

ただ当たり前ながら、経皮毒と言うのは一般的にはあり得ません。あるとすれば、化学兵器並みの威力を持つものか、医学的にわざと作られた薬剤などです。

では、その辺りを簡単に解説させて頂きます。


【皮膚は吸収させないためのもの】

皮膚はそもそも、外界の環境を体内に伝えないように、バリアの役割をしているものです。

皮膚は、外界と体内環境を隔てるために、何千万年も掛けて、その構造を進化させてきました。

皮膚は、非常に優れたバリア機能を有しており、少々の化学物質では、そのバリアを通り抜けることはできません。

余程特殊な化学構造を持つものや、意図的に皮膚を通り抜ける構造を作り出さない限り、化粧品や衛生用品程度のものでは通り抜けできません。

少し前に話題になったVXガスなどは、その特殊な例です。

また、婦人科で処方される、黄体ホルモンをテープ状にしたもののように、皮膚から浸透させようとすると、テープ状にして数時間貼りっぱなしにする必要があるのです。

数分使用して流すような、シャンプーやリンス程度では、皮膚を通り抜けて、からだに影響が及ぶほどには、吸収はできません。


【実際に助産師に聞いた話と経験談】

かつて私が施術していた患者さまの中に、桶谷式の指導員をしているベテランの助産師がいました。

その方は全国でもトップレベルの腕の持ち主で、指導員の中でもかなり上位にいらっしゃる方でしたので、一度こうした質問をしてみました。

「〇〇さんは、出産の立ち合いをした時に、羊水や胎盤から特殊な香料の匂いを感じたことがありますか?」

「そんなものはありません。そもそもお産の時には、消毒液の臭いや出血、尿、便などに混じって、そんな臭いはしませんよ。」

と一笑に付されました。

確かに、私自身も妻の3度のお産に立ち会いました(一度は仕事で無理でした)が、病院の分娩室は、消毒液の臭いで一杯で、シャンプーやリンスの香りなど感じるはずがない空間でした。

2度目や3度目の出産時は、かなり余裕を持って色々と観察しながら立ち合いましたので、間違いありません。

また数百人の分娩に立ち会っている、ベテラン助産師の発現は信頼のおけるものです。


【えせ科学に騙される鍼灸師】

こうした噂を広めているのは、無添加や自然派と言われる化粧品を売ろうとしている業者と、えせ科学に騙されてしまう程度の知識しかない、私たちの同業者です。

私からすれば、東洋医学は科学的な思考に基いて、行うべきだと思いますが、神秘的な部分のみ強調すれば、こうしたえせ科学と近い存在に落ちてしまいます。

東洋医学や鍼灸医学は素晴らしいものですが、それを正しく使いこなすには、鍼灸師のレベルアップが欠かせないのです。

少なくとも、経皮毒などというえせ科学を信じている鍼灸師は、大いに反省すべきだと思います。

鍼灸師は、東洋医学を語るために、科学や基礎医学を、もっと勉強すべきだと思います。

 

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