PAGE TOP

IBS(過敏性腸症候群)は突然に…

2018年10月25日2:22 PM カテゴリー:過敏性腸症候群

【IBS(過敏性腸症候群)は心の病気ではありません】

 

IBS(過敏性腸症候群)の方は、繰り返し痛みや不快感を感じている内に、痛みを伝える感覚神経がどんどん敏感になり、脳に痛み刺激を強く伝えるようになります。

痛みに反応した脳でも、痛み刺激に対してより敏感になり、脳から腸に伝わる指令(自律神経やホルモンを使った)も、強く出されることになります。

こうした悪循環を繰り返すことで、あなたのIBSは治りにくいものになってしまっているのです。

IBSでは強い痛みや不快感が、脳の情動に関係する部分にも影響を与え、通常の痛み刺激を受けた時よりも、強い不安感や痛みとして感じられます。

IBSの人は、決して大袈裟に痛がっているわけでも、心を病んでいる訳でもありません。IBSの人は、繰り返しの痛み刺激により、痛みや不安感を感じやすいように、からだ自体が変化してしまったのです。

 

【IBSのことは人に言えない…】

 

IBSは、推定で1200万人とも言われる患者数を数えるほど、多くの患者が想定される症候群です。つまり、日本人の10人に1人はIBSだということです。

その割にIBSが話題に上ることはありません。それは、あまり人には言い難い症状だからです。

違う言い方をすると、他人に気軽にこの症状を言える人であれば、そんなに重症化することも、悩むことも少ないと言えます。

人前でガスが出ても気にしない人や、お腹が鳴っても気にしない人であれば、このIBSは苦痛に満ちたものではありません。

ガスのことやお腹の音を気にしてしまう人ほど、IBSは重症化していき、そして日常生活が苦痛に満ちたものになってしまいます。

IBSに悩む人に、若い女性が多いことは、生理周期があること<参考:資料>と、周囲を気にしてしまうことの両方が原因であると思われます。

 

【大きな一歩を踏み出しませんか】

 

当院で行う鍼灸治療では、担当制で施術を行うことで、あなたの相談しやすい環境を作ります。今までは、一人で頑張ってきたかもしれませんが、これからはパートナーとして、あなたのIBSを完治までサポートさせて頂きます。

国内外で、IBSの鍼灸治療に関する研究が盛んに行われています。鍼灸治療は、元々自律神経の調整には長けた治療法です。

過剰な自律神経の働きを抑え、交感神経と副交感神経のバランスを整えることで、消化管の無駄な蠕動運動を制御できるようになります。

また鍼灸の優れた鎮痛効果により、腹痛や腹部不快感を無くすことができます。腹痛が軽くなるだけでも、脳にかかる負担は軽減され、徐々に脳から出る過剰な命令も正常化されるようになります。

鍼灸の優れた働きは、海外の論文などでも発表されています。

 

【IBSの鍼灸治療の臨床研究論文をご紹介】

 

<臨床研究の目的>

下痢を主症状とする、IBSに対しする鍼灸治療と西洋薬の違いを評価する

<臨床研究の方法>

下痢を主症状とするIBS患者70人を、二つのグループに分け、西洋医学の投薬と鍼灸治療の群にとした。群には、天枢(ST 25)、足三里(ST 36)、上巨虚(ST 37)、三陰交(SP 6)、太衝(LR 3)を使用しました。また、天枢(ST25)にはパルス通電を行いました。治療は1日1回とし、週に3~4回の頻度で行った。西洋薬物治療群では、ピナベリウムブロミド(Dicetel)を毎回50mg、1日3回、経口投与用として処方した。4週間の治療を1回のセッションとみなした。これとは別に、治療前および治療の1セッション後に、臨床症状スコアおよび過敏性腸症候群の生活の質(IBS-QOL)スコアが2群の患者で観察された。その後、有効性および再発率を2つの群で評価した。

<結果>

症候スコアおよびIBS -QOLスコアは、2つのグループ(すべてP <0.01)で治療後に有意に改善した。鍼治療群では、西洋治療群の改善よりも優れていた(すべてP <0.01)。

有効率は、鍼治療群では94.3%(33/35)であり、西洋治療群では77.1%(27/35)となりました。鍼灸治療群では、より良好でした(P <0.01)。

3ヶ月後の鍼治療群は、再発率は36.4%(12/33)であり、西洋治療群では72.0%(18/25)となり、鍼灸治療群では、より有意に低くなりました(P <0.01)。

東洋医学的な鍼治療では、西洋医学Pinaveriumと比較して、下痢を主とする過敏性腸症候群に対して優れた有効性を達成しました。鍼灸治療は、患者の生活の質を著しく改善し、疾患の再発率を低下させました。

<参考:下痢を主とするIBSの鍼灸治療の効果について

 

<鍼灸師冨田の考察> 

 

こちらの臨床研究では、単純な治療効果としても、94.5%と77.1%で鍼灸治療の方が改善率が高くなりました。

しかも3か月後の再発に至っては、投薬では72%が再発したにも関わらず、鍼灸治療群では、改善率36.4%と、約64%の方は再発をしませんでした。

IBSの治療では、再発予防が大きな課題ですから、鍼灸治療がIBSの治療として適していることを示しています。

繰り返し起こる痛みや不快感、下痢などの症状の悪循環から、2/3の方が救われたということですので、非常に素晴らしい結果だと思います。

 

【動画でIBSの鍼灸治療についてご紹介】

 



宜しければ記事のシェアをお願い致します。

診療時間のご案内 トップページへ戻る
2018/8/7
昨日の鍼灸院日記
2018/7/4
ご夫婦で不妊鍼灸を受けることで胚盤胞移植が成功
2018/6/24
今週は3人の方から妊娠報告を受けました
2018/6/12
多嚢胞性卵巣症候群の鍼灸と投薬併用による妊娠治療
2018/5/15
胚盤胞移植を目指した女性に対する不妊鍼灸の症例
2018/3/27
不妊鍼灸で妊活に前向きになれる理由3つ
2018/3/27
血液検査は注意マークだらけ…でも妊娠できました
2018/3/19
胚盤胞移植が成功しないのはなぜ?初期胚でも妊娠できる理由
2018/2/23
起立性調節障害の鍼灸治療【中学1年生13歳男子の症例】
2018/2/6
お蔭さまで双子を授かることができました。【妊活鍼灸症例】
>>もっと記事を読む
診療時間のご案内 当院アクセスマップ
トップページへ戻る

カテゴリ別記事

過去の記事

※免責事項:掲載された事例や患者様の体験談は個人の感想や成果によるものなので、全ての人への効果を保証するものではないことと御理解ください。施術による効果には個人差があります。