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【年末年始のお休みについて】

当院の年末年始の休みは12月30日(日)から1月4日(金)までになります。

予めご了承ください。

精液の酸化を防ぐと妊娠率がUPします

精液の役割は精子を運ぶだけではありません

 

精液は、遺伝情報を運ぶ精子と、液体部分の精しょうという部分に分けられます。この液体部分である精しょうには、子宮内の免疫を緩めるという重要な役割があります。

精子は、女性のからだにとっては異物ですから、膣や子宮の中では、免疫による攻撃の対象になります。ところが女性のからだでは、精子の侵入を許すために、排卵の時期だけ免疫が弱まる、免疫寛容という働きが起こります。

さらに精しょうには、子宮内の免疫活動を弱める、Treg細胞というリンパ球を、増やす働きがあることが分かってきました。

Treg細胞が多い状態になると、免疫寛容が起こることで、精子や受精卵に対する異物反応が弱まるため、妊娠率が高くなります。

精しょうの状態はその人の健康度により変化します

 

精子の状態が、その人の健康度を表すことは、少しずつ知られるようになってきました。疲れ気味や栄養不良などでは、精子の数や運動率が低下しますし、喫煙者では、精子の状態が全体に悪くなります。

実は最近、精しょうの状態も、その人の健康状態によって変化する、ということが分かってきました。

精しょうは元々アルカリ性なのですが、精しょうの状態が悪くなると、精しょうの酸性度がどんどん上がるそうです。

酸性度が高くなるのは、活性酸素が多く作られるため、精しょうの酸化が進むからです。(酸化をサビつきとも言います)

男性が、睡眠不足や食事内容が悪い状態を続けると、活性酸素が多く発生し、精しょうはどんどん酸性化します。

精しょうの状態は、その男性の健康度そのものでもあります。妊活中は、女性だけが健康的に過ごせば良いわけではないということです。

 

精しょうをアルカリ性に保つ方法

 

精しょう(精液)は、本来アルカリ性です。精しょうがアルカリ性であるため、酸性の子宮内でも、精子は弱らずに生きていくことができるのです。

そのため、精しょうが酸性化していくと、精子の活性も下がってしまい、妊娠率も悪くなります。精しょうを常にアルカリ性に保つと、精子は元気な状態で子宮や卵管を移動できます。

 

【精しょうをアルカリ性に保つ方法】

 

・射精の回数を増やす。→古い精子からは活性酸素が出ます。
・喫煙をしない。→喫煙は活性酸素を増やします。
・肥満であれば痩せる努力をする。→肥満の人は活性酸素が多く発生します。
・精巣を温めない。→温めると活性酸素が発生します。
・疲れやストレスを溜めない。→ストレスは活性酸素発生の元です。
・野菜や果物を沢山摂る→ビタミンは抗酸化作用があります。
・ビタミンのサプリメントを飲む→同上

 


 

精しょうは不妊治療の救世主になるかもしれません

 

精しょうに、子宮内の免疫を緩くする働きがあることは、先ほどからご説明しました。では、病院での不妊治療を受けている方にとって、精しょうは、どの程度重要なものなのでしょうか?

 

人工授精の場合

 

人工授精では、精しょう部分を洗浄して洗い流すため、精しょうの質は、あまり関係なさそうです。ところが、人工授精の1日前にタイミングを取ると、妊娠率が高くなります。

これは、精しょうが子宮に入ることで免疫寛容が起こり射精したことで、精子の酸化が防げたことで、妊娠率が高くなったと考えられます。

 

体外受精や顕微授精の場合

 

体外受精を受けているご夫婦の中には、「妊娠には関係ないから」と、全くタイミングを取らなくなるご夫婦がいらっしゃいます。

ところが、体外受精や顕微授精の場合には、より精しょうの働きが重要になります。

自然な状態では、受精から5日目に胚盤胞(はいばんほう)という分割をした状態で、子宮内膜に着床をします。

受精卵は、胚盤胞になるまでの間、少しずつ分割をしながら、卵管から子宮に向かって移動して着床をします。

ところが、体外受精や顕微授精では、ある程度分割した状態で、いきなり子宮の中に戻される(胚移植)ことになるため、異物として、より免疫に攻撃されやすいのです。

そのため、確実に免疫寛容が起こるように、あらかじめ精しょうが膣や子宮の中にあることは、重要だと考えられます。

つまり、体外受精や顕微授精の場合にも、できるだけタイミングを取って頂きたいのです。

 

AID(非配偶者間人工授精)の場合

 

理論的には、AID(非配偶者間人工授精)においても、配偶者の精しょうを定期的に入れておくことで、例え精子が含まれていなくても、AIDの成功率が高まると思われます。

様々な理由で、タイミングに対して積極的になれないご夫婦は、この記事をぜひお読み下さい。そして、もし可能であれば、できるだけタイミングを取ることが、妊活成功の大きなカギになる可能性もあるのです。

AIDになるご夫婦は、男性側の無精子症が原因のため、男性は、タイミングを一切取らなくなる方が多いようです。

「どうせ自分は妊活の力になれない。」

と諦めず、ぜひ妊活に参加して下さい。あなたの力で妊活を成功に導いて下さい。

 

鍼灸治療で精しょうをアルカリ性に

 

鍼灸治療には、精巣の血流を良くすることで、活性酸素の発生を減らす働きがあります。また、精しょうを作っている、前立腺や精のうへの血流を良くすることで、働きを良くしていきます。

また、精しょうには、からだの健康度が反映されることから、自律神経を整えたり、消化吸収機能を高めることで、精しょうの酸性化が防げる可能性も高くなります。

男性不妊に対する鍼灸治療では、精子の質が良くなるという報告は複数見られます。男性が妊活に積極的に参加することは、妊娠成立や元気な赤ちゃんが育つためには欠かせません。

ぜひご夫婦で妊活を行って下さい。

writer
院長 冨田 秀洋
業界歴25年。国家資格、鍼灸師、柔道整復師免許を所持。平成13年鍼灸陽和堂開業以来、15年間以上院長として不妊鍼灸、眼科鍼灸の研究を重ねてきたが、平成28年に師匠である卯野代表の下で、鍼灸院 天空の一員となる。現在は、鍼灸院 天空の院長として、かつての不妊鍼灸や眼科鍼灸だけではなく、広く痛みの鍼灸治療や自律神経失調症、精神科疾患の鍼灸治療の研究に取り組んでいる。
全日本鍼灸学会所属、日本カウンセラー学会所属、日本生殖医学会正会員。

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