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【緊張型頭痛】大阪府、20代 女性、鍼灸治療のケース

2018年11月20日4:47 PM カテゴリー:症例,頭痛

大阪府の患者様:「肩こりから頭が痛くなり眠れません。」

日常生活にとって身近な症状であり、頭が悩まされることが多い頭痛。

軽度であれば、なんとか我慢して仕事や勉強を続けることが出来るかもしれませんが、あの頭にガンガン鳴る痛みは強くなればなるほど耐えられなくなります。

今回は女性の学生さんが緊張型頭痛により悩まされているケースです。
今までの経過大学の定期テスト前に夜遅くまで勉強をし、肩こりがひどくなってきた。夜、寝ていても、肩こり感で目が覚めたりした。
アンメルツを買って塗ってみたりしたが、凝り感は変わらなかった。昨日から頭が痛くなり、ボーとすることがある。

頭の痛みはそれほど激しくはないが、締め付けられるような感じで、気持ちが悪い。お風呂に入り、よく温もると少しはましなるが、勉強を始めると、また、痛くなる。

頭痛でぼんやりとし、授業をまともに聞けない。肩こりから頭痛に良くなるが、今回はいつもより痛い。

来院当日の状態は肩こり感は強いようで、首筋から頭にかけての筋肉の緊張が著しく感じられました。頭痛は締め付けられるような感じで、じんわりと痛みがあるようでした。

首、肩を動かしにくい様子でしたが、動かして痛みが出ることはありませんでした。肩こり感で目が覚めたりしていますが、吐き気は無いとのことでした。

痛みも頭痛だけで、腕や手が痛むことはありませんでした。また、頭痛もだんだんとひどくは、なっていないとのことでした。しびれも無いとのことでした。

初回の治療で頭痛、肩こりの解消させることが出来ました。

初回の治療では肩、首の筋肉の緊張を緩めることを目的に、直径0.20ミリ、長さ48ミリの鍼を、首と頭の付け根に、左右3本ずつ、首に左右2本ずつ、肩に左右1本ずつ、肩甲骨の際に左右2本ずつ刺し、約30分ほど、そのまま寝てもらいました。

その後、すべての鍼を抜き、同じ種類の鍼で、まだ、凝り感の残っているところに、鍼を刺し、緊張をほぐす操作を加えました。

・治療後
頭痛は解消しており、肩こり感もなく、すっきりしたとのことでした。

施術者の感想

この患者さまのような、頭痛は、緊張型頭痛と呼ばれます。筋肉の緊張により、頭を締め付けることにより、神経や血管の働きが低下して起こります。じんわりと痛むのは、この締め付けによるものです。

お風呂に入り、温まると少し楽になるのは、筋肉の緊張が緩み、血流が良くなるからです。緊張型頭痛は痛みが長く続いても、心配はいらない病気です。

ただ、この患者さまの場合は、夜、寝ているときに肩こり感から目が覚めたとありますので、少し注意が必要でした。年齢からは可能性が引くですが、脳の病気の場合があります。

頭痛で目が覚めたわけではなく、肩こりですが、そのあたりは厳密に区分せず、目が覚めたことに注意しました。しびれがないか、頭痛の感じはどうか、目が覚めた時に吐き気はどうかなどを確認し、すべて、問題がありませんでした。

脳の病気の可能性はなく、緊張型頭痛と判断できました。緊張型頭痛は筋肉の緊張を緩めてあげれば、改善されます。

この患者さまの場合、塗り薬を塗っても、肩こりが全く改善されず、ひどくなっていましたので、少し、深く鍼を刺し、長めの時間、そのままにしておきました。この間に、神経に電気信号が伝わり、興奮が収まり筋肉の緊張を緩めます。また、筋肉の緊張が緩み、血液の流れが良くなり、脳への血流が増えます。

最後に、まだ、コリが残っているところに鍼を刺し取り除き、更に、血流が良くなり、筋肉が温まり、すっきり感が得られました。緊張型頭痛を改善するポイントは、筋肉の緊張を緩めることです。

入浴、マッサージ、リラクゼーションと、方法は問いません。ただ、今回の事例のように肩こりがひどすぎる場合は、やはり、鍼治療が、一番効果があるといえます。

東洋医学からの視点

基本的な考えは、ほぼ同じです。

筋肉の緊張による痛みを、古典医学では、「通ぜずは痛む」と述べています。その治療法は、「通ずるは痛まず」です。すなわち、緊張を緩めることです。「通ぜず」により、血液や栄養がそれぞれのところに行かず、冷えや栄養不足で痛くなることを言っています。

「通ずる」と、血液や栄養が細胞に行き渡るので、健康になるということを言っています。このように、痛み関する鍼治療は、基本的に東洋医学から、西洋医学から、どちらからアプローチしても、その取る方法は同じになってきます。

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