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不妊鍼灸の専門家が、あなたに合った自然妊娠の秘訣を教えます。

2017年9月22日5:50 PM カテゴリー:お勉強,不妊鍼灸

最初に、ここで言う「自然妊娠」ということを定義させて下さい。一般的に言う自然妊娠とは、「医学的な指導や補助を受けずに妊娠すること。」と定義されていますが、ここでいう自然妊娠というのは、医療機関には掛かっていない状態だと定義させて頂きます。

医療機関で、指導や治療を受けずに妊娠するためには、ある一定の条件を満たす必要があります。そこで、ご夫婦の協力のみで妊娠が可能な方の条件を書きます。



 

<自然妊娠が妊娠可能な人>

 

・自然な排卵がある女性
・定期的な生理がある女性
・排卵日近くになると、頸管粘液がしっかり分
泌されている女性

・決定的な男性不妊がないこと

 

女性に関しては細かく書きましたが、男性に関しては一括りにしました。EDや射精障害、無精子症などの、決定的な男性不妊がないことと、できれば1か月間に複数回性交を持てることが条件です。

 

<タイミングの取り方>

タイミングと言いますが、実際には、できるだけ多くの性交をすることが最も重要です。つまり、毎日できるのなら、毎日性交するのが最も有効なタイミング法です。(これがタイミングかと言われそうですが)

毎日性交をして、1~2か月妊娠しなければ、根本的な不妊原因があるかもしれません。その場合には、一度医療機関で検査をしても良いと思います。

タイミングは、排卵日近くを狙って取ることが多いと思いますが、排卵日だけ性交しても、成功率はあまり高くありません。どうしても複数回の性交が無理なら、排卵2日前と1日前の2回だけ頑張って下さい。更に、もう一回できるなら排卵日です。

排卵2日前と排卵1日前の妊娠率は、排卵日の約2倍あるそうです。

ピンポイントで排卵を狙おうとすると、どうしてもストレスが溜まりがちになります。ご夫婦ともに緊張しながらタイミングを取っても、妊娠率は高くなりません。

複数回タイミングを取る理由は、他にもあります。元々、子宮の中では異物を排除する免疫がありますが、タイミングを多く取ることで、精子に対する免疫が働きにくくなり、精子を受け入れやすくなります。これを免疫寛容と言います。

毎日射精するのにも理由があります。毎日射精をすると、数が少なくなってしまうと思われるでしょうが、実際には、毎日射精をすることで、常に新しい精子が作られるようになります。

また、古い精子は、活性酸素を出すため、周りにある精子の質が悪くなります。毎日射精をすると、精子の質の悪化も防ぐことができます。

毎日が無理なら、2日に1回でも射精すると、精子の質は非常に良くなります。できるだけ多くタイミングを取るのは、こうした理由からです。

 

<もっと詳しくという方に>

 

タイミング法による妊娠に大きくかかわるのは、女性の免疫です。女性にとって精子は異物ですから、通常なら女性側の免疫系から激しい抵抗に遭います。

これは、膣内が酸性で、常に殺菌作用を持っていることや、白血球で精子を攻撃することにあたります。

ただ、女性にとっても、妊娠や出産は、種族を残すために必要なことです。そのため、精子を完全に排除しないように、色々な働きを持っています。

一つは、アルカリ性の頸管粘液を、排卵の時期にのみ、分泌しているということです。排卵期にサラサラのおりものが増えるのは、そのためです。

このアルカリ性のおりもので、膣内の酸性を弱めて、精子が生き延びやすい環境にしています。

二つ目は免疫寛容です。免疫寛容は、免疫の働きを緩くする反応です。

免疫寛容に関係の深い、抗精子抗体と共にご紹介します。

子宮の中で、最も強力な精子に対する免疫は、抗精子抗体と言います。抗精子抗体は、リンパ球の一種であるTh1というリンパ球の働きによって起こります。

Th1は、普段Th2というリンパ球とバランスを保って存在しますが、何らかの原因でTh1だけが増えてしまうと、精子に対して、強い免疫反応を示すようになります。つまり免疫寛容が起こりにくい状態です。

そのためTh1とTh2のバランスを整えることが、抗精子抗体を持つ方が免疫寛容を起こすためには重要です。

抗精子抗体を女性が持っているかどうかは、病院の検査でしか分かりません。そのため、どうしても知りたい場合には病院での検査が必要です。

毎日のように性交をしても妊娠しない場合には、抗精子抗体の検査をしても良いかもしれません。

精液検査を男性が嫌がる場合には、タイミングを取った後に、子宮内に精子が存在するかを確認する、「フーナーテスト」という検査からでも良いかもしれません。抗精子抗体が働いている場合、フーナーテストでは、子宮内に精子が見つかりません。

一旦Th1とTh2のバランスが悪くなっていても、二つのリンパ球のバランスを整えることで、抗精子抗体を無くすこともできます。Th1とTh2は自律神経の影響を受けますので、自律神経を整えるような生活をしていると整います。

規則正しい生活や、ストレスをため込まない生活などが、自律神経を整えるには良いとされています。

<鍼灸治療のご紹介>

仮に病院などで抗精子抗体が陽性だと診断されたけれど、どうしても自然に近い妊娠がしたいというなら、鍼灸治療も選択肢の一つになります。

鍼灸治療は、Th1とTh2のバランスを取ることが分かっています。恐らくは自律神経を通しての反応だと思います。海外の研究では、鍼灸治療で、様々な病気のTh1とTh2のバランスを取る報告がされています。

 

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26893636
肺がん患者に対する新旧治療でTh1、Th2などの免疫障害を改善

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4646989/
実験的喘息モデルのマウスに対する鍼灸治療の結果、Th17とTlegの関係を適正化することが分かった。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26480546
うつ病患者に対する鍼灸とSSRIの併用療法でTh1,Th2のバランスを改善

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24617225
消化器疾患患者への鍼灸治療でTh1/Th2バランスを改善

 

もう一つ、免疫寛容には、重要なリンパ球があります。リンパ球自体が免疫寛容の働きを持つ、Tregというリンパ球です。

Tlegは、先ほど出てきた、Th1やTh2の親戚のようなものです。このTregが働くと、免疫寛容が起こるため、如何にTregの働きを強めるかが重要です。このTregの働きを、強めるとされているのが、鍼灸治療です。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4646989/
喘息患者に対する鍼灸治療でTlegのバランスを改善

http://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1478-acupuncture-anti-inflammatory-crohn-s-disease-discovery?sthash.WvauYCvs.mjjo
クローン病に対する鍼灸治療でTlegのバランスを改善

鍼灸治療は、Tregを高めて、タイミング療法の強い味方になります。鍼灸は自然妊娠の可能性を広げる存在です。

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