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毎週水曜日の院内研修会での講義内容について

2017年11月16日9:17 AM カテゴリー:お勉強

こんにちは 鍼灸院天空の不妊鍼灸責任者の冨田です。

当院では、毎週水曜日が1日かけての院内研修になっています。最近は、午後の時間を使って、婦人科の講義や不妊治療の講義、実技を指導しています。

そこで今回は、水曜日の講義内容を少しご紹介します。



11月15日(水)

・講義内容 月経周期とホルモン分泌
・不妊治療に使う投薬
・刺鍼実技(気虚気滞不妊、気滞血瘀不妊)

ホルモン周期でのホルモンの変化は、私たちが学生の頃にも、鍼灸学科や柔道整復師学科で勉強しました。ただ復習していないと忘れてしまいますし、新たな知識やより深い理解をするために定期的に行います。

【ホルモン周期】

女性は第二次性徴を迎えると、視床下部からGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)の分泌が行われます。

このGnRHがきっかけとなって様々なホルモンが連鎖的に分泌されます。
GnRHは脳下垂体に働きかけ、下垂体からLHとFSHというホルモンが分泌されます。

このLHとFSHはともに卵胞に働きかけ、卵胞からエストロゲンが分泌されます。エストロゲンが一定量を過ぎると、LHの急激な上昇が起こり、LHサージという状態になります。


LHサージが起こると、16~32時間程度で成熟した卵胞から排卵が起こります。排卵後の卵胞は、黄体となり黄体ホルモンを大量に分泌します。

黄体ホルモンが分泌されることで、子宮内膜はより肥厚し、着床しやすい子宮内膜を作ります。

その後着床に至らなければ、黄体は白体となり、生理が起こります。

この辺りまでは、鍼灸の学生が習う内容です。私たちの講習では、もう少し深いところまで説明をしています。

【講習会でのホルモン周期の説明】

学校の授業では、視床下部からGnRHが出るところから始まります。ところが実際には、もう少し前に、きかっけになることがあります。

それが脂肪細胞から分泌されるレプチンと、それを感知して分泌されるキスぺプチンです。

女性が思春期に入ると、少しずつ、女性らしい丸みを帯びた体形になります。このとき、増えた脂肪細胞からは、レプチンというホルモンが放出されます。

レプチンは食欲を調節するホルモンです。レプチンの分泌が増えると、視床下部の満腹中枢が刺激され、それ以上の食欲を抑えます。

このレプチンが増えるということは、エネルギー源である皮下脂肪が増えていることを表します。

十分なエネルギー源である脂肪が増えれば、妊娠や出産に耐えうる体力があることも示しますので、レプチン分泌を感知した視床下部が、キスぺプチンを分泌し、視床下部へGnRHの分泌を促します。

ただこのレプチンは、分泌量が増えすぎると、脳での感受性が下がることも分かっています。つまり太り過ぎて大量のレプチンが分泌されると、視床下部ではレプチンを感じにくくなるということです。

そのため、肥満は排卵障害や、生理不順の原因になり、不妊の大きな原因になるのです。

【卵胞についても詳しく勉強します】

下垂体から分泌されたLHとFSHが卵胞に働くことはご説明しました。ではこのLHとFSHはどのような仕組みで働くのでしょうか?

卵胞には、2重になって卵子を取り囲む細胞があります。外側を莢膜細胞、内側を顆粒膜細胞といいます。


それぞれ莢膜細胞にはLH受容体、顆粒層細胞にはFSH受容体があります。莢膜細胞はLHの刺激を受けて、コレステロールからアンドロジェン(男性ホルモン)を作ります。

顆粒膜細胞は、FSHの刺激を受けて、アロマターゼを活性化し、莢膜細胞で生成されたアンドロジェンをエストロゲンに変化させます。

つまり、顆粒膜細胞が、男性ホルモンから女性ホルモンを作り出しているということです。

排卵後の顆粒膜細胞と莢膜細胞は、ともに黄体となり黄体ホルモンを分泌させます。

この顆粒膜細胞は、卵子に栄養を与える細胞としても重要です。顆粒膜細胞の働きは、卵子の質に密接な関係があると思われます。

顆粒膜細胞には、ビタミンD受容体があることが分かっているため、卵の質にビタミンDも大きく関わっていることも分かっています。

ビタミンDの受容体は子宮内膜にも存在するため、ビタミンDは着床や流産にも関係しているようです。

習慣性流産や、着床障害の女性に対する活性ビタミンDの投与で、妊娠率や妊娠維持に効果を挙げています。

この辺りまでが11月15日(水)の解剖や生理学での講義内容です。この後、投薬の講義をしてから、刺鍼の実技を行いました。大体4時間程度の内容ですが、受けいている皆さんは、仕事より疲れるそうです。

こうして天空では、解剖学や生理学の勉強から、栄養学のまで広く院内講習を行っています。

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