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花粉症

花粉症(アレルギー性鼻炎)に鍼灸治療がお勧めです

実は、鍼灸治療は花粉症(アレルギー性鼻炎)を改善することができます。
 
私自身が、20数年前に花粉症になり、鼻水が垂れ、鍼治療をするのに苦労した経験があります。

当時は、花粉症の治療法などは確立されていませんでした。

そこで、自分で自分のからだに鍼を刺し、独自に工夫をし、改善させました。

それが、きっかけで、得意とする症状の一つになりました。

なぜ花粉症に「鍼灸治療が良いのか?

花粉症は、花粉がアレルゲンになります。特に多いのがスギ花粉です。毎年、スギ花粉が多く飛散する、2月上旬から4月末ごろまでが、その時期になります。

免疫作用の中で、特に活躍する免疫物質に、Th1,Th2と呼ばれる物質があります。

花粉症は、この免疫作用のバランスが崩れ、Th2が多くなったことにより起こります。

花粉は本来、からだにとって病原体とならないものですが、Th2が多くなりますと、異物と判断し、攻撃命令を出します。

指令を受けた免疫物質が、これらを攻撃する際に起こるからだの反応が、鼻炎や目のかゆみなどとして出たものが、花粉症といえます。

鍼灸治療は、この免疫作用のアンバランスを正すことができます。

このことについてある程度、書かれている論文があります。

鍼と免疫
http://kiraku89.blog.eonet.jp/default/files/hm.pdf

鍼灸治療には、Th1優位なるとTh1を押さえ、Th2優位なるとTh2を抑制するという作用があります。

このことにより、免疫作用を正常化し、病気の改善ができるわけです。

鍼灸治療をすることにより、Th2優位が改善されますと、からだに入ってきた花粉に対して、排除するようにという命令が起こらなくなります。

花粉を排除する作用が起きなければ、その際のからだの反応も、当然、生じません。

この結果、花粉症が改善されます。

鍼灸治療は、アレルギー物質が、からだに入ってきても、アレルギー反応を起こさないようにすることができるわけです。

「花粉症」への施術方法 まず、お話をしっかりと聴くことから始まります。

これは、花粉症を引き起こすきっかけとして、食生活や日常生活の影響があるとされているからです。

ストレスが続きますと、交感神経の過緊張により、アドレナリンというホルモンが多く作られます。

このホルモンは、Th1を抑制する働きがあります。この結果、Th2優位となり、花粉症を引き起こします。
 
また、肥満になりますと、副交感神経が優位になり、アレルギーを悪化させる物質が作られます。

このようなことから、お話をしっかりと聴くことが、大切になるわけです。

鍼灸治療を進めるにあたり、ストレスから肩こりや腰痛などがある場合は、まず、その治療をおこないます。

これは、花粉症の治療は、免疫作用のバランスを整えることが主になります。肩こり、腰痛などのからだの症状を先に改善しておきますと、その治療が効果的になるからです。

その後、免疫作用を調整する鍼治療をします。鍼を刺すツボは、主に、肘から下の腕や膝から下の脚にあります。

花粉症だからだといって、鼻や目の近くのツボに鍼を刺すことは、まずありません。

その中から、患者さまのその日、その時の状態に一番良いツボを数か所、選択し、鍼を刺します。

鍼を刺すツボが、毎回、異なることもあります。

そして、免疫作用の調整をしていき、脳の働きを改善するように持っていきます。

これらのツボは、生理学的にも、その有用性が明らかにされてきています。

手や足のツボに鍼を刺すと、そこにある神経から、脊髄に信号が伝わり、更に脳の視床下部へと伝わっていき、脳の神経の働きや、脳への血流量が増えることが分かってきています。

そして、Th1,Th2のバランスが整えられていくことが分かってきています。

免疫作用の調整の調整をした後に、2,30分ほど、そのままの状態でいてもらいます。

この時に、手足にムズムズ感や、ぼんやりと重い感じ、あるいは眠くなったりすることがあります。

この場合は、その流れに乗って頂ければ、鍼治療の効果は上がります。

また、このようなことが起きなくても、鍼治療の効果は出ますので、安心してください。

このように、当院では、花粉症をその病気の成り立ちから考え治療していきます。

大阪市内に数多く鍼灸院はありますが、当院のような考えで治療している鍼灸院は、少ないのではと思っております。

治療時間は、全体で約1時間程度になります。治療間隔は週1回程度がお勧めです。

週1回のペースが難しい場合は、ご相談くだされば、対応いたします。

花粉症とはどういう病気なのか?

花粉症は、発作的に起きる繰り返されるくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目名かゆみなどが主な症状となります。

花粉症から、通年性のアレルギー性鼻炎へと進むことは、少なくありません。

スギ花粉症は、10~30歳代が一番多く、患者さんは、年々、増加していっています。

症状に2つの特徴があります。アレルギー物質がからだに入ると、即時に反応すること、ある程度、時間をおいてから反応することです。

花粉がからだに入りますと、即時に免疫作用が発動し、鼻粘膜が反応して、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが起こります。

これは、神経や血管の反射によっておこります。

その後、6~10時間かけ、免疫物質がアレルギー物質と戦います。その結果、炎症が起こり、その炎症物質が鼻や目に移動し、鼻づまりや目のかゆみが起きます。

夜、寝る時に、鼻づまりとなり、寝づらくなるのはこのせいです。

まるで、「時間差攻撃」のように、アレルギー反応が連続的に起きますので、慢性化しやすいとされています。

本来なら、何の反応も示さない、花粉にアレルギー反応が生じるのは、免疫作用のバランスの崩れによるものとされています。

Th1,Th2という一組になった免疫の働きの乱れによるものです。この2つは、もともと同じ物質から作られますので、一方が多くなりますと、もう片方は少なくなります。

また、お互いに牽制しあいながら、からだを病原体から守っています。

花粉症を含む、アレルギーの病気は、このTh2が優位になった場合に起こります。

Th2は、からだに入ってきた異物に反応し、病原体と判断すると、これを攻撃するように免疫細胞に命令します。

本来、花粉やほこりなどは、病原体ではありませんので、免疫反応は起こりません。
 
Th2優位により、からだが異物に対して敏感になり、それらを病原体と勘違いした反応が、アレルギー性鼻炎です。

近年、花粉症(アレルギー性鼻炎)が増えているのは、Th2優位体質の方が多くなったからではと言われていますが、なぜかはよく分かっていません。

食生活の欧米化により、肉食が増え、Th2優位になりやすくなった、清潔志向により、からだに異物が侵入することが少なくなり、Th2が過敏になったなどの説があります。

また、腸内細菌の環境も問題視されていますが、いずれも決め手がありません。

社会的な要因として、ストレスなども関係するとされています。

免疫作用には、「寛容」という、「遊び」の働きがあります。この原因にはこの作用と、特定されているわけではなく、いろいろなものに対応できるようになっています。

これは、未知の病原体に出会った時に戦えるようにするためです。

この「寛容」が大きくぶれますと、からだに障害を引き起こします。

花粉症は、さまざまな要因により、この「寛容」が大きくぶれ生じているといえます。


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鍼灸施術費用

鍼灸内容回数値段
一般鍼灸治療
※院長指定の場合は、別途3,500円発生します。
1回6,500円
不妊鍼灸
※院長指定の場合は、別途3,500円発生します。
1回6,500円
美容鍼灸(美肌全身コース)1回9,500円
小児はり1回3,000円
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