〇お腹のことが気になり、仕事に集中できない・外出が怖いあなたへ
大阪市 心斎橋にある鍼灸院天空には過敏性腸症候群(IBS)でお悩みの方が多く来院されています。鍼灸は脳と腸に働きかけ、過敏性腸症候群(IBS)の症状を改善に導きます。
お腹の不調や不快な感じがなかなか解消しないあなたも、鍼灸でお腹のことを気にせずに日常生活や仕事ができる身体になれます。
〇過敏性腸症候群(IBS)の症状とは?
あなたは、腹痛やお腹の張り、膨満感、下痢や便秘、ガスがよくでるなどがありませんか?
そのような症状があれば、もしかしたら、過敏性腸症候群(IBS)かもしれません。
過敏性腸症候群(IBS)は、強いストレスを長期間に渡り受ける、あるいは耐えられないような緊張を繰り返し感じることにより生じることが多いとされています。そして、繰り返して起こりやすいので、また、起きたらどうしようという不安感が強くなります。
この不安感がまた、お腹の症状を作り出すという「負のループ」を形成するので、治り難いと考えられています。
過敏性腸症候群(IBS)は、病院で検査をしても、胃や腸などに問題はなく異常がないことが前提になっています。ただ、この「検査で異常なし」が、あなたにとって困ったことになります。
これは、「なぜ、このような辛い症状が起きるのかが分からない」となり、「私が悪い」、「私がちゃんとしていないから」と自分を責めるあるいは、不安感が強くなります。
このあなたの感情が、さらに過敏性腸症候群(IBS)の症状を悪化させます。
過敏性腸症候群(IBS)は、お腹の症状とあなたの感情が織りなし、悪循環になるという特徴があります。
過敏性腸症候群(IBS)の診断基準
過去3か月間、月に3日以上にわたって腹痛や腹部不快感が繰り返し起こり、次の2つ以上がみられる場合、過敏性腸症候群(IBS)を疑うことになります。
排便によって症状が軽減する
発症したときに、排便の頻度の変化がある
発症した時に、便形状(外観)の変化がある
上記の診断基準は「RomeⅢ」になります。
(医療機関での検査をしてうえでの診断結果になります。)
腸など消化器官には問題がないのに、なぜ症状が出るのでしょうか?
〇過敏性腸症候群(IBS)と関係する~脳腸相関~とは
腸に何か病気がなくても症状が生じるのは、脳が関係しているからです。
最近の医学では脳と腸は相関しているとされています。
あなたが、食べたものや飲んだものが全て清潔で問題がないということはありませんので、腸内では栄養素と細菌や異物などが混在しています。
この吸収する際に、細菌や異物を吸収しますと病気になります。
病気にならないようにするために、腸の情報をダイレクトに脳に伝える必要があります。
また、脳からも腸に密接に指令を出す必要性があることから、脳と腸はお互いに密に連絡を取り合っています。
これを脳腸相関と呼んでいます。
原因不明の下痢・便秘、腹痛などは、主には消化管の運動異常によるとされ、その運動異常は脳と腸がお互いに絡み合い作り出されるとされています。
これには、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)というストレスと関係の深いホルモンが関わっています。
〇ストレスと脳の関係は?
あなたが緊張や不安、過労などを感じますと自律神経の内の交感神経が興奮します。
この交感神経は筋肉に入り込み、血管に巻き付いていますので、交感神経の緊張により、筋肉や血管も緊張します。その結果、痛みやコリが生じます。
その状態を末梢の神経が感じ取り、情報として電気刺激に変換し、脊髄を通して脳に伝えます。
その情報を受け取った脳は、それをストレスと感じます。
ストレスを感じた脳は、ストレスを軽くしようと副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)を分泌させますが、その物質は同時に大腸の運動を抑制します。
また、その際にセロトニンという物質も増え、この物質は大腸運動を亢進させます。
一般的には、この時に少しお腹が変、不快などと気にしなくて済みますが、これに過剰に反応することがあります。
この過剰の反応が過敏性腸症候群(IBS)を引き起こすわけです。
〇ストレスと腸の関係とは?
ストレスにより、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が放出されますと、それにより腸管からはセロトニンというホルモンが分泌されます。
セロトニンは、一般には幸せホルモンなどと言われていますが、それは脳内で適量に分泌された場合です。
ストレスを受けて、腸内でセロトニンが大量に分泌されますと、腸の運動が必要以上に活発になります。
過剰な腸の運動により、下痢を引き起こす、腹痛などの腹部不快感が起きることが知られています。
このように、ストレスを受けた時に起きるストレス反応に、あなたが敏感なことにより、過敏性腸症候群(IBS)を引き起こすことが分かってきています。
ここで大切なことは、確かに持続される強いストレスにより、過敏性腸症候群(IBS)が起きますが、その情報が脳に伝えられ、さらに脳がストレスを感じ、症状を強くするという悪循環が起きることです。
このような脳腸相関の過剰により、何でもないときにでも症状が出たりするようになります。
これは、あまりにも多くの腸の情報が脳に伝わることにより、脳の感覚野の刺激に対する閾値が下がり、今まで反応しなかったような刺激にも反応し、下痢・便秘、腹痛・不快感などの症状を引き起こします。
敏性腸症候群(IBS)は腸自体に炎症などの問題があるのではなく、腸の機能や脳の働きの乱れによるものです。
検査で異常が出ない、理由がここにあります。
〇鍼灸は過剰な脳腸相関を正常に戻すことが可能です
あなたが鍼灸を受けることにより、過剰な脳腸相関の状態を正常な脳腸相関の状態に戻すことができます。
これにより、下痢症状が改善される、便秘と下痢の症状が交互に繰り返されていたのが、便通が整う、ガスがたまらなくなる、ストレスを感じにくくなる、身体の冷えが改善される、肌荒れが治る、といったさまざまな改善が期待できます。
全日本鍼灸学会ホームページ内の「基礎と臨床」というサイト内に鍼灸が過敏性腸症候群に効果のある理由が書かれています。
鍼灸により、正常な脳腸相関の状態に戻すには、お腹と脳に対してアプローチを行います。
お腹だけではなく、脳に対して鍼灸刺激を与えることにより、さまざまな脳内物質の分泌が正常となり、過剰になってしまった脳腸相関の状態を正常に戻し、過敏性腸症候群(IBS)の苦しみをなくすことができます。
それだけでなく、あなたの身体全体を正しい状態にし、やる気や前向き感を持つことができるようになるのが、鍼灸の特徴です。
〇古い血液を回収し、痛みを取る
まず、お腹や腰などに鍼灸を行います。
お腹や腰への鍼灸刺激は、その場所の血流を改善する、脊髄反射を起こし痛み刺激をブロックする作用があることが分かっています。
血流量が増えることは、その場所の「古い血液」を回収することにも繋がります。
「古い血液」中には、痛みを作り出す痛み物質も存在していますので、「古い血液」を回収すると、同時に痛み物質も回収され、痛みがなくなります。
また、脊髄反射による痛みブロックもそこに作用し、痛みがなくなることの手助けをします。
「機能性ディスペプシアへの鍼灸の効果について」になりますが、北里大学 東洋医学総合研究所が上原記念生命科学財団に、鍼刺激による脊髄反射についての研究報告をしています。
この時に同時に、腸管内の神経にも刺激が伝わり、痛みが改善された情報も伝わり、腸の機能を正常化することも分かってきています。
〇脳腸相関を正常化させる
過敏性腸症候群をなくすには、持続された強いストレスにより働きが乱れた脳腸相関へアプローチをし、その作用を正常化することが必要です。
手足のツボに鍼刺激をすると、その場所にある神経が活性化され、その刺激が脊髄を通って脳に伝わり、自律神経や生理周期を調整できることが分かっています。
日本東洋医学学会の学術総会において「鍼灸の自律神経に対する効果」というシンポジウムが開催されており、そこで詳しくその理由が述べられています。
また、鍼刺激は視床下部だけでなく大脳の扁桃体と呼ばれるところにも伝わり、ドーパミンやアドレナリン、ノルアドレナリンなどやる気や前向き感と関係するホルモン物質が放出されることがわかっています。
それにより、仕事に対してモチベーションが上がり、プライベートも楽しく過ごせるようになります。
〇脳に酸素を送り込む
また、鍼灸により脳血流量も増えるため、脳に多くの酸素が供給されます。
あなたも知っていますように、脳は酸素を多く必要とします。
脳が酸素不足になりますと、パソコンのフリーズ状態と同じようになり、脳腸相関が乱れ、過敏性腸症候群(IBS)の症状が悪化します。
鍼刺激で脳に酸素をたくさん送り込むことにより、あなたの過敏性腸症候群(IBS)の症状が改善されていきます。
明治国際医療大学において「鍼通電刺激が脳血流量および脳代謝に及ぼす影響」という論文があり、鍼が脳血流を増やす理由を詳しく述べています。
過敏性腸症候群(IBS)はある意味、脳の働きの乱れにより脳腸相関が過剰になった状態と言えます。
鍼灸により、身体の症状を改善し、同時に脳の働きを活性化することにより、あなたの過敏性腸症候群(IBS)を根本的に解決できると言えるのは、このようなことによります。
過敏性腸症候群(IBS)でお悩みの方は、大阪市 心斎橋 鍼灸院天空にお気軽にご相談ください。