あなたは、こんなことで悩んでいませんか?
・一日中お腹が張って、何度もげっぷが起こり、ガスが止まらない
・以前にくらべて下痢になりやすく、トイレに行く回数が増えた
・最近、胸焼けが続く
これらの症状は、すべて呑気症によるものかもしれません。
呑気症は、日本人の8人に1人の割合で発症し、20〜50代の女性に多い傾向にあります。
ある日、突然、お腹に空気が溜り、ゲップ、ガスなどが頻繫に出るようになるので、日常生活や社会生活の質が低下し、大きな精神的苦痛が生じることも、まれではありません。
大阪 心斎橋にある鍼灸院 天空には、呑気症でお悩みの方が多く来院されています。
鍼灸は、胃腸や心理的要因を改善をし、あなたの身体をもとの状態に戻すことができます。
呑気症で悩んでいるあなた、鍼灸を行うことであなたのこれからの社会生活が変わります。
呑気症は空気嚥下症とも呼ばれ、大量の空気を無意識に呑み込むことにより、胃や食道、腸に空気が溜まり、引き起こされる症状のことです。
滞留した大量の空気を吐き出そうとするためにゲップやガスが生じ、滞留している時には腹部膨満感が生じます。
空気が滞留していることが要因になりますので、呑気症による腹部膨満感には以下のような特徴があります。
1.朝起きたときには症状がなく、夕方に向って徐々に悪化していく
2.排便やおならでは改善しない
3.仕事がない日などストレス要因が少ないと軽くなる
また、ゲップにより胃液や食べた物が逆流すると、胸焼けが生じ、逆流性食道炎や上腹部痛を引き起こすこともあります。
日常の食事の際に食べ物と一緒に空気も呑み込んでいますが、この程度であれば問題ありません。
ただ、ストレスがかかりますと日常生活上でも、ごくりと唾液を飲み込むなどにより、無意識に空気を呑み込んでしまっています。
繰り返し発症するとそれがストレスとなり自律神経が乱れ、呑気症の胃腸症状だけでなくいろいろな症状が複雑に生じるようになります。
これにより負のサイクルに陥り、日常生活、社会生活の質が低下し、大きな精神的苦痛が生じます。
1.ストレスや心理的要因の影響が大きい
2.普段から炭酸飲料や香辛料を多く摂取している
3.お腹が張って、げっぷ、ガスが溜まり、酷い時は胸やけを引き起こす
4. 腹部X線で消化管ガス像が見られる
1.早食いや炭酸飲料、香辛料の大量摂取で必要以上の空気がお腹に入る
2.偏食により腸内細菌のバランスが乱れ腸内でガスが多く作られるようになる
3.ストレスにより無意識に空気を大量に呑み込んでいる
4.1~3より腸内にガスが異常に溜まるようになる
5.空気を吐き出すためにゲップが頻繁に起きる、また、滞留した空気によりガスを頻発させる
6.これらの症状を繰り返すことにより自律神経のバランスが崩れ、いろいろな症状が生じ、負の連鎖となり、それによりさらにガスやゲップを頻発させる
呑気症は、以下のような項目から診断されます。
1.空気を過剰に嚥下する(呑み込む)
2.腹部膨満感があり1日を通じて増悪(悪化)していく
3.反復するゲップやおならが徐々に増えていく
4.適切な検査や評価をおこなっても、症状が他の病態(病気)では説明できない
5.上記の項目を最低2ヶ月以上は満たしている
呑気症は、空気を大量に呑み込むことにより生じます。
このことは、2009年にGerritという研究者が、10人の呑気症患者に対し24時間モニターにより、確かに空気が口から胃に向かっていることを証明したことにより確実なものとされています。
これに対して過敏性腸症候群ガス型は、ガスに対する感受性が高いことによるとされています。
空腸まで無害なガスを送り込むという実験で、過敏性腸症候群の方は、健康人が何も感じない量の半分以下のガスの量で腹部膨満感やガスの停滞感を訴えたそうです。
また、別の研究では健康人と過敏性腸症候群の方との間でガスの量には変わりがなく、過敏性腸症候群の方は、ガスの分布が偏在している傾向にあることは分かりました。
このように同じように腹部膨満感やガス溜を感じても、呑気症と過敏性腸症候群では、異なった作用によります。
呑気症は無意識に空気を大量に吞み込むことにより生じますが、その呑み込んだ空気を体外に排出する必要があります。
それにはゲップかおならという形で排出することになり、呑気症ではこのゲップが繰り返し生じることがよくあります。
ゲップとともに胃液も上へと向かい、この胃液が食道に達することで胃酸により食道が傷つき、逆流性食道炎を引き起こします。
中国での研究になりますが、南京中医薬大学附属病院において、心理的要因の呑気症が進行し、胃食道逆流症を誘発することが明らかにしています。
このように呑気症になりますと逆流性食道炎を併発することがありますので、注意が必要です。
持続する強いストレスや、噛みしめ癖により、自律神経のうち交感神経が興奮するようになります。
この交感神経は、血管に巻き付きながら筋肉に入り込んいますので、興奮すると血流の悪化や筋肉の縮こまりを引き起こします。
すなわち、持続される強いストレスなどにより、首周りの筋肉が緊張し、食道や気道を圧迫するようになります。
また、噛みしめ癖により、口を閉じた状態で口の中の空気と唾液を一緒に呑み込み、胃腸に空気が溜まりやすくなり呑気症が生じます。
鍼刺激は筋肉の緊張を緩めるのを得意にしています。
まず、背中にある僧帽筋と首にある胸鎖乳突筋を緩める鍼をすることにより、食道や気道への圧迫を小さくします。
口を閉じる筋肉である咬筋の緊張を取り除くことにより、噛みしめの緩和は期待できます。
また、お腹への鍼で腹部の緊張を取り除き、胃腸の蠕動運動を促すことも加えます。
このように、僧帽筋、胸鎖乳突筋や咬筋の緊張をゆるめることで、空気の呑み込みを減らしながら、胃腸の動きを良くし、胃腸に空気が溜まりにくい状態にしていきます。
これらの鍼灸により、あなたは、空気が溜まってパンパンに張っていたお腹が柔らかくなる、お腹を押した時に感じるドクドクとした血管の拍動が弱くなっていくのを感じることができるようになります。
ただ、呑気症と持続される強いストレスとの相関が強いので、このような局部の筋肉の緊張を取り除くだけでは、効果が現れない場合があります。
実際、オーストラリアのウェスタンシドニー大学が、心理的要因を緩和する鍼をすることが呑気症に有用であるという研究報告を発表しています。
このようなことを踏まえ、大阪 心斎橋の鍼灸院 天空では、肩首周りの筋肉を緩める鍼と手足のツボに鍼をすることで、自律神経のバランスを整える、脳血流量を増やし、脳機能を高めるようにし、心理社会的要因に対応できるようにしています。
鍼刺激を「局所と全体」に施すことにより、あなたから呑気症というお悩みが消えやすくなります。
鍼刺激が自律神経のバランスを整え、ストレス対応できるようになることは、東京都健康長寿医療センター、埼玉医科大学や昭和大学医学部などさまざま研究機関により報告されています。
呑気症への鍼治療は、安全な施術ではありますが、何もないわけではなく、少し害が生じる可能性もあります。
以下にいくつか例を挙げておきます。
・内出血
身体に鍼を刺しますので内出血することがあります。多くの場合は1週間以内でおさまりますので、心配はいりません。
・低温火傷
間接的にお灸を行うため、火傷の可能性はありませんが、お灸の熱により低温火傷が生じることがあります。
基本は、1週間に1回です。
症状が強い場合やできるだけ早く良くしたい場合は、1週間に2回がおすすめです。
平均4〜5回の鍼灸を受けることにより、身体の変化を感じられるようになります。
全体の回数は、症状の重さや生活習慣で変わってきますが、早い人は10回、時間がかかる人は半年位かかることがあります。
ただ、良くなるとほぼ再発しませんので、これから先を考えると時間をかけてもしっかり鍼灸を受けて頂くことをお勧めします。
1.歯の噛みしめ癖を見直す
日頃から、ストレスを感じたときや緊張したときに、歯を噛みしめていないかを意識するのも良い考えです。
噛みしめの癖が強い人は、口腔外科を専門にしている歯科医と相談し、薄いマウスピースを装着して、噛みしめを防止するのも一つの方法です。
2.ストレスの解消をする
ストレス解消のため、意識して休息や睡眠を取るようにしてください。
運動が効果的ですが、最も良いのはウォーキングです。
1日約8,000歩を目標にし、そのうちの20分程度を少し早歩きにすることで、さらに効果が期待できます。
3.ゆっくり噛んで静かに食べる
かき込むように急いで食事をすると、食べた物と一緒に多くの空気を呑み込んでしまいます。
また、お味噌汁やスープについては、音を立てて飲み込むことで空気が体内に入りやすくなります。
食事をするときはゆっくりとよく噛んで食べ、汁類は音を立てず静かに飲み込むよう意識してください。
炭酸飲料の飲み過ぎは、体内に二酸化炭素ガスがたまる原因となります。
ソーダ水やビールなどを飲む量は、控えめにしてみてください。