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凍結している胚盤胞が無くなるかも… 不妊鍼灸症例

2017年10月5日8:14 AM カテゴリー:症例

不妊鍼灸 症例 1

大阪市在住 30代女性 妊活歴1年半

<病院での診断>

・男性不妊(精子無力症)
・排卵障害

<現在病院で受けている治療>

・顕微授精による胚盤胞移植


<今までの経過>

精子無力症による男性不妊と、女性に軽い排卵障害があり、顕微授精となりました。
刺激周期で採卵後、受精も上手くいき、胚盤胞は4個凍結保存できました。胚盤胞移植を2回しましたが、妊娠に至らなかったため、不妊鍼灸を受けるため来院されました。

<初回時のご様子>

来院は、奥さまのみでした。既に胚盤胞を凍結しているため、少しでも妊娠しやすいからだにしたいというご希望でした。

夜勤のある仕事のため、睡眠時間が短くなったり不規則になることがあり、高ストレスの作業が続くこともあるとのことでした。

カウンセリングでは、肩こりや腰痛、胃の不調を訴えていらっしゃいました。「中腰の姿勢で行う作業が多く、食事時間でストレスが溜まりやすい仕事のせいだと思う。」と仰っていました。

<1回目>

‐仰向け‐

腹診では、上腹部の固さや下腹部の冷たさや目立つため、お腹のバランスを取る目的で腹部に治療を施しました。
腹部は内臓機能の調子を表すことが多いため、胃の不調や子宮の血流の悪さを表していると考えたからです。

そこで、ストレスによる胃腸不良を回復し、子宮に栄養を含んだ血液を巡らせる目的で、鍼灸治療をしました。

関元 梁門(左)
太さ0.18mm 長さ40mm 深さ15~25mm

 

 

内関(左) 三陰交(左)
太さ0.18mm 長さ15mm 深さ5~10mm

 

この状態で10分安静にして頂きました。

‐うつ伏せ‐

からだの上下バランスが悪いため、上半身が熱しやすく下半身が冷えやすいようです。そのため上半身の余分な熱を取り、下半身の冷えを改善する治療をしました。

風池(両) 厥陰兪(左) 志室 (左)
太さ0.2mm 長さ50mm 深さ3~40mm

 

 

全ての治療が終わり感想をお聞きすると、「思ったよりは痛くなかった。奥でズーンと響く感じがしたけれど、心地よい程度だった。」ということでした。

肩こりや腰痛は軽減しており、足もポカポカすると仰っていました。胚移植が2週間後にですので、週2回ペースで来院して頂くことにしました。

<2回目>

前回の治療後に帰宅すると、初めての治療で疲れたのか、激しい眠気で用事を済ませると直ぐに寝てしまったそうです。鍼灸治療後は、急激に心身の緊張が緩むことにより、強い眠気が出ることがあります。その場合には、無理をせず寝ることで、治療効果がさらに高まります。

胃腸の不調は夜勤の時にあったそうですが、腰痛や肩こりは仕事中もあまり感じなかったそうです。

‐うつ伏せ‐

今回はうつ伏せからスタートしました。先に肩こりや背中の張りなどの、身体症状を改善してから、不調の本体の治療をするためです。前回と同じく、全体のバランスを意識して治療を施しました。

厥陰兪(左) 胃兪(左) 腎兪(左)
太さ0.18mm 長さ40mm 深さ5~30mm

 

刺しているのが左ばかりでバランスが悪そうですが、その人によってバランスを取るツボが変わります。この方には、このツボを選ぶのがベターだと考えました。

場合によっては、左右交互のツボを取ることもありますし、右だけということもあります。その人によってバランスの乱れ方が違うということです。

‐仰向け‐

中脘 関元 公孫(左)
太さ0.18mm 長さ15mm 深さ2~3mm

妊娠する能力が高い女性のお腹は、少し下腹部がふくよかな感じになります。決してお腹が出ているわけではありません。また張りはあるのですが、固いわけではなく、押すと弾力があります。

逆の不妊傾向がある女性のお腹は、みぞおちから胃の辺りまでが固く膨らみ、下腹部は力がなく凹んでいるように感じます。

この患者さんも、治療後はみぞおちから胃の辺りまでの固さがなくなり、下腹部には力が出ていました。治療が上手くいっている、ということです。

<3回目>

―うつ伏せ―

肩こりや腰痛は殆どありませんが、念のため全体の張りを確認して緩めます。少し冷えを感じるそうなので、温灸をさせて頂きました。

腎兪 志室(左右4ヶ所温灸)
厥陰兪(左)
太さ0.18mm 長さ30mm 深さ3mm

―仰向け―

三陰交(左) 復溜(右)
太さ0.18mm 長さ15mm 深さ10mm

関元
太さ0.18mm 長さ40mm 深さ30mm

お腹の状態もよく、適度な弾力と温かみがありました。自覚的にも元気で体調が良いとのことでした。次回は、移植後に来院予定です。

<4回目>

移植直後に来院して頂きました。移植当日の鍼灸治療で、妊娠率が上がるという報告は、国内外で複数あります。
来院時、腹痛やお腹の張りもなく、とのことでした。子宮内膜の血流を良くするために、子宮に関連するツボに治療をしました。

また黄体ホルモンの影響か、軽い吐き気があるため、吐き気を改善する治療も加えました。

―仰向け―

子宮(ツボの名前)(両)
太さ0.2mm 長さ50mm 深さ30mm

 

復溜(左) 内関(左)
太さ0.2mm 長さ15mm 深さ5mm

次回は、判定日以降に来院を予約して頂きました。

<判定日>

妊娠判定が出たと、ご報告を頂きました。ただ全く自覚症状がなく、妊娠した実感が皆無だと仰っていました。ただ体温が高いだけで、あれだけ待ち望んでいたのに、不思議と実感が湧かないそうです。

多くの方は、妊娠を特別なことだと思っていますが、実は体調が良い状態で妊娠をすると、殆どの方に自覚症状がありません。そのため、ドラマのようなつわりや感動が得られず、キョトンとした感じになるそうです。

「あれだけ苦労していたのに、こんなにあっけなく妊娠するんですか?」というのが、妊娠された方からよく聞く感想です。

<考察>

今回の患者さまは、胚盤胞が複数採れたのですが、妊娠という結果が出ませんでした。その焦りからストレス過多の状態になり、余計に妊娠しにくい状態になっていたと予想されます。更に、夜勤をこなす激務も相まって、体調不良を招いたようでした。

ストレス過多の状態は、交感神経の緊張を招きやすく、末梢の血液循環を悪くします。また脳へのストレスは女性ホルモンの分泌を結果的に低下させるため、子宮は着床しにくい状態になります。

免疫活動も、ストレス時には亢進しやすいため、子宮内で精子や受精卵を異物と認識して攻撃しやすくなります。その結果、着床率が下がり、流産率が上がるようになります。

鍼灸治療は、局所の血液循環を改善するだけではなく、脳に働きかけて、女性のホルモン分泌を促し、ストレスを緩和します。こうした鍼灸治療の効果により、妊娠しやすいからだになるのです。

自然妊娠においても、体外受精などの胚移植においても、同様の効果が見られます。

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