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最後の1個に望みをかけて 【2人目不妊、初期胚移植、内膜症】

2017年12月13日11:18 PM カテゴリー:不妊症,症例

「1人目は直ぐに妊娠できたのに、2人目はなぜ妊娠しないの?」

「1人目の育児や仕事で疲れて、不妊治療がとても辛い…。」

 

今回の患者さまは、1人目は自然妊娠したにも関わらず、2人目不妊に…。

治療法の変更、転院、様々な治療をしても授からず、悩んだ末に来院された患者さまでした。


2人目不妊に悩む方は是非ご覧下さい。

【来院までの経緯】

 

大阪市在住  30代女性  正社員として会社勤務

1人目は自然に妊娠してご出産され、3歳のお子さんがいらっしゃる方でした。

そろそろ2人目が欲しくなりましたが、なかなか妊娠しないため、大阪市のA病院を受診されました。
A病院は、高度生殖医療を取り扱う、専門病院です。A病院では、人工授精を3回受けましたが、妊娠には至りませんでした。

そこでB病院に転院されました。B病院も、高度生殖医療を取り扱う、不妊専門病院です。B病院でも人工授精を2回受けましたが、妊娠には至りませんでした。

その後、刺激周期でIVF(体外受精)の採卵を3回受けました。

1回目の採卵は、採卵数が4個、分割させた結果、初期胚が1個と胚盤胞が1個凍結できました。

2回目の採卵は、採卵数が2個、分割させた結果、初期胚が1個のみとなりました。

3回目の採卵は、採卵数が2個、分割させましたが、保存できる受精卵はありませんでした。

3回の採卵の結果:胚盤胞=1個  初期胚=2個

来院時には移殖に失敗し、既に初期胚が1個のみしか残っていない状態でした。
最後の1個に望みを託して、藁をもつかむ気持ちで、鍼灸治療を受けに来院されました。

【初診時のご様子】

 

・30代前半ですが、AMHは0.1~0.2ng/ml(年齢からすると3.0ng/ml程度)
・両側の卵巣にチョコレート嚢胞がある。
・バセドウ病を発病し投薬治療。
・PMS症状が強い。(肩こり、頭痛、腰痛、イライラ)
・仕事と育児、不妊治療を並行しているため、かなり疲れ気味。

30代前半でAMHが低いのですが、卵の質や妊娠とは直接関係はありません。AMHは、発育途中の卵胞から分泌されるホルモンです。

AMHが低い方は、発育途中の卵胞数が少ないため、排卵誘発剤で刺激をしても、採卵数が少ない傾向があります。

今回の患者さまも、AMHが年齢の割に低く、採卵数が非常に少なくなりました。ただ排卵誘発の方法によっては、もっと多くの卵が取れた可能性はあります。

バセドウ病は不妊の原因にもなる疾患ですが、投薬治療でしっかり管理できているため、今回の場合には問題がないと判断しました。

両側にチョコレート嚢胞があるということは、子宮内膜症を発症しているということです。

子宮内膜症は、強いPMS症状を出すこともありますが、血流を改善することで、炎症や痛みの原因であるプロスタグランジンの分泌を減らし、PMS症状を改善することができます。

来院時も、肩こりや腰痛など、不快症状を複数訴えていらっしゃいました。こうした不快症状を放っておくと、ストレスの原因となり、妊娠力の低下にも繋がりますので、しっかり鍼灸治療で取り除きます。

 

【東洋医学的分析】

 

舌は、紅絳舌という非常に赤みの強い舌でした。紅絳舌は、熱が非常に強いことを表します。この舌は、非常に強いストレスがからだに影響を及ぼしていることを表します。

脈は沈滑弦脈という、沈んでいるのですが、強く転がるような脈でした。沈脈は、からだの深い部分に病邪があることを表し、滑や弦脈は瘀血(血の固まり)を表すことが多い脈です。


この患者さまは、子宮内膜症をお持ちの為、恐らくこの病症を表していたのだと思います。

お腹にも、全体に張りがあり、気血が滞っている様子が伺えました。

鍼灸治療としては、気血の鬱滞を取り除き、上半身にこもった熱を取り除き、下半身を温める施術をすることにしました。瘀血傾向のある方は、血が固まりやすいため、着床障害や初期の流産も起こし易い状態です。

2人目不妊の方は、育児をしながら不妊治療をすることになり、非常にストレスがかかりやすい状態にあります。しかもお仕事をしながらの妊活となると、2重3重のストレスがかかることになります。

精神的ストレスは肝の失調を起こし易く、頭痛や肩こりを起こし易くなります。また肝は血を蔵する臓器とされており、肝がストレスで失調すると、血が滞り瘀血を作りやすくなります。

また肝の気は逆上しやすく、のぼせやすい傾向があります。その結果、頭や上半身に熱を持ち、相対的に下半身が冷える傾向があります。


こうした時は、しっかり気血を循環させて、熱を循環させながら、冷えを取るするように施術をします。

熱だけを強く意識して施術すると、結果的にのぼせが強くなることがあります。

 

【実際の鍼灸施術】

〇月〇日 初診時

首肩に強い凝りがあるため、不快症状を少ない鍼刺激で取り除きました。子宮内の血流を促し、瘀血(血の滞り)を取り去るために施術しました。

さらに、子宮内の免疫環境は、着床に大きく関わりますので、免疫に関わるツボも選んで使用しました。

風池 心兪 志室 次髎

関元 太谿 孔最 三陰交

<解説>

子宮内の免疫環境は、着床に大きく関わります。子宮は、膣を通じて外界と繋がっているため、非常に免疫が発達した部位でもあります。

自然な状態なら、排卵前後は免疫活動が少し抑えられる「免疫寛容(めんえきかんよう)」という状態が起こります。

この免疫寛容には、特殊なリンパ球であるTregが働きます。Tregが増加すると、免疫寛容が起こり、子宮内膜が受精卵を受け入れやすくなります。

http://fuiku.jp/report/data_22/22_14.pdf
<制御性T細胞の着床、妊娠維持に関する役割についての研究>

鍼灸治療は、この制御性T細胞であるTregを増やすことが分かっています。Tregは、アレルギー疾患や膠原病など、多くの免疫系疾患の治療のため、研究が進んでいるリンパ球でもあります。
妊活においては、着床障害や不育症の分野で研究が進められています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4646989/
<実験的喘息における鍼治療の減弱炎症および抑制Th17およびTreg活性>

こちらの論文では、喘息患者に対する鍼灸治療で、リンパ球やIL(インターロイキン)などがどう変化するかを調べています。
その結果、TregとTh17(Tregと拮抗的に働く)のバランスを改善して、喘息症状を軽減することが分かったとあります。

 

○月○日 初診から1週間後

この日が初期胚移植の日です。胚移植当日の鍼灸治療は、子宮環境を改善して妊娠率を上げる効果があります。初期胚移植の場合には、移植後3~5日程度で着床となります。胚盤胞移殖の場合には、2~3日後が着床日になります。

胚盤胞移植の場合には、移植の数時間前に鍼灸治療を進める治療所もありますが、私は経験上あまり関係ないと考えています。

ただ不安感や移植に対するストレスなどが強い人は、移植後に来て頂いてストレス緩和を図っています。

移殖後に来院して頂きましたが、肩こりと下半身の冷えが強いと訴えていらっしゃいました。
冷え感が強い場合には、子宮の血流が悪い場合があるため、子宮の血流を促す施術をさせて頂きました。

さらに、首肩の強い凝りを訴えていましたので、強すぎない施術を施しました。

風池 肩髎 志室 小腸兪

手三里 陰陵泉 復溜 関元

 

○月○日 2診目から6日後

消化吸収を良くして、新鮮な血液を子宮に送るための鍼をしました。移植後も、育児と仕事に忙しいため、体調管理が難しかったですが、冷えや肩こりなどは軽減しているようでした。

風池 脾兪 復溜 関元 公孫

 

○月○日 妊娠判定陽性でした。
最後の1個の初期胚で見事に妊娠判定を頂きました。育児とお仕事に忙しい中、鍼灸治療に来て頂いて良かったと思います。

日々ストレスフルな毎日の中で、少しでも癒しを感じて頂ければ、それだけでも妊娠力は上がっていきます。

今回の来院時も施術させて頂きました。妊娠5週でしたが、既につわりが始まったようでした。のぼせや肩こりが強い方は、つわりが強い傾向があります。

鍼灸治療は、つわりにも高い効果を認めます。薬も使用しないため、妊婦でも安心して受けて頂くことができます。

神門 公孫 復溜 翳風 風池

今回の患者さまは時間的にも余裕がなく、しかも採卵済みの初期胚移植ということでした。通常、採卵済みの胚を戻す場合には、条件の良い受精卵から移植を試みます。

そのため胚盤胞から移植を始め、最後の1個の移殖での妊娠は、確率的にはそう高くないはずです。それでも妊娠に至ったことは、ただの偶然ではなく、鍼灸の効果があったのだろうと思います。

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