当院で扱う鍼灸の中でも、女性に圧倒的に支持が多いのが、妊活鍼灸と美容鍼灸です。
二つは全く違う治療のようですが、実は非常に近い関係にあります。
美肌は単なる見掛け上の美しさだけではなく、からだの内側の美しさを反映します。
当院で行う美容鍼灸が、全身美容としているのは、内側からの美肌を作り出すためです。
美容鍼灸と妊活鍼灸の意外な関係をご紹介します。
【肌荒れがない黄体期は妊娠しやすい】
女性のお悩みの種であるお肌の荒れは、ホルモンバランスの乱れが原因だと言われます。
ホルモンバランスの乱れとは、主に女性ホルモンの一種である、エストロゲンとプロゲステロンのバランスを言います。
この二つのホルモンは、ともに卵巣で作られるホルモンで、生理周期によって変化をしています。
排卵後に訪れる、黄体期に分泌されるプロゲステロンが、この肌荒れには大きく関係しています。
このプロゲステロンの量が多く分泌されると、肌荒れがしやすくなります。プロゲステロン自体は必要なホルモンですが、その分泌がエストロゲンとのバランスを失うと、肌荒れが強く出ることになります。
ちょうどいいプロゲステロンが分泌される黄体期は、着床もしやすく、妊娠が維持しやすい黄体期です。
つまり肌荒れがあまりしていない黄体期には、良い黄体が育っている可能性が高いということです。
【大人ニキビが減ると妊娠しやすい】
肌荒れと共に多い大人ニキビは、男性ホルモンの過剰な分泌で起こります。
「女性に男性ホルモン?」と驚かれるかもしれませんが、あなたのからだの中にも男性ホルモンはあるのです。
男性ホルモンは卵巣と副腎で作られています。卵巣では、生理周期に合わせて男性ホルモンであるアンドロジェンが作られていて、アンドロジェンを材料にエストロゲンが作られています。
卵巣がしっかり働くと、アンドロジェンをエストロゲンに変えることができますが、LHというホルモンが過剰になると、過剰のアンドロジェンを作り過ぎてしまいます。
多すぎるアンドロジェンは、エストロゲンに変換しきれないため、体内にアンドロジェンが過剰になってしまいます。
男性ホルモンが多すぎると、皮脂の分泌量が増えるため、毛穴に皮脂が詰まるようになり、雑菌が繁殖することで大人ニキビが発生します。
また、男性ホルモンが過剰になりますから、妊娠力は下がってしまい、不妊傾向が強く出てきてしまいます。
大人ニキビは、男性ホルモンが働きやすいフェイスライン(髭が生えるところ)に多く発生するのは、そういう理由があるのです。
【背中のニキビを治して妊娠力UP】
男性ホルモンであるアンドロジェンを分泌する、もう一つのルートは副腎からの分泌です。
もしあなたが、急激なストレスに襲われたとすると、あなたの副腎からは大量の抗ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されます。
コルチゾールは更に、副腎でのアンドロジェン分泌を促し、男性化を図り筋肉を強くすることで、あなたに訪れる危機に備えようとします。
これは古代からの生命維持のための反応ですが、現代においても同じような野生の血が騒ぐのです。
女性の場合、多すぎる男性ホルモンは使い道がないため、排卵の抑制や皮脂の過剰分泌など、あなたにとって思わしくない反応が増えることになります。
増えすぎた皮脂が毛穴に詰まり、背中にもニキビや吹き出物として出てきます。ストレス過剰な女性には、高い確率で背中の肌荒れやニキビ、皮膚の黒ずみが発生します。
こうした肌トラブルを鍼灸治療で改善するだけでも、妊娠する人がいらっしゃいます。
【妊活と全身美容を同時にできます】
当院の全身美容のコースでは、女性ホルモンのバランスを整えながら、抗ストレス作用のあるツボを使って、二つの目的を同時に治すことができます。
こうした施術は、女性のからだを知り尽くした鍼灸師でしかできない施術です。
お顔の美容と妊活という、一見関係なさそうな施術が一度にできるため、美容に掛ける費用も節約することができます。