PAGE TOP

鍼を刺す数を増やせば治りが早くなるのでしょうか?

2018年11月8日12:40 PM カテゴリー:未分類

鍼数が増えるとからだは混乱します

 

鍼や灸の数は、多ければ多い方が、よく治りそうだと考える人がいるかもしれませんが、実際には、そうではありません。

鍼灸治療は、皮膚や筋肉などに鍼や灸で、微細な刺激を加えることで、からだの反応を引き出す刺激療法です。

そのため、刺激はできるだけシンプルに与える方が、受け取る側(脳)は、はっきりとしたメッセージとして受け取ります。

例えば、あなたのお腹を1本の指で1ヶ所だけ触られた場合には、はっきりどこを触られたか分かると思います。

ところが、一度に何か所も触られると、あなたは、どの部分を何ヶ所触られたのか、はっきりと分からなくなります。

これは、脳内で皮膚からの刺激情報が、混乱していることを表しています。


ツボと呼ばれるところは、非常に敏感な反応点ですから、普通の皮膚よりも敏感に反応するところです。そのためツボを一度に沢山刺激すると、返って脳内の情報が乱れることで、治りは遅くなります。

 

強く刺激する必要もありません

 

当院では、鍼灸刺激を適量にすることで、よりからだが受け取りやすい刺激を意識して与えています。そのため、鍼通電は殆どの場合行いません。(機器自体はあります)

病気になっていたり、自分の能力が十分に出せないからだの人は、からだの中の情報が乱れ、脳が充分にからだをコントロールできない状態になっています。

丁度、水面に沢山の波紋や波がある湖のような状態です。鍼灸治療は、その波を落ち着ける意味がありますので、大きな石を放り投げるような刺激は、返って波紋を広げてしまい、治りが悪くなります。



痛みを誤魔化すだけなら、強刺激でも痛みを弱くすることは可能です。そのため、一時的に強い刺激で痛みを弱くすることはありますが、最終的には少数の鍼で弱い刺激に徐々に変えることで、静かな水面のような状態の、おからだに変えていきます。

宜しければ記事のシェアをお願い致します。

診療時間のご案内 トップページへ戻る
2022/12/9
2021年 妊活鍼灸の振り返り ー症例と総括ー
2022/12/3
2021年妊活鍼灸の振り返り4 ―症例―
2022/9/23
2021年妊活鍼灸の振り返り3 ―症例を中心に―
2022/4/17
2021年妊活鍼灸の振り返り2 -症例を中心に-
2022/2/14
2021年妊活鍼灸の振り返り1 -緒言と症例-
2021/11/30
2020年 妊活鍼灸の振り返り -症例と総括-
2021/4/21
2020年妊活鍼灸の振り返り ―症例を中心に―
2021/2/12
2020年妊活鍼灸の振り返りー緒言と症例ー
2020/1/7
2019年 妊活鍼灸の振り返り ―その3― (症例とまとめ)
2020/1/5
2019年 妊活鍼灸の振り返り ―その2―(症例を中心に)
>>もっと記事を読む
診療時間のご案内 当院アクセスマップ
トップページへ戻る

カテゴリ別記事

過去の記事

※免責事項:掲載された事例や患者様の体験談は個人の感想や成果によるものなので、全ての人への効果を保証するものではないことと御理解ください。施術による効果には個人差があります。