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鍼灸治療で、更年期障害が治る理由

2013年7月16日9:18 AM カテゴリー:更年期障害

更年期障害はホルモンバランスの乱れによる

更年期障害は、脳の「間脳」、「下垂体」と卵巣の互いのバランスの崩れで生じてきます。

卵に関するホルモンは主に4つあります。
卵胞ホルモン、黄体ホルモン、黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモンです。このうち、黄体化ホルモンと卵胞刺激ホルモンは、まとめて性腺刺激ホルモンと言われたりします。



性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)は、卵を成熟させたり、排卵を促進させます。

卵胞ホルモン(エストロゲン)は、卵を発育させ、妊娠に備え子宮内膜を厚くします。また、脳の間脳に作用し、性腺刺激ホルモンが分泌され過ぎないようにしています。

黄体ホルモン(プロゲステロン)も、子宮内膜を柔らかくし、妊娠に備えます。また、基礎体温を上げたり、妊娠しなかった場合は、子宮内膜を外に出します。いわゆる、「生理」です。

この卵胞ホルモン、黄体ホルモン、性腺刺激ホルモンはお互いに牽制し、三すくみのような状態で、バランスを保っています。このバランスにより、性腺刺激ホルモンの過剰や、卵胞ホルモンの不足が起こらないようにしています。

これを、間脳―下垂体―卵巣系のフィートバック機構と呼んでいます。


更年期時には卵巣に機能が低下する


更年期が近づくにつれ、卵巣の機能は、だんだんと低下していきます。

エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌も、徐々に減少していきます。閉経時には、エストロゲンは激減します。ただ、完全になくなるわけではありません。

更年期の女性ホルモンの急激な減少に対して、脳は何とか対応しようとします。性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)を出すように、下垂体に命令します。

命令を受けた下垂体は、性腺刺激ホルモンをどんどん分泌し、卵巣を刺激します。卵巣はその要求に応えることができません。

いつもの命令が上手くいかない脳の視床下部は、パニック状態になります。

更年期障害は視床下部のパニック状態

 
脳の視床下部は女性の月経に関係するだけでなく、自律神経もコントロールしています。更年期に起きた視床下部のパニック状態は、自律神経にも影響を及ぼします。

自律神経は、体温調節や呼吸などのからだの働きをコントロールしています。自律神経が乱れますと、のぼせて急に汗をかいたり、めまい、動悸、イライラ、不安などの、さまざまな不快な症状が現れてきます。

これが、更年期障害の状態です。閉経後、10年も経ちますと、視床下部も事情を理解し、からだは、落ち着きを取り戻します。

人によっては、10年前後、更年期障害に苦しむことがあるのは、視床下部が勉強するのに必要な時間といえます。

鍼灸治療は視床下部のパニック状態を改善できます

更年期障害は古くから知られている病気です。古代の医学書には、「女子は49歳にして閉経する」と記載されています。古典医学には、女性は50歳前後で、生まれつきの生命活動の根源である、「腎気」が衰え始めるとあります。

この考えは、現代では、閉経を意味するだけで、「腎気」は、十分に残っているといえます。月経、妊娠、育児などから解放される更年期以降こそ、女性が本当に仕事に打ち込めるともいえるからです。

ただ、腎気が衰え始めますと、からだの縦に大きく流れている特殊なツボ流れの働きが衰えてきます。ツボの流れは、血管と同じようなもので、「気」や「血」などを運ぶ道筋です。この縦に大きく流れる特殊なツボのルートは、「衝脈(しょうみゃく)」、「任脈(にんみゃく)」と呼ばれています。


衝脈は子宮をから始まり、上は胸、首、顔へとつながり、下は足背へとつながっています。任脈も子宮から始まり、からだの前の中心をのぼり、顔、頭へとつながっています。

この2つのツボの流れが、女性における生理周期や、妊娠などをコントロールしています。この特殊なツボの流れは、神経系による、視床下部‐下垂体‐卵巣系と同じといえます。


鍼灸治療では、この衝脈、任脈の働きを改善し、「気」や「血」が子宮、脳へ流れるようにできます。これにより、脳は栄養とエネルギーを取り戻し、情報を正常に判断できるようになります。

また、生命力の根源である「腎気」の衰えも改善できます。すなわち、更年期障害の原因である、視床下部のパニック状態を修正し、現況の状態を教えることができるわけです。

状況を正確に判断できるようになった脳は、誤信号を送ることがなくなります。これにより、更年期障害の改善が図れます。

これが、鍼灸治療で、更年期障害が治る理由です。

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