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2人目不妊の原因を知っていますか?

2018年7月30日9:52 AM カテゴリー:2人目不妊,不妊症

こんにちは。今回は2人目不妊について書いていきたいと思います。2人目不妊の原因は大きく3つです。

 

1.1人目妊娠・出産後にからだが大きく変化した。

2.1人目の妊娠が奇跡的な確率で成功した。

3.2人目ができないプレッシャー

 

この2つをしっかり理解すれば、2人目不妊は解消出来るはずです。

 

【妊娠や出産でからだが変化】

 

からだの中の細胞は、日々新しい細胞と古い細胞が入れ替わっており、特に妊娠や出産などの大きなな変化の後は、体に多くの変化をもたらします。

妊娠や出産では、ホルモン分泌が変化するため、体質が大きく変わる方がいらっしゃいます。妊娠前には酷かったアレルギーがすっかり治ったり、逆に全く無かった花粉症が出たりすることもあります。

こうしたからだの変化は、自律神経や免疫機能の変化を示しています。

また、生理痛の変化を訴える方も多く、こうした変化はホルモン分泌の変化や、血液凝固の変化を表します。

こうした変化は、あなたの妊孕性(妊娠しやす)を大きく変化させる原因になります。

そういう意味では、1人目の妊娠や出産が終わった今は、1人目妊娠前とは全く違うからだであるという認識が必要です。

現在の状態を正しく把握することで、妊娠しやすいからだを新たに作っていく、という自覚が必要になります。

「1人目はあんなに簡単に妊娠したのに!」というのは、最早通用しないということになります。医師の中にも、「あなたは1人産んでいるのだから大丈夫。」と言う方もいますが、それは大きな間違いだということです。

今のあなたを理解することが、2人目不妊を解消するためには、最も必要なことです。

 

【1人目の妊娠は奇跡?】

 

生理不順やその他の原因で、妊娠のタイミングを取りにくい方がいらっしゃいますが、そういう方でも、全てのタイミングが奇跡的な確率で揃うと、全く苦も無く妊娠することが可能です。

そのため、生理不順でいつ生理が来るのか分からないという方でも、奇跡的に妊娠することがありますが、その場合には、2人目不妊になる確率は非常に高くなります。

こうした方も、1人目を妊娠したということを忘れて、今の自分を正しく理解することが必要です。

またこういう人の場合には、元々の体質や遺伝的な背景を考える必要も出てきます。元々妊娠しにくかった方が、たまたま1人目を妊娠・出産した場合の方が、ある意味、2人目を妊娠することは難しいのです。

 

【第3の原因:プレッシャー】

 

第3の原因であるプレッシャーは、非常に厄介なものです。1人を簡単に妊娠した、或いは出産できたという自信は、度重なる失敗の際には、大きなプレッシャーになることがあります。

「何故2人目はできないの?」という思いが、どんどんストレスに変換され、あなたの妊孕性を奪います。

ストレスは、最も簡単に不妊を引き起こす原因です。またストレスは不妊だけではなく、流産の原因にもなってしまいます。

習慣性流産の女性は、ストレス対策をするだけでも、約8割が出産に至るというデータもあります。

原因を理解しようとせず、1人目ができたのだから2人目もできるはずという思い込みが、返って冷静さを失わせ、より大きなストレスとなって不妊のスパイラルに陥るのです。

 

【臨床の現場からは意外な例も】

 

私が過去に診せて頂いていた例でいうと、2人目不妊が男性側の原因で起こることも多々ありました。

非常に熱心に通われていた女性は、相手の男性が再婚でした。その男性には、先妻との間に1人子どもがいたため、男性側に原因はないと考えていました。

生理不順がちだった女性は、病院と鍼灸治療を併用して頑張っていましたが、生理不順は治ったものの妊娠しなかったため、念のため男性の検査をしました。

すると、3年前にお子さんを設けたという男性は、全く精子がいない状態でした。そこで考えられることは、3年で精子がいなくなったか、元々いなかったかということです。

同じパートナーとの間での例でも、数年で精子の状態が大きく変動する方は少なくありません。一番最初にご紹介した、からだの変化は、妊娠や出産の無い男性にも起こるということです。

 

【2人目不妊のための鍼灸治療】

 

不妊鍼灸の方法は、1人目と2人目で大きく変わることはありません。ただ、目の前にいる患者さまの状態が変化していれば、それに合わせて施術をします。

もし1人目をご出産された前と後で体調が悪化していれば、その体調を良くするための施術をします。

 

<1人目出産前後で体調が悪化している方の場合>

 

1人目を産む際に、自分の体力や貯蔵していた栄養分を、赤ちゃんに奪われたのなら、食事指導を含めて体力増強や栄養補給を行います。

特に、1人目の妊娠時につわりがきつかった方などは、外から栄養補給ができないため、自分のからだから、栄養を赤ちゃんに補給します。

出産後は、妊娠前にストックしておいた栄養素が不足しているため、妊娠することができません。その場合には、消化吸収を良くする鍼灸や、造血機能を高める鍼灸、そして妊娠しやすくなる鍼灸を同時に施術します。

また、妊娠に必要な栄養補給を、栄養指導ですることになります。

 

出産後の養生ができていない場合も、体力低下が原因で妊娠できないことがあります。その場合、1人目の育児ストレスや、戻らないホルモン周期などが原因となることもあります。

こうした場合にも、鍼灸治療で、ストレスに弱い視床下部への負担を減らす施術、或いは生理周期を整える施術をします。

すると、1人目を産んだ時よりも、より良い状態で妊娠できるようになり、2人目不妊を克服することができるようになります。

 

<1人目を奇跡的に出産した方の場合>

 

1人目の出産がスムーズにいくと、2人目も当然スムーズだという思い込みから、1人目に苦労した人よりも、妊娠しないことに、より高いストレスが掛かる可能性があります。

ストレスは、最も簡単に不妊傾向を出す原因となるため、こうしたストレスは、できるだけ排除した方が妊娠しやすくなります。

そのためには、正しく自分のからだを把握することが大事です。

 

・あなたの生理は定期的に来ていますか?
・生理の量や期間は適切ですか?
・生理に血の固まりや強い痛みは伴いませんか?
・近親者に同じような不妊に悩む方はいませんか?
・病院で診てもらったことがありますか?
・体調で不調なところはありませんか?

こうしたことを、一つずつクリアしていくことで、あなたの妊娠する確率は上がってくるはずです。

鍼灸治療では、こうした体調の変化や遺伝的な背景を知ることで、あなたが妊娠できない原因を探り、あなたに合ったオーダーメイドの施術内容を見付けます。

あなたが妊娠できないのは、あなただけの理由があるはずです。それを見付けることが、2人目不妊克服の近道です。

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