不妊鍼灸は受けてみたいが、衛生面や痛くないか心配…。という方のために、患者さまの聞きたいことや、聞きにくいこともこちらで解決しませんか?
<実際の治療風景>
Q,鍼灸治療はどのくらい痛いのでしょうか?
A.痛みはその時によりますが、我慢できないような痛みはありません。
鍼灸治療の痛みは、大半の人が驚くほど微細なものです。ただ、部位や目的により多少の違いはあります。
痛みを感じることが多いのは大きく二つのパターンです。一つは切皮痛という痛みです。
これは、鍼が皮膚に入るときに感じるもので「チクッ」という程度です。お裁縫の鍼を想像される方もいますが、恐らく想像する痛みの10分の1以下の痛みです。
もう一つは鍼の響きと言われる痛みです。これはからだの奥で感じる、どこが痛いのか分からない鈍痛です。
中国では、この響きがあって初めて効果があるとされていますが、日本ではそれほど重視されません。当院でも、あえて響きを感じるまで刺すということはありませんので、全く鍼の刺激を感じないままお帰りになる方もいらっしゃいます。
Q.鍼は使い捨てでしょうか?
A.当院では全ての鍼が使い捨てです。
鍼灸の場合、鍼からの感染症の危険性はそう高くありませんが、鍼の老朽化による破損の危険性がありますので、全て使い捨てです。
Q,どこに刺しますか?
A.鍼はその方のお体の状態により、刺す場所が違います。
不妊鍼灸の場合には、膝から下や下腹部、腰の場合が多くなります。肩こりや頭痛などをお持ちの場合には、不快症状を取り除くために、その対象部位に治療を加えることがあります。
Q.保険は利かないのでしょうか?
A.当院全て自費での施術です。
鍼灸治療は、国家資格を有した鍼灸師がする施術ですので、医療費控除の対象となっています。
お渡しする領収書は、毎回必ず保管して下さい。
Q.どのくらいで効果が出ますか?
A.治療効果はその目的により、効果が出るまでの時間が違います。
最も効果が出やすいのは、血流の改善や子宮筋の活動性を上げることです。子宮は自らの筋肉で精子や卵子を運ぶ役割があります。
そうした働きを上げることで、着床率や妊娠率を上げることができます。体外受精や顕微授精の、胚移植当日のに行う鍼灸は、これに含まれます。
長期的には免疫系の改善や、卵の質を上げる効果があります。こうした効果は3カ月が一つの目安ではあります。
元々の体調がすぐれない場合に、卵の質を上げようと思うと、それ以上の時間がかかることはあります。
Q.鍼灸の副作用はありますか?
A.鍼灸を受けることで起こる副作用はありません。
ごく稀に、鍼をした後に、からだのだるさや強い眠気を感じる方はいらっしゃいます。
その場合、ゆっくり休んで頂くか、そのまま寝て頂くと鍼灸の効果はより高まります。
また、長期間続けて受けることで起こる弊害もありませんし、癖になるということはありません。
Q.鍼はどのくらいの深さまで入りますか?
A.通常は2~3mmから深くても5cmまでです。
当院で不妊鍼灸に用いる鍼は、長さ15mm~50mmのものです。ただ多くは2~3cmまでで行います。
私は、皮膚に刺さずに、皮膚に当てるだけの接触鍼という手技をよく使用しますが、その場合には皮膚の中には全く刺入しません。
Q.問診では流産や堕胎のことを話さないとだめですか?
A.お話して頂きたいですが、患者さまにお任せしています。
本当は全ての妊娠や出産、流産、堕胎の経験は教えて頂きたいのですが、最終的にはお任せしています。
ただこうした情報は、治療や妊活の方針にも影響する貴重な情報ですから、できるだけ詳しくお話して下さい。
鍼灸師には守秘義務がありますので、施術中にお聞きした内容が外部に漏れる心配はございません。
Q.不妊鍼灸はどの鍼灸院も行えるものでしょうか?
A.施術自体はシンプルですが、情報量にはかなりの差があります。
鍼灸治療には、診療科目というものがありません。そのため、熟練した腕のいい鍼灸師なら、不妊鍼灸を行うことはできます。
特に「不妊鍼灸」や「妊活鍼灸」という看板を上げているから、腕が良いとは限りません。
中にはただの営業目的で上げている、知識も腕もない鍼灸師や整体師も数多くいます。
本当の腕のいい不妊鍼灸専門家と、一般の腕のいい鍼灸師の違いは、ずばり情報量の差です。
私たちは不妊鍼灸のことだけではなく、病院で受ける治療の内容や、西洋医学的な不妊の知識、病院による治療法の差や評判などを把握しています。
そのため、今後の病院で行う治療の相談や、転院の相談などにもお役に立てます。
つまり妊娠や出産にまつわることなら、かなり広いサポートができるということです。