PAGE TOP

不妊鍼灸はなぜ効くのでしょうか?

2018年7月28日9:39 AM カテゴリー:お勉強,お話,不妊鍼灸

不妊鍼灸はなぜ効くのか?

「不妊鍼灸はなぜ効くのか?」この質問に明確に答えることができる方は、今のところいません。

自分勝手な理屈を語る人は沢山いますが、それがエビデンスということになると、未だ実証されていないのが現状です。

ただエビデンスが完璧である医学の方が少なく、実証されたものを後で検証するというのは、西洋医学も同様ですから、今後研究者が解き明かしてくれることを期待します。

私自身はと言うと、ある程度「こういうものかな?」という考えはあります。


 

【鍼灸治療はからだと頭を繋ぐもの】

 

私が考える鍼灸治療の正体とは、鍼灸刺激が頭とからだを繋ぐルートを作る作業をしているというものです。

これは、別に怪しげな理屈ではなく、東洋医学にも西洋医学にも通じる概念です。

生命の中枢である脳は、全身から送られる様々な情報を解析し、それに対応できるように、からだを変化させる命令を出しています。

これを妊活に喩えると、思春期になり赤ちゃんを身籠るだけの体力や生理的要素が整うと、初潮が起こります。男性の場合は、精通です。

女性の場合には、皮下脂肪がある程度の量になり、生殖器の機能が整う時期になると、皮下脂肪から分泌される、レプチンと言うホルモンが、脳の視床下部に働きかけます。

視床下部は、レプチンを感じると、同じく視床下部からキスぺプチンと言うホルモンを分泌します。

更にキスぺプチンは、視床下部にGnRHというホルモン分泌を誘発し、そこから生理周期に必要なホルモン分泌が次々に起こります。


ここからは、このブログでも度々登場する、この図の通りです。男性の場合も殆ど同じですが、男性は脂肪細胞はあまり関係ありません。

こうした一連の流れは、脂肪細胞から分泌されるレプチンから起こりますが、もしレプチンを受取る受容体が働かないと、その時点で初潮は起こらないか、起こり難くなってしまいます。

からだが発した情報を、脳が受け取ることができるかどうかは、様々な要件が絡みますが、脳が正常に機能していないことや、脳に繋がるルートが、確立していないことが大きな原因になることは、間違いありません。

鍼灸治療では、こうしたからだから脳へつながるルートを、再構築することが大きな目的になると考えています。(逆のフィードバックもです)

つまり、鍼を皮膚に刺すと、刺されたという情報が脳に伝わります。これを繰り返すことで、からだから脳へ情報が伝わるということを、復習させているわけです。

ただ、「どこを刺しても良い」ということではありません。その時その時で、必要な場所に、必要な量を刺激することが大事なのです。

妊活の場合には、生殖器から脳へのルートを作るツボを刺激します。或いは、脂肪から脳や、筋肉から脳へのルートです。

それを体系的にまとめたものが、東洋医学(鍼灸医学)だと言えます。

昔の人たちは、何千年もかけて実験を繰り返し、特定のツボを刺激することで、脳が活性化して、再び正常なルートを作ることができる刺激点(ツボ)を見付けたのでしょう。

 

【ツボの刺激は丁度いい加減が大事】

 

一般的には知られていませんが、鍼灸治療は非常に多くの流派に分かれています。

その流派に属する人たちは、互いに自分のところが一番鍼灸を理解していて、一番いい治療法だと主張します。

ある流派では、鍼を皮膚に刺しません。皮膚に当てるだけの施術で、どんな人も治るはずだと主張します。

ある流派の人は、皮膚を傷付けて、血を出すことで治るのだと主張します。

ある流派の人は、鍼は響きが大事だから、しっかり患者が感じるほどに、時には苦痛で顔を歪めるほど刺激します。

当院の鍼灸治療はと言うと、そうしたものを全て受け入れています。というのは、刺激量や刺激の仕方は、その人により違うと考えているからです。

私の師匠である卯野院長も、長さ10cm以上の鍼を、何本も刺したかと思えば、長さ1.5cmの鍼を1本だけ、皮膚に刺さるか刺さらないか、という施術をします。

私自身も同様に、2~30本の鍼をしっかり刺すこともありますし、2~3本の短い鍼を数mmしか刺さないこともあります。

これは、その人の状態や体力、気力などで変えています。例えば、鍼が怖いという人に、強い痛みを感じるほどの刺激はしません。

こうした刺激量の違いは、その人のからだと頭が繋がるには、どの程度の刺激量が必要であるかを基準としています。

基本的には、怖がりで知覚過敏の人は、ごく軽い刺激で大丈夫ですし、痛みが長期間続いており、外部からの刺激に鈍くなっている人には、しっかり刺激する方がよく効くようです。

ある一定の刺激量や刺激法だけでは、様々な状態で来院される患者さまの治療はできません。(正確には、私にはできません)

あなたのからだと頭を繋ぐには、どの程度の刺激が必要なのかは、診て見ないと分かりません。

特に妊活は、ホルモン分泌や血流など、視床下部の働きが強く影響します。フィードバックと呼ばれる、情報の連鎖が正常に働くと、あなたの妊活は成功するはずです。

妊活に鍼灸治療が効果を発揮するのは、情報のやり取りをスムーズにする、鍼灸治療独特の効果のせいかもしれません。

宜しければ記事のシェアをお願い致します。

診療時間のご案内 トップページへ戻る
2019/1/11
【不眠症】大阪市在住、30代男性、鍼灸治療のケース
2019/1/6
【片頭痛】兵庫県、30代、女性、鍼灸治療のケース
2018/12/24
【片頭痛】大阪府、10代、女性、鍼灸治療のケース
2018/12/10
【うつ病】大阪府、30代、男性、鍼灸治療のケース
2018/11/30
初めての顕微授精で妊娠することができた症例
2018/11/30
【逆流性食道炎】大阪府、20代 女性、鍼灸治療のケース
2018/11/27
今月3人目の妊娠報告を頂きました。
2018/11/20
妊活3年後、8回の鍼灸で妊娠 <兵庫県在住 30代女性>
2018/11/20
【緊張型頭痛】大阪府、20代 女性、鍼灸治療のケース
2018/11/5
【抑うつ症】大阪府在住、30代男性、鍼灸治療のケース
>>もっと記事を読む
診療時間のご案内 当院アクセスマップ
トップページへ戻る

カテゴリ別記事

過去の記事

※免責事項:掲載された事例や患者様の体験談は個人の感想や成果によるものなので、全ての人への効果を保証するものではないことと御理解ください。施術による効果には個人差があります。