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卵胞が育たない、採卵できないとお悩みのあなたでも大丈夫

2018年3月22日10:25 AM カテゴリー:不妊鍼灸,体外受精・顕微授精,卵の質

 

何度採卵に挑んでも、採卵にまで至らないあなたは、採卵や受精がとても遠いもののように感じているかもしれません。

卵胞が育たないと、その先のことは何も見えてこないのではないのでしょうか?無事採卵が終わっても、採精、受精、着床、妊娠を継続して出産へと繋がる道は、とても険しく遠い道に感じていると思いますが、そうではありません。

実際には、精子を除けば、良い卵胞を育てるということが、その後の卵の質や受精、着床、妊娠の維持にも繋がっているのです。

つまり良い卵胞が育ち、良い卵が採卵できた時点で、あなたは出産の手前まで来ているのです。この小さなステップを乗り越えれば、あなたの不妊治療はゴールに急速に近付きます。


【卵胞が成長しないのは性周期全体の問題】

あなたの卵胞が成長しないのは、生理周期全体に問題があるからです。そのため、外からホルモン剤で、女性ホルモンやゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)を補っても卵胞が成長しないのです。

生理周期には、それぞれ意味があります。その生理周期は、連動して次々に起こっているため、一つだけの働きを薬で補っても上手くいきません。


また卵胞の成長は、排卵の3か月以上前から始まっており、最後の1カ月だけ薬で補っても、質の良い卵は作れないのです。

見掛け上良い受精卵(胚)でも、採卵後の分割が上手くいかない卵や、着床後に流産してしまう卵には、元々こうした問題があると思われます。(精子の問題を除けば)

3か月前から確実に卵胞が育つ条件を整え、最後の1カ月しっかりとゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)がバランスよく分泌されれば、卵胞の成長もスムーズに行われ、卵胞で作られる女性ホルモンの分泌もバランスよく行われます。


【卵胞成長のカギは栄養と血流】

約3ヵ月前から起こる卵胞の成長には、卵胞周囲の血流が確保されていることと、血管の中を流れる血液に十分な栄養が含まれていることが重要です。

卵胞周囲の血流は、自律神経の働きで調整されており、自律神経が失調気味の方(冷え症など)であれば、卵胞にも血液が十分に届いていない可能性があります。

血流が悪いと、ホルモン剤で様々なホルモンを補っても、卵胞には届きません。つまり不妊治療全般にとって、血流は非常に重要なのです。

また栄養に関しては、卵胞の成長に必要な栄養素を十分に含んでいる必要があります。胃腸障害などで消化吸収が低下するだけでも、トータルとして妊活には不利になります。
【あなたの健康は卵胞の成長に深い関係があります】

日本は、高度生殖医療が非常に進んでいる国です。一方で、医療技術が進んでいる割には、妊娠率が低いことでも知られています。

それには幾つかの理由があります。一つには、着床前診断が、倫理的な理由で認可されていないこと。

そしてもう一つに、あまりにも医療が専門化し過ぎて、全人的な医療が行われていないためだと言われています。

つまり生殖医療の技術論ばかりが先に立ち、その人自身の健康管理ができていないということです。

母体が健康ではない状態であれば、卵を育てたところで妊娠の維持ができませんので、健康的な卵胞が育つはずはありません。

ところが、高度医療を扱う病院では、健康を犠牲にしてでも、多くの卵胞を育てようという姿勢が見て取れます。

こうした母体の健康度という部分も、健康的に卵胞を育てる秘訣だということです。

例えば、肥満の女性では、卵胞の成長が悪いことが分かっていますし、同じような理由で高炭水化物食の女性は卵子の質が悪いことも分かっています。

こうした日常生活や食事のことを改善するだけでも、あなたの卵の質は変化するはずです。

もしそれ以外に健康を害する要素があれば、それを改善するだけでも卵胞の成長は良くなります。

・からだに痛みを抱えている。
・強いストレスを抱えている。
・極度の疲労を感じている。
・生活のリズムが不規則
・偏食である。
・胃腸の調子が悪い。
・冷え症やむくみがある。
・お腹の張りを感じている。
・常用している薬がある。(場合により適否があります)
・強いアレルギーがある。
【卵胞を育てるための鍼灸治療】

鍼灸治療では、様々な生体反応を利用して、あなたのからだを妊娠に近付けます。卵胞の成長も、鍼灸治療で改善できることの一つです。

鍼灸治療は、自律神経の働きを調節して、子宮や卵巣を栄養している血管の抵抗性を減らすことが分かっています。
血管の抵抗性が減ると、血管が良く伸び縮みするため、血液が抵抗なく卵巣や子宮に入ることができるようになります。

また消化器に対する治療も加えることで、消化吸収能力も上がり、血液に栄養を沢山取り込むことができるようになります。

こうした鍼灸治療を約3カ月受けることで、あなたの卵胞は、再び成長し始めると思います。

外からの力ではなく、あなた自身の力を取り戻すことで、あなたの卵胞を成長させるのです。

十分に副交感神経を活性化するためには、あなたの深い要素に対する治療も行うことになります。

痛みや冷え、凝りなどの不快要素は、あなたの生理周期を乱す元になったり、あなたの自律神経を乱す元になったりするからです。

ひょっとするとあなたは、週1回の鍼灸治療を3カ月続けるのは、とても長く感じるかもしれません。

病院では、少しでも早く、少しでも多くの卵を採卵しようとするからです。ところが鍼灸治療を行う3カ月は、ただ時間を掛けているのではありません。

この3カ月は、あなたの卵巣を若返らせるための3カ月だからです。40歳以上でも妊娠される方は、こうした根本的な努力をしている方なのです。

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