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鍼灸治療で不妊症(着床障害)と不育症を乗り越える方法

2018年6月19日9:49 AM カテゴリー:不妊症

不妊症と不育症は近いもの

 

妊娠初期の流産と着床障害は、全く違うもののようですが、実際には近いものだと言われています。

妊娠初期の流産を繰り返す、不育症や習慣性流産も、いわゆる不妊と言われる着床障害も、近いものだと言えます。

不育症の中には、血液が固まりやすいことで起こる血液凝固異常によるものや、免疫が過剰に働くことで胎児を攻撃してしまう、免疫異常などがあります。

一方、着床障害の中にも、同じような原因で着床に至らないものがあります。

また、着床が成立するためには、子宮内膜が受精卵を受け入れるための変化が必要ですが、この着床する時期は、「着床の窓」が開いている時期と言われています。

いつ着床の窓が開くのかは、生殖医療では大きな話題ですが、未だに解明されていません。ERAテストというものもありますが、現段階では臨床応用できるものではありません。

この着床の窓が開いている時以外に着床すると、一旦妊娠はしても、妊娠を継続することなく流産してしまいます。


 

着床しても育たない不育症

 

健康な子宮内膜では、ある種の選択能があると言われています。つまり、質の良い受精卵を識別する能力が、子宮内膜にはあるというのです。

不育症の方の中には、この子宮内膜の選択能が、著しく欠けている方がいるのではないかと言われています。

つまり、本来は着床するはずのない、質の悪い胚でも着床させてしまい、結果として流産しやすくなるということです。

元々成長が上手くいかない胚が着床するため、繰り返し流産してしまうということですから、こうした方を治療するには、2つしか方法はありません。

1.胚の質を良くする。

2.子宮内膜を正常化する。

この2つの条件の内、1つもしくは両方を解決できれば、このタイプの不育症の方でも、元気な赤ちゃんを産むことができるということです。

 

着床障害と不育症を同時に鍼灸で治療

 

鍼灸治療の効果として、胚の質が良くなるということと、免疫バランスを整えるという作用があります。こうした働きがあることから、不育症や不妊症を改善する効果が報告されています。

鍼灸治療は、自律神経を調節する作用があり、交感神経と副交感神経のバランスを取ることができます。

交感神経が過剰に働くと、血液が凝固しやすくなる傾向があります。逆に副交感神経が働くと、血液はサラサラで固まりにくい傾向があります。

そのため鍼灸治療を受けることで、あなたの血液は固まりにくい状態になり、流産しにくい状態になります。

また自律神経は、免疫系にも指令を出して、リンパ球を活性化することで、免疫バランスにも関与しています。

自律神経のバランスが取れれば、免疫バランスも整い、胚や胎児に対する過剰な免疫が抑制されるようになります。


ただ勘違いしやすいのは、交感神経が悪者で、副交感神経が善者だということではありません。両方がバランスよく働くのが、からだにとっては良いことなのです。

そのため、薬で一方的に自律神経をブロックしても、決して良い状態は作ることができません。バランスを重要視する鍼灸だからこそ、自律神経を整えることができるのです。

週1回程度鍼灸治療を受けて頂くと、自律神経の働きが適正化していることを体感することができます。

いわゆる自律神経失調症状がある方では、冷え症の改善やのぼせの改善などが、数週間で体感的に分かるようになります。

また免疫系の異常で起こるアレルギーなども軽減するため、不妊鍼灸で来院して頂いているのに、アレルギーや冷え症、肩こりなどの、それ以外の症状も同時に改善されることが多いようです。

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