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慢性子宮内膜炎と子宮内膜症の関係と鍼灸治療

2018年7月2日4:25 PM カテゴリー:不妊症

【慢性子宮内膜炎とは】

 

慢性子宮内膜炎とは、子宮内膜に繁殖した細菌により、慢性的に子宮内膜に炎症が起こる疾患です。

繁殖する細菌には多くの種類があり、大腸菌、溶連菌、クラミジア、淋菌、マイコプラズマ、ウレアプラズマ、ブドウ球菌など挙げるとキリがありません。

こうした細菌が繁殖することで炎症反応が起こり、繁殖した細菌を除菌するためにNK細胞が活性化することで、子宮内で免疫が強く働きます。

本来は、着床時期になると、免疫が弱まる免疫寛容が起こることで、受精卵に対する免疫活動が低下します。(免疫寛容)

ところが慢性子宮内膜炎の場合には、NK細胞により免疫が活性化しているため、受精卵に対して攻撃をすることも考えられます。

また慢性子宮内膜炎に伴い、子宮の収縮も起こるため、着床障害や流産を起こしやすい状態になると考えられています。

専門病院では、スクラッチ検査という子宮内膜の生検をすることで、繁殖している菌を知ることができます。

もし慢性子宮内膜炎が見られた場合には、抗生物質による除菌が行われます。

 

【子宮内膜症と経血の逆流】

 

慢性子宮内膜炎の後に、急に子宮内膜症の話が出てきたことに、多少違和感を感じた方もいらっしゃるかもしれません。ところが、子宮内膜症と慢性子宮内膜炎には、遠からぬ関係性が見えてくるのです。

子宮内膜症は、異所性内膜とも言い、本来子宮内膜が育つはずのないところで、子宮内膜が肥厚することを言います。

では、なぜ子宮内膜が、本来あるべきところではない場所に増殖するのかでしょうか?

恥ずかしながら私も、ただ漠然と、内膜細胞が腹腔内をフワフワ移動している姿だけを想像していました。

それが、少し違ったものが見えてきたのが、慢性子宮内膜炎を知ってからです。慢性子宮内膜炎では、慢性的な子宮内膜の炎症により、本来は子宮が収縮しない時期に子宮の収縮が見られます。

本来の子宮筋の収縮は、生理周期に連動して起こります。


排卵時期には、下から上方向に収縮することで、絞り袋のように内容物を卵管に押し出す働きをします。こうすることで、精子が卵管に入るのを補助していると考えられています。

また着床時期には、あまり子宮を収縮しないようにして、受精卵が外に排出されるのを防いでいると考えられています。

更に着床や妊娠が成立しないと、子宮は下側に向かって、要らなくなった子宮内膜を排出しようとします。それが、生理の出血になります。

慢性子宮内膜炎は、着床障害や流産を引き起こすと考えられています。その原因の一つとして、子宮の収縮が、本来の収縮と違う方向やタイミングで起こっていることが挙げられます。

着床時期に下から上に収縮すれば、子宮内膜を卵管に押し上げることになり、卵管を通じて腹腔や卵巣に内膜細胞が入り込んでしまいます。

こうして、子宮以外の場所に移動した子宮内膜が増殖すれば、からだのあちこちで子宮内膜症が発症するのではないでしょうか?

特に卵管や卵巣では、子宮から逆流的に押し上げられた内膜細胞が届きやすいため、卵管癒着やチョコレート嚢胞が作られやすいのではないでしょうか。

子宮の収縮や弛緩は、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの働きで起こりますので、女性ホルモンの分泌がスムーズにできないだけでも、子宮内膜症になる確率が高くなる可能性があります。

 

【子宮内膜症と鍼灸治療】

 

鍼灸治療は、生理周期の中枢である、視床下部に働きかけることが分かっています。視床下部からは、GnRHというホルモンが分泌されています。

GnRH分泌をきっかけとして、卵胞の発育や排卵、子宮内膜の肥厚、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンの分泌が行われます。


そのため鍼灸治療を受けると、こうした生理周期が整い、女性ホルモンの分泌がスムーズになることが分かっています。

女性ホルモンの分泌がスムーズであると、子宮内フローラと呼ばれる乳酸菌を中心とした細菌叢が発達するため、慢性子宮内膜炎の原因菌は繁殖をすることができません。

鍼灸治療を定期的に受けることで、生理周期が整い、子宮内フローラが整い、ホルモンバランスが整います。結果的に、慢性子宮内膜炎や子宮内膜症を防ぐことができると思われます。

この二つを予防するだけでも、多くの着床障害や習慣性流産を防ぐことがでます。これは、西洋医学だけでは、中々難しい部分なのです。

新たな不妊治療の主役として、不妊鍼灸が広がれば、病院では効果が出にくかった不妊が、投薬を使わなくても、妊娠に至る例が増えるに違いありません。

今後。更なる研究が進むことを期待しています。

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