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当院の多嚢胞性卵巣症候群の鍼灸治療をご紹介します

2018年9月29日11:56 AM カテゴリー:PCOS(多嚢胞性卵巣症候群),不妊症,不妊鍼灸

【気付かない内にPCOSになっていることも】

 

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、卵胞の成長が上手くいかないため、排卵障害や生理不順が起こる状態を言います。

PCOSには、起こりやすい方とそうでない方がいらっしゃいます。PCOSになりやすい方は、遺伝的に耐糖能異常(たいとうのういじょう)をお持ちの方です。

耐糖能異常は、簡単に言うと、インスリンの働きが悪く、血糖値の調整が取りにくい方を言います。

ご家族に糖尿病の方がいらっしゃる方や、近親者にPCOSの女性がいらっしゃる方に多いようです。

ただそれ以外にも、PCSOの女性は非常に多くいらっしゃいます。排卵障害や生理不順をお持ちの方の内、約8割程度はPCOSの傾向があると言われています。

ということは、排卵障害の殆どはPCOSの傾向があるということになります。まだ病院には行っていないけれど、生理不順があるという方は、PCOSなのかもしれません。

 

【誰にでもある生理不順がPCOSだった?】

 

私が以前担当していた、PCOSによる不妊に苦しんだ患者さまは、初潮の頃から生理不順気味の女性でした。

中学生で初潮が来て以来、あまり定期的な生理はなく、婦人科で処方されたお薬を飲めば生理は来るのですが、止めると来なくなるという繰り返しでした。

高校生になると、生理が来ないことへの抵抗感がなくなり、返って煩わしくないから良いかと放っておいたそうです。

その後、大学を卒業して営業職となり、忙しい日々を送っていたのですが、仕事のストレスとダイエットの影響で、生理が全く来ないようになりました。

流石に全くせいが来ないことには焦ってしまい、婦人科を受診しましたが、依然と同様で、薬を飲めば生理が来て、止めれば不順になるという繰り返しだったそうです。

この時も、仕事の忙しさと、薬を飲めば来るという安心感から、婦人科へは通わないようになりました。

その後、30歳で結婚が決まり退職しましたが、仕事を辞めても生理不順は治らず、婦人科での投薬治療を開始しました。

ところが、投薬を始めても妊娠には至らず、いつしか通院自体がストレスになり、すっかり疑心暗鬼になってしまいました。

 

「なぜ私だけが妊娠できないの?」

「友人の妊娠報告が辛い。」

「向こうのご両親に申し訳ない。」

「このまま一生妊娠できないのでは…。」

 

そうしている内に、同じ悩みを持つ人のブログで、鍼灸治療というものがPCOSに効果があるということを知りました。

色々と調べている内に、通える範囲でPCOSに対して詳しい記事を書いているHPを発見し、私の元を訪れました。

来院時にお聞きしたお話では、ご親族に糖尿病の方がおり、生理不順のご家族もいらっしゃいましたので、遺伝的要因もあるPCOSであるようでした。

またストレスを溜めやすい性格や、ダイエットでのホルモンバランスを乱したことも関係してそうなことが分かりました。

遺伝的な要因は、その後の病院の検査でも、高AMH(医師が驚くほど)と耐糖能検査で確証に変わりました。

結局、1年以上を要しましたが、軽い投薬のみで、無事に自然妊娠に至ることができました。これほど重症のPCOSの女性でも、しっかりと原因を確かめ、それに対して施術を加えれば妊娠ができるのです。

 

【鍼灸治療はPCOSの救世主となりうる】

 

あなたはPCOSの妊活に対して、鍼灸治療が非常に有効であることを知っていましたか?海外では、PCOSの女性に対する不妊鍼灸の臨床研究が広く行われています。

米国の医療論文サイトで不妊鍼灸を検索すると、その大半がPCOSに対する鍼灸治療の臨床研究です。それをご存知の鍼灸師は、日本国内にはあまりいないのではないかと思います。

鍼灸師が知らないのですから、あなたが知らなくても仕方ありません。私たちは、こうした最先端の研究論文を解析し、日々のPCOSの臨床に活かしています。

PCOSに対する鍼灸治療の効果は次のようなものです。

 

<PCOSに対する鍼灸治療の効果>

 

・LHとFSHのホルモンバランスを整え、排卵障害を改善します。
・耐糖能異常を改善する。
・血液凝固異常を改善しOHSSを予防する。
・抗ストレス作用により、不妊治療に対する前向き感を出せるようになる。

 

ご覧のように、PCOSの問題点のほぼ全てに対して、改善する作用が示されています。これらは、海外での臨床研究で分かってきたことです。

<参照:医療論文検索サイトpubmedより>

・https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15339462
・https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23482444
・https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10716298
・https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25566616

こうして海外でも広く認知されている不妊鍼灸を、本場である日本で受けないというのは、勿体ないと思いませんか?

 

【妊娠や出産、産後の養生を支えて20年】

 

私は整体を主としていた時代から、妊娠中のトラブルや、産後のトラブルを施術して来ました。そして、やはり妊娠前からの養生が大切であることを知りました。

その経験は20年以上に及び、今までに数多くの妊娠前から産後の女性をサポートしてきました。その数は500人を超えるまでになりました。

年数を重ねるごとに、妊娠前の養生が、産後の女性のからだや、産まれてくるお子さんの健康状態に影響を与えることを実感しています。

妊娠前にしっかり体調を改善できた人は、その後の妊娠中や産後のトラブルも少なく、お子さんも元気なのです。

世間では、高齢出産と言われる女性たちを多く施術しましたが、産まれてくるお子さんの成長を見る度に、私の考えは正しかったと再確認しています。

現在の鍼灸院では、女性鍼灸師のスタッフに対しても、年間400時間以上の研修時間を設け、日々新しくなる生殖医療や、伝統的な東洋医学を用いた鍼灸術を、継承してもらっています。

これだけの時間を研修に使うのは、日々悩み苦しみ、自分のお子さんを胸に抱くことを夢見るあなたのお手伝いをさせて頂く為なのです。

 

【悩みながらでも前に進みましょう】

 

当院では、初めての来院時に、あなたの体調やからだの歴史をしっかり聞く為に、約30分のカウンセリング専用の時間を設けています。

その中では、あなたが行ってきた妊活のことや、日々の悩みや疑問をお聞かせ下さい。できるだけその疑問が解決できるように、私たちは全力でお答えします。

私は、長い臨床経験の中で、様々な状況のPCOSに苦しむ女性の妊活をサポートしてきました。その中には、苦い経験も多くしています。

 

「あの時、もう少し私が勉強していれば。」

「もう少し早く来てくれていたら。」

「違う病院をご紹介出来ていたら」

 

こうした経験の元に、妊活にはタイミングが重要であることが分かりました。これは、単に年齢だけのことではありません。

あなたのからだが、無理な治療で傷付く前に、あなたの力を十分に発揮できる間に、是非私たちの鍼灸治療を受けに来てください。

 

【PCOSは鍼灸治療で克服できる】

 

PCOSは、高度医療である体外受精や顕微授精を受けても、中々妊娠に至らない場合があります。ところがその一方で、鍼灸治療だけでも簡単に妊娠に至ることがあります。

PCOSが起こる原因を考えると、不妊治療のストレス自体が、あなたの妊娠する力を奪っているのかもしれません。

当院で行う鍼灸治療は、心身ともに健康になることで、あなたの妊娠する力、そして出産する力を最大限高めます。

 

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