PAGE TOP

妊娠と月には関係がある!?

2013年7月6日4:33 PM カテゴリー:不妊症

妊娠と月には関係がある!?

生理周期を医学的には、月経周期といいます。この名の通り、生理周期と月の周期は関係が深いです。

月の満ち欠けは約29.53059日です。生理周期は約29.53日が平均とされています。ほぼ同じです。平均妊娠期間も265.8日で、月の周期の9か月になります。

昔から、子供の出産と月の満ち欠けが関係するといわれています。全日本鍼灸学会の発表で、興味深いものがありましたので、紹介しておきます。排卵日が新月か満月の時に妊娠しやすい。また、満潮時と干潮時の差が大きい日にも妊娠しやすいとありました。

排卵日を新月、満月の日に近づけることにより、妊娠の可能性が高くなるわけです。症例報告によりますと、新月、満月時に排卵のあった場合の妊娠率は、80%前後になっています。

今年の新月、満月の日を紹介しておきます。

新月満月
7月8日23日
8月7日21日
9月5日19日
10月5日19日
11月3日18日
12月3日17日

妊娠をする力について、まず知りましょう

妊娠は、射精から着床に至るまでのすべての機能が正常に働いて、初めて成立します。この過程のどこかで1か所でも、決定的な異常があれば、不妊となります。

女性側の不妊となる問題は、主に下の図にある通りです。


近年は、子供を産む年齢が上がってきており、それが、不妊と関係しているといわれていますが、それだけではありません。妊孕性(にんようせい)という、妊娠する力が、落ちてきているのも原因の一つとされています。

もちろん、男性側の妊娠させる力も、落ちてきています。睡眠不足、ストレス、運動不足など、現代社会の生活スタイルが、妊娠する力を低下させていることがあります。

日本不妊予防協会によれば、いつもの生活習慣が、生殖能力に影響を与え、不妊になる可能性が高くなっているとあります。不妊の原因のうち、これが、80%を占めるのではという意見もあるぐらいです。

妊娠するために、最も必要なことは、「質の高い卵子」と「元気な精子」が出会うことです。この出会いがあれば、多少のタイミングのずれや、年齢が高くても、妊娠することができます。

妊娠力が高い時の状態とは!?

妊娠力とは、生きていくための生命力ともいえます。女性の場合は、「生理」を切り離すことはできません。

生理周期が正しくあり、基礎体温が2層にきちんと分かれていることが大切になります。日常の生活習慣を規則正しくすることが、妊娠力を高めます。
睡眠、食事、運動が基本となります。

1.睡眠
午前12時から午前3時までの睡眠におけるゴールデンタイムを含み、少なくとも6時間は睡眠時間を確保したいところです。

睡眠時間を決める時に参考にするものがあります。睡眠には、ご存じのように、深い睡眠と浅い睡眠があります。この2つの睡眠は、90分で1セットになっています。

睡眠時間を90分の倍数で決めますと、質の高い睡眠を得ることができます。朝起きると、太陽の光を浴びると、脳の体内時計サイクルが、リセットされ、活力が高まります。直接、浴びなくても、紫外線をカットした状態でも十分です。蛍光灯の明かりでも良いという報告もあります。

2.食事
もっとも大切なのは、朝食です。朝食を摂ることにより、脳の体内時計がリセットされるだけでなく、腸が活発に動き、排便を促してくれます。

腸は、朝に活動を活発にするように仕組まれています。そこに、食べ物が入ることにより、更に、よく活動することになります。

3.運動
リズミカルな運動は、脳だけでなく、からだ全体の働きを活性化する物質を作り出します。何も、改めて運動をする必要はありません。出勤時や、職場から外に出る時に、少し早歩きするだけでも、十分です。

鍼灸で妊娠力を高めることは出来ますか?

妊娠力を高めるには、睡眠、食事、運動が大切です。この中でも、特に大切なのは、睡眠になります。

質の高い睡眠をとることにより、自然に食生活の改善、運動に対するやる気モードが高くなるからです。寝ている間に、からだのバランス整えたり、細胞を修復したり、ホルモンの分泌を正常にする、「成長ホルモン」が分泌されるからです。

鍼灸治療は、質の高い睡眠を得られるようにすることができます。高齢者における、臨床試験で、鍼灸治療により、夜、目を覚まさずに寝れるようになったり、朝、起きた時にしっかりと寝た気がするようになるという、報告があります。

胃腸を整えることもできますので、食生活の改善にも、ダイレクトに関係できます。鍼治療は、脳の働きにも作用しますので、やる気モードを作ることができます。

鍼灸治療は、このように、日常生活の上での妊娠力を高めるだけでなく、他にも、効果があります。また、生理周期(基礎体温)が、2層に分かれていることも、妊娠力のために大切です。鍼灸治療により、生理不順を改善できることは、よく知られていることです。

腹式呼吸は、新しい酸素をいっぱいに取り込むことができますので、新陳代謝の改善に役立ち、妊娠力を高めます。

お腹の筋肉、胸の筋肉の緊張がなく、適度にやわらかく、よく運動できるようになっていなければなりません。鍼灸治療は、筋肉の働きを正常化し、より健康にできます。これらのことだけでなく、子宮に流れる血液量を増やすこともできます。

このように、鍼灸治療では、からだの内、外の働きを高めることができます。妊娠力をつけ、自然、タイミング療法で、妊娠を望む方には、ベストの治療法ともいえます。

宜しければ記事のシェアをお願い致します。

診療時間のご案内 トップページへ戻る
2022/12/9
2021年 妊活鍼灸の振り返り ー症例と総括ー
2022/12/3
2021年妊活鍼灸の振り返り4 ―症例―
2022/9/23
2021年妊活鍼灸の振り返り3 ―症例を中心に―
2022/4/17
2021年妊活鍼灸の振り返り2 -症例を中心に-
2022/2/14
2021年妊活鍼灸の振り返り1 -緒言と症例-
2021/11/30
2020年 妊活鍼灸の振り返り -症例と総括-
2021/4/21
2020年妊活鍼灸の振り返り ―症例を中心に―
2021/2/12
2020年妊活鍼灸の振り返りー緒言と症例ー
2020/1/7
2019年 妊活鍼灸の振り返り ―その3― (症例とまとめ)
2020/1/5
2019年 妊活鍼灸の振り返り ―その2―(症例を中心に)
>>もっと記事を読む
診療時間のご案内 当院アクセスマップ
トップページへ戻る

カテゴリ別記事

過去の記事

※免責事項:掲載された事例や患者様の体験談は個人の感想や成果によるものなので、全ての人への効果を保証するものではないことと御理解ください。施術による効果には個人差があります。