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耳鳴りの改善

2020年10月10日3:19 PM カテゴリー:未分類

〇耳鳴りで不自由しているに理解されずに悩んでいるあなたへ

大阪市の心斎橋にある鍼灸院天空には、耳鳴りでお悩みの患者様が数多く来院されています。鍼灸なら耳鳴りが出にくい身体にすることが可能です。

耳鳴りとは外部からの音が全く無い状態で、あなただけが感じる音の感覚です。

耳鳴りの音にはいろいろなものがあり、人によりそれぞれ異なります。

 

例えば

ビービー,リンリン,ゴーゴー,ヒューヒュー,シューシューのように聞こえるようです。

耳鳴は静かな環境、気をそらす刺激ない状況で、最もひどくなりますので、寝付く前に悪化すると感じられやすいです。長時間続く耳鳴は、ごく軽いものでもイライラすることが多く、大きな苦痛となります。


そして、ストレスは、あなたの耳鳴を悪化させることが分かっています。

 

外部に音が無い状態で、なぜ耳鳴が生じるのかは、よく分かっていません。

ただ、近年の脳の機能状態を画像で検査する方法が進歩し、中枢性に耳鳴が生じるのではとされています。

「耳」の問題ではなく、「脳」の問題ということになります。

鍼灸には脳血流を増やし、脳機能を活性化することが期待できますので、あなたを耳鳴から解放することが可能です。

 

〇一言で耳鳴りといっても様々です

耳鳴りには大きく分けて、自覚的耳鳴りと他覚的耳鳴りの2種類があります。

 

自覚的耳鳴ろ→音刺激が無い状態で、音が聞こえます。

あなたにしか聞こえない耳鳴りです。

他覚的耳鳴り→顎関節症など耳付近の構造により、発生する雑音により聞こえます。

他の人に聞こえるほど大きい音がします。

 

鍼灸が対応可能な耳鳴りは、自覚的耳鳴りです。

自覚的耳鳴りは、あなたにしか聞こえない耳鳴りで、聴覚器官には明らかな振動するような音源がありません。

また、難聴を伴うこともよくあります。

 

難聴には、伝音性難聴と感音性難聴があります。

伝音性難聴は、外耳や内耳の障害で起こる難聴で、耳鼻科での治療を受けることをお勧めします。

 

「聞こえる」とは、音を聞いた際にその音が信号に変換され、脳にと届き、脳でまた音に変換され「聞く」ことができます。

その過程において内耳や聴神経が障害され聞こえにくくなるのが、感音性難聴です。

 

鍼灸では、感音性難聴を伴う自覚的耳鳴りにも対応が可能です。

 

〇なぜ、そのような耳鳴りが起きるのでしょうか?

あなたが何か音を聞いた情報は神経を通り、脳の聴覚皮質という場所に送られ、そこで「情報処理」され「聞こえ」ます。

自覚的耳鳴りは、この聴覚皮質での神経活動に混乱が生じ、起こると考えられています。

耳鳴りの原因には大きくは、加齢と大きな騒音があるとされていますが、実際のところはよく分かっていないようです。

 

・加齢

年齢を重ねるにつれて、耳の神経線維に伝わる信号量が減り、聴覚皮質での混乱が生じ、耳鳴りを引き起こします。

多くの場合、難聴と一緒に起きます。

・大きな騒音

最もよくある原因になります。

大音量の音楽、建設現場の音など大きな騒音に曝され後に、耳鳴りに悩まされることがあります。

ただ、この場合は多くは一過性です。

その他にも、耳垢や外耳炎、中耳炎などがありますが、原因がよく分からない耳鳴りの場合も多くあります。

鍼灸が対応できるのは、原因がよく分からない耳鳴りです。

 

〇耳鳴りのメカニズムは?

耳鳴りは、音が伝わるルートのどこかで障害が生じ、その障害により起こるのではと考えられています。

音の伝達は

外耳→中耳→内耳→脳へと伝わっていきます。


それぞれの働きは、

外耳→音を集めて鼓膜を振動させる

中耳→その音を内耳に伝える

内耳→振動を電気信号に変え、神経を通して脳に伝える

 

このルートのうち、どこかで障害が起き、耳から脳に伝わる信号が少なくなりますと、脳は音の感度を上げ、何とか聞き取ろうとします。

これにより、本来であれば受け取らない信号まで脳は感知し、その「音」を耳鳴りとして脳が聞き取ることにより生じるのではないかと考えられています。

 

〇危険な耳鳴り

耳鳴りと聞けば、あまり重い病気とは関係なさそうですが、実はそうではありません。

「耳鳴りを伴う重い病気」

・脳疾患

脳腫瘍、脳梗塞、脳出血などの脳の病気に耳鳴りを伴うことがあります。

脳の病気の特徴としましては、激しい頭痛、手足の力や感覚異常が、急に起きることにあります。

多くの場合は、「いつ」その症状が起きたか、はっきりと分かります。

 

・聴神経腫瘍

脳から耳に出ている聴神経に生じる良性の腫瘍です。

多くの場合は、難聴と耳鳴りがどちらか片方で生じるのが特徴的です。

腫瘍が大きくなってきますと眩暈、平衡感覚がなくなる、頭痛などが生じてきます。

 

・耳性帯状疱疹(ライゼム・ハント症候群)

帯状疱疹ウイルスが内耳や顔面神経に感染する病気です。

初めに耳痛りや頭痛が起きます。

その後、耳の穴の近くに痛みを伴う小さな赤い発疹や水泡が多くできてきます。

そして、回転性の激しい眩暈と耳鳴り、難聴がおこり、顔面神経麻痺へと進んでいきます。

 

・メニエル病

耳鳴りと眩暈が同時に起こるのが特徴的です。

「ザー」と比較的低い音が聞こえることが多いとされています。

 

〇ストレスが耳鳴りを引き起こし、耳鳴りがストレスを増やす悪循環

音が聞こえるには

伝音系(音を集めて感音系に伝える)

外耳→内耳(鼓膜→ツチ骨→キヌタ骨→アブミ骨)

 

感音系(音を電気信号に変え、どんな音か理解する)

内耳(蝸牛神経)→脳幹→間脳→大脳聴覚野

 

耳の外耳と中耳が音を集めて内耳に伝え、その集まった音を内耳で電気信号に変え、蝸牛神経から脳幹、間脳そして大脳聴覚野に伝わり、そこでどのような音なのかを理解して「聞こえる」となります。

多くの耳鳴りは、感音系の障害により生じます。

持続されて強いストレスにより耳鳴りが生じることはよくあります。

ストレスがかかりますと、脳からノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンなどの物質を放出され、そのストレスに対応できます。

ただ、ストレスが強く、持続されますとストレス対応のホルモンの分泌量が多くなり、脳におけるネットワークの活動が弱くなってきます。

その結果、外部からのいろいろな情報に対して適切に判断する、行動することができなくなってきます。

 

「聞こえ」に関する神経である蝸牛神経は、脳幹の橋(きょう)と延髄と呼ばれる場所に、その「中心点」があります。

持続される強いストレスにより脳機能のネットワークが弱くなりますと、脳幹の橋や延髄の機能も落ちてきます。

それにより蝸牛神経の機能も落ち、「聞こえ」の中枢である大脳聴覚野に正しい情報が送られなくなってきます。

耳から脳に伝わる正しい信号が少なくなりますと、脳は音の感度を上げ、何とか聞き取ろうとします。

これにより、本来であれば受け取らない信号まで脳は感知し、その「音」を耳鳴りとして感知するようになるのではと考えられています。

これがストレスにより耳鳴が生じるメカニズムではと考えられています。

 

また、耳鳴りに対して不快に感じ、それを解消しようとする働きも起きてきます。

これにより蝸牛神経に負担をかけることになり、蝸牛神経はストレスを感じます。

蝸牛神経の「中心点」がある脳の橋は、うつ病と関連するとされ、また、脳幹には中枢神経を構成する重要な神経が集まり、自律神経を直接制御している場所です。

すなわち、耳鳴りにより自律神経の機能が混乱し、自律神経失調症を引き起こすこともあるということになります。

そして、この自律神経失調症が脳にさらに負担をかけ、脳機能を混乱させ耳鳴りが酷くなるという悪循環が作られます。

ここに耳鳴り、肩こりや頭痛、不眠、食欲不振などの自律神経の症状を伴う理由があります。

 

〇鍼灸により音の聞こえのルートを改善し、耳鳴を抑える

鍼灸は、西洋医学で原因不明とされた耳鳴りに効果を発揮できます。

「聞こえ」のルートの内、集められた音を電気信号に変換し、神経が大脳聴覚野に伝えるまでのルートでの何らかの障害による耳鳴りに対応することができます。

 

古代の医学書である「黄帝内経」には、耳鳴りへの鍼施術について記載があります。

また、明治鍼灸大学(現:明治国際医療大学)の耳鼻科における研究で、鍼刺激により音を伝える神経である蝸牛神経が活性化され、耳鳴時に音を強く伝えようとする神経伝達物質が減少し、結果、耳鳴りが抑制されとあります。

鍼刺激により、脳内では視床下部や脳幹、大脳辺縁系を中心として、モノアミン、神経ペプチド、オピオイドなどを放出させることが分かってきています。

これらのことに関しましては、「神経生物学の進歩」という医学雑誌に復旦大学での研究、「生物精神医学」という医学雑誌にミズーリ大学コロンビア校、医学部での研究が掲載されています。

 

鍼刺激により脳から放出される物質により脳機能が活性化されますので、音を伝えるルートの活性化もされ、耳から脳へ正確に情報が伝えられることになり耳鳴りが生じなくなっていくのではと考えられています。

鍼灸はこのように音を伝達する神経だけでなく、脳から脳機能を改善する物質を放出させることができます。

これにより、音の聞こえのルートを正常に戻し、耳鳴りを抑えることができるということになります。

 

〇鍼灸はストレスからくる耳鳴りにも対応可能

持続される強いストレスにより脳機能が低下し、音が正確に大脳聴覚野に伝わらず、脳が音の感度を上げることにより、不要な音も拾い上げ耳鳴りを引き超すことがよくあります。

この場合は、ストレスに対応できるようにすることや、脳機能を活性化することにより、耳鳴りの解消が期待できます。

 

鍼刺激はストレスを緩和、リラクゼーション効果があることが分かってきています。

明治鍼灸大学(現:明治国際医療大学)における「ストレスからの解放そして鍼灸-中枢神 経機能からみた鍼灸のストレス緩和の効果について-」という論文にそのことについて詳しく書かれています。

他にも、昭和大学医学部、埼玉医科大学、東京都健康長寿医療センターやジョージタウン大学など多くの研究機関から、臨床試験や基礎の動物実験による論文が数多く発表されています。

また、鍼灸により脳血流を増やし、脳機能を高めることも知られています。

埼玉医科大学での「Arterial spin – labeled MRI を用いた鍼刺激前後の脳血流評価―片頭痛患者と健康成人の比較―」という論文に詳しく記載されています。


他にも全日本鍼灸学会雑誌、日本未病システム学会雑誌、日本温泉気候物理医学会雑誌、日本東洋医学雑誌や臨床神経学など多くの医学雑誌、鍼灸雑誌などに臨床試験や基礎の動物実験による論文が掲載されています。

あなたが鍼灸を受けることにより、持続された強いストレスに対応できるようになり、脳機能を活性化することにより音の聞こえのルートが正常になり、耳鳴りから解放されることになります。

 

〇耳鳴りへの鍼灸施術の流れ

耳鳴りをなくすポイントは、耳鳴りの悪循環を以下に断ち切るかにあるといえます。どこで断ち切っても得られる結果は同じです。


耳鳴りへの鍼灸では、まず、あなたの身体の症状にアプローチをかけていきます。

耳鳴りに併せて起きやすい、肩こり、腰痛、頭痛などがあれば、それらをなくすだけでも、耳鳴りを抑えるのに役立ちます。

そして、次に脳機能を活性化することにより音の聞こえのルートを正常化するような鍼灸を行います。

この時には、主に手足のツボに鍼を刺します。


人の身体は、身体の表面に刺激を加えますと、感覚や感情が起こり、同時に、反射反応が起きるようになっています。

 

鍼灸刺激も刺激の一つですので、鍼灸を受けることにより、反射反応が起きます。

あなたの身体には、鍼灸刺激に特異的に反応する受け皿としての「受容体」が存在しています。

この「受容体」からの鍼灸刺激の情報が、脊髄を通り脳に伝わります。

伝わる場所は脳の生命と関係する脳幹や、自律神経や生理周期と関係する視床下部、扁桃体などを含む大脳辺縁系です。

鍼灸刺激を受けた脳幹からは、ドーパミン、GABAなどの分泌がされ、衝動・欲望が抑制され、落ち着きがでるようになるとされています。

また、大脳辺縁系からあなたのストレスを緩和するセロトニン、やる気を出すノルアドレナリン、痛みを止めるβ―エンドルフィンなどの物質が放出されることが分かっています。

 

人間学研究論集 第3号に「ストレスと精神的健康に対する鍼灸医学」という論文として詳しく記載されています。

また、はり師、きゅう師、あんま・指圧・マッサージ師のための「痛み学習テキスト」にも、これらのことが説明されています。

鍼灸により、これらの物質が放出され、あなたはストレスに強くなり、持続されたストレスが引き起こす耳鳴りが起きることがなくなります。

また、耳鳴りによるストレスも同じように対応できます。

このように鍼灸はあなたの耳鳴りによる悪循環を断ち切ることができます。

施術効果を上げるには、落ち着いた環境が必要なのは言うまでもありません。

そのため鍼灸室を個室にしており、ほかの患者さんへ気遣いすることなく、リラックスして鍼灸を受けて頂くことができます。

担当制を取ることにより、あなたの身体の状態を詳しく理解できますので、天候や強いストレスを感じ、体調が著しく変化した際に、柔軟に対応できます。

耳鳴りに関することだけでなく、それ以外の症状が生じたときに、その症状改善をすることもできます。

 

大阪 心斎橋の鍼灸院天空では、衛生管理もしっかりと行っておりますので、安心して鍼灸を受けて頂くことができます。

使用する鍼は、全て日本製の使い捨てになります。

鍼灸室に入る前、出た後との手洗い、鍼を刺す前に速乾性のアルコールで鍼灸師の手指を消毒する、使い捨てシーツ・枕カバーの使用、バスタオルなどは患者さん毎に交換するなどです。

不快な耳鳴りとそれに伴う症状などでお悩みでしたら、一度ご相談ください。

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