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機能性不妊 鍼灸のみで妊娠した30代女性の症例

2017年8月23日9:34 AM カテゴリー:症例

大阪府在住 30代女性 機能性不妊

 

産婦人科での投薬は不自然な気がして…

 

今回ご紹介するケースは30代前半に結婚後、ご自分で基礎体温を付けながら、自分なりにタイミングを取っておられました。

33歳で妊娠後、仕事を辞めましたが、妊娠8週で稽留流産になったそうです。投薬で胎嚢が出てきて以来、数回の生理が来たため、もう2度と流産を経験したくないということで、からだ作りの目的で当院を受診されました。

 

・妊娠は1回だけで8週目の検診で稽留流産と診断された。
・特に生理不順や婦人科疾患はない
・検査などはしていないが、ご主人にも原因はなさそう
・基礎体温は正常
・冷え性や肩こりは感じる
・生理痛は1日目のみ感じる
・排卵痛はあまりない
・流産後、なかなか妊娠しないため、産婦人科を受診し、異常はなく機能性不妊と診断された
・婦人科でホルモン剤の投与を勧められたが、服用したくなく、その他の治療法を探していた
・鍼灸治療は初めて

 

初診時のご様子

 

初めての鍼灸治療と言うことで、いくぶん緊張感はあるものの、特に見た目に分かるような体調不良はありませんでした。

当院では初診時に血液検査も見せて頂きますが、問題なそうな数値でした。

ただ、主人は、ここのところ忙しく、高ストレス状態であるとのことでした。
来院された患者さまも、退職前の数ヶ月は、かなり忙しかったようです。

卵が排卵前3ヶ月の体調の影響を受けることから、ご夫婦共に妊娠前の卵や精子が育つ時期には、あまり体調は良くなかった可能性はあります。

 

初回の鍼灸治療

 

初回の鍼灸治療では、仰向けで、足に2カ所と腹部に1カ所、直径0.18mm、長さ40mmの鍼を、約1~2cm刺し、10分間、寝て頂きました。

ストレスが強い、子宮・卵巣への血流が悪い場合、お腹に固さが目立つことがあります。この方の場合も、上腹部と下腹部に種類の違う固さが見られました。

上腹部はストレスによる胃の張りでしたが、治療後、速やかに無くなりました。

下腹部にあるものは血流の滞りが関係しているようでしたので、直ぐには変化がありませんでした。こちらは経過を観察する必要があるものでした。


次に、うつ伏せで腰に2カ所、直径0.2mm長さ50mmの鍼を、深さ3cm程度に刺して10分間、寝て頂きました。

また、肩こりを訴えておられましたので、首に2カ所、背中に1カ所、0.18mm長さ40mmの鍼を、2cm程度刺して凝りを取り去りました。

治療後は、肩こりが無くなり、胃の辺りがすっきりとしたということでした。

 

2回目の鍼灸治療

 

2回目の鍼治療時は、ちょうど生理に当たり、腹痛を軽減するための鍼治療も行いました。

1回目の鍼治療と同様に、仰向けから始めました。

まず、足に2ヶ所、太さ0.18mm長さ40mmの鍼を〜1.5cm刺して10分ほど寝て頂きました。

次に、横向きで股関節に太さ0.24mm長さ60mmの鍼を4〜5cm刺して、腹痛が治るまで10分ほど寝て頂きました。

最後に、うつ伏せで腰に2ヶ所刺して10分ほど寝て頂きました。

鍼治療後は、生理痛が無くなり、改めて鍼灸治療の即効性に驚かれていました。

3〜8回目の鍼治療

 

3〜8回目までの鍼治療は、2回目と同様の鍼治療です。

生理痛がある時には、横向きの治療を加え、そうでなければ、仰向けとうつ伏せの治療を各10分ずつ、安静を加えて治療をしました。

肩こりを感じた時には、1回目と同様に首や背中への鍼治療を加えました。

6回目あたりから、下腹部の固さが和らいできました。

 

9回目の鍼治療

 

8回目の治療後、数日して珍しく不正出血があったとのことでした。

そこで、これまで使用しているツボに加えて、出血を防ぐ鍼治療を足に加えました。

 

10回目の鍼治療

 

生理が来ていないということで、妊娠した可能性があり、出血を防ぐ治療とホルモンの分泌を促す鍼治療を中心にしました。

首や肩には強い刺激を加える治療はしていません。
鍼数や刺激量はかなり減らしています。

これは妊娠初期にあまり強い刺激を加えますと、からだによくないからです。

 

11回目の治療

 

前回のはり治療後、検査薬で妊娠を確認された後、婦人科を受診され、妊娠確定の診断が出たそうです。

前回の流産のことがあり、継続して治療を受けたいとのことでしたので、ご自身が納得されるまで、引き続き鍼治療を継続することになりました。

実際には、初期流産は受精卵の段階での問題がほとんどですので、患者さまがご希望されなければ、流産予防としての鍼治療は終了となります。

安産のために、継続して鍼治療を受けて頂くケースはよくあります。

また、産後のケアもできますので、妊娠確定後は、それらの点を踏まえて、ご相談の上、どうするかを決めています。

機能性不妊の考え方

 

機能性不妊とは、これといった医学的な原因が見付からない不妊のことです。

統計によりますと、現在、不妊に悩む方の内、実に10~15%が、この機能性不妊だとされています。

ただ、婦人科にて不妊の原因を確定されたケース中に、実はそれが主たる原因ではない場合もあるという報告があります。

それを踏まえますと、機能性不妊で悩まれている方は、もっと多いのではないかと推定されます。

機能性不妊とは、からだの状態やその働きにより左右される症状ということになります。

子宮がない、卵巣がないなどの構造上の原因や、遺伝的に性ホルモンの異常があるなどの決定的な不妊の原因が無く、不妊状態になる場合を機能性不妊としているようです。

つまり、機能性不妊とは、誰にでもなる可能性のある不妊症といえます。

機能性不妊とは、遺伝的に生殖能力が、低く設定されているのではないかという仮説があります。

そのため他の要因が優先されて、妊娠がしにくいのではないかということです。

優先順位が遺伝的な要因だとしますと、それを変更することは出来ません。

対策としましては、健康の境界線を変える、すなわち、優先順位が低く設定されている生殖能力にも力を発揮してもらえるように、「身体の健康能力」を高めることです。


Aさんは、生殖能力が低く設定されています。一方、Bさんは生殖能力が高く設定されています。

Bさんは、体調不良があっても妊娠や出産はしやすい「身体の健康能力」を持っているといえます。。

その代わりに他の能力は制限され発揮できませんので、その制限された能力が必要な場合は、それをどうするかという問題が生じてきます。

Aさんの場合、「身体の健康能力」を高め、この境界線を下げ、生殖能力を発揮できるようにするには、体調に気を遣い、健康管理をして行く必要性があるといえます。

機能性不妊において、遺伝的な体質などと共に原因の一つと考えられているのは、血流と栄養の問題です。

Aさんのようなタイプの場合は、この血流と栄養をいかに高めるかが、ポイントではないかと考えられています。

 

何らかの原因で血液循環が阻害されますと、血液による栄養の補給がし難くなり、必要な栄養素が足りないことで、新陳代謝が上手く行われない状態に陥ります。

その結果、子宮・卵巣への血流の悪化が生じ、卵を育てるための栄養が不足する、子宮内膜を厚くできないなどが起きてきます。

また、女性ホルモンなども血液循環により運ばれます。血液の流れが悪くなりますと、子宮・卵巣に必要な女性ホルモンを含めたホルモンが十分に届かなくなります。




 

鍼灸治療は、神経を刺激することにより血流を任意の場所に促すことが出来るとされています。

例えば、足首の近くにあるツボに鍼をすることにより子宮・卵巣への血流量を増やすなどです。

鍼刺激の効果は、お腹や腰など子宮・卵巣の近くに鍼を刺す場合と、手足など離れた場所に鍼をする場合では、
作用の仕方が異なります。

お腹や腰に対する鍼治療では、交感神経をブロックすることで血流の増加を促します。

手足などの遠隔部位への鍼治療では、刺激を受けた神経が、その信号を脊髄を介し、脳の特定部位への働き掛けることが分かっています。

刺激を受けた脳の特定部位から、目的の場所に血流を増やすように指令が出ることにより、子宮・卵巣への血流量が増えます。

また、鍼刺激を受けた脳からホルモンの分泌を調節するように指令が出ることにより、女性ホルモンなどの文ピル量が正常化されることが分かってきています。

私たち鍼灸師は、原因や症状に応じ使うツボを使い分けています。

また、手足のツボへの鍼刺激は、脳ストレスを軽減する鍼灸の効果なども注目されています。

以下の論文を参考にしてください。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28483183
(交換神経節刺激による血流増加に関する論文)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26569545
(鍼灸治療の脳血流に対する研究論文)

不妊治療における血流増加による不妊鍼灸の研究も行われています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27882095
(血流増加により、肥満性多嚢胞性卵胞症候群を改善)

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/8671446
(子宮動脈に対する鍼灸治療の影響)

このような鍼灸の科学的な検証が更に進むことにより、不妊分野におきまして、今後、ますます鍼灸治療の役割が増えてくるのではと考えています。

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